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Mt.FUJI100【20代で挑戦した最初で最後の100マイルレース】
2024年4月に開催されたMt.FUJI100のFUJI100mi(100マイル)の部門に現在29歳、ギリギリ20代の私が参加してきました。
「20代で100マイル完走」
という目標を達成するための最初で最後の100マイルチャレンジ。
今回はそのレースレポートです。
初の100マイルレースであり余裕もなく写真も少なめ、記憶も曖昧なところも多いですが、これがギリギリランナーのリアルだと思っていただければ幸いです。
・MtFUJI100とは
去年までUTMFと呼ばれたMt.FUJI100は富士山麓のトレイルを繋ぎ総距離100マイル(160km)を超える距離を不眠不休で走る、日本最大規模のトレイルランニングレースです。
また、70kmを走るKAIというカテゴリーのレースも同時に行われます。
エントリーまでの経緯や目標はレース前日にこちらの記事にも書きました。
・受付
今回は26日(金)の0時スタート。万全を期すために24日(水)の夕方から現地のホテルに宿泊。翌日の朝、選手受付へ向かいます。
例年、受付時に必携品チェックを実施していることを知っていたので、当たり前のようにあるものだと思っていましたが、前日に受付時の必携品チェックがないことを知ります。
おかげで無駄な荷物を持つことなく身軽な状態でゼッケンを受け取りに行けました。
(おそらく前年必携品チェックで大混雑が発生したためだと思います)
受付会場ではMt.FUJI100 EXPOが開催されており、各企業ブースでノベルティ乞食になっていました。
レース準備しないといけないのに想像以上に楽しく必要以上に滞在しまいます。
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・スタート前
大会のスタートは0時からですが、会場へのアクセスバスの都合上、10時前には会場につきます。
夜中ですし、周りに仮眠所があるわけでもないので多くの選手が芝生の上で横になり、寒さに耐えながらスタート時間を待っていました。
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コートニー選手写ってないな……
スタート→富士宮エイド(25.3km)
このレースのスタートはwave1からwave4まで分かれており、私は最も遅いwave4でのスタート。(基本的には速い人ほどスタート時間が早い)
大盛り上がりのwave1~3のスタートを見送りスタート位置につきます。
多くの知り合いもこの大会に参加していますが、ほとんどがwave1。
いつも一緒に練習し、この舞台まで一緒に来たヤマムラもwave2です。
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同じwaveでスタートできなかった悔しさを噛みしめながら、孤独な戦いを覚悟して0時30分。wave1から30分遅れで私のチャレンジがスタートしました。
走り始めてすぐ、足に違和感を覚えます。
左膝は鵞足炎気味、右ふくらはぎは張っている。鵞足炎は不安でしたが、張りは時間が解消してくれることが多いので気にしないように進みます。
スタートから5kmにも行かないくらいの地点で
最後尾からスタートした本大会の大会実行委員長でもある、同郷のレジェンドランナー鏑木さんに抜かされました。
足の不調はありながらも計画していたペース通りに順調に進んでいましたが、約17km地点で大渋滞にはまってしまいます。
全然解消されずに結果的に1時間30分くらいの時間を要しました。
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初100マイルが最初の25kmで終わってしまうかもしれない中、渋滞が解消されてもなかなかペースが上がらない前の選手たちにいらいらしながらペースを上げていき、なんとかエイドに到着。
富士宮 IN4時51分40秒
(関門5時00分→渋滞により05時30分に延長)
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元々の関門時間まで10分を切ってました。
エイドに入ってから時間制限が延長されたことを知りますが、この時点ではまだ次の麓エイドの関門延長は決まっておらず、油断できない状況。
最初のエイドまででここまで借金をするとは予想外だったのでかなり焦りました。
ボトル3本に水をいれて先に進みますが、時間をけちって天子山地用に準備していた予備のソフトフラスク400mlには水を入れませんでした。
→麓エイド(52.5km)
悪名高い天子山地
試走が出来なかったのでどのようにハードなのかイメージが出来ていません。
すでに日は登っていて明るく、天気が良すぎてかなり暑い。
まわりの人がどんどんノックアウトして倒れ込んでいくのを横目に淡々と進みます。ゆっくりではあるものの、ほとんど止まることはなく動き続けることができました。
その分水の消費量が激しく、途中で手の指先に痺れを感じ始めます。
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なんとか天使山塊最後の熊森山へ到着するも残る水はほとんど無し。400mlのフラスコをケチったフラグを見事回収。
降りながらこの先に飲んで大丈夫か怪しいけど、みんなが飲んでいる湧き水があることを他の選手と話して知りました。
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熊森山を降りロードへ。あとはロードを降れば麓エイドですが、ここで緊張の糸が切れてしまったのか手先だけだった痺れが全身に。
立ち上がることも怪しくなる。おそらく脱水症状です。初体験でした。
他の選手に心配され、話しかけられた時の返答もろれつが回ってなく、リタイアの電話をするか本気で悩みましたが、次のエイドにまではたどり着こうと、持っているジェルのほとんどを摂取。なんとか歩けるようになったのでゆっくり進みます。
前述した湧き水にたどり着いてがぶ飲み。しばらくしたら復活して、何とか走ることができ、エイドまで到着することが出来ました。
しかしジェルを大量摂取したことによりお腹の調子は絶不調に。
ここから腹痛が相棒になります。
麓 IN11時48分56秒
(関門12時20分→渋滞により13時20分に延長)
エイドでは焼きそば、大福、白湯、コンソメスープを摂取。
ジェルのほとんどを使い果たしたので食べ物が不安になり、ミニあんぱんとクリームパンをもらい精進湖へ向かいます。
ここで仮眠はしませんでした。
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OUT12時26分41秒
(関門12時30分→渋滞により13時30分に延長)
滞在時間37分45秒
→精進湖エイド(70.7km)
精進湖エイドまでは竜ヶ岳を越えなければいけません。
龍ヶ岳に向かうまでの間、腹痛がピークに。痛すぎて全然走れませんでした。
ボランティアの方に事前に登山口にトイレがあることは教えてもらっていたのでそれだけを希望に進み続けます。
トイレにたどり着いた後はしばらくトイレにこもりました。個室が1個しかなかったので、他の人のことも考え、落ち着いたら1度出た後もう1度並んでいます。
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気持ちよさそうで吸い込まれそうになる
竜ヶ岳の登りはひたすらつづら折り。眺めがいいイメージでしたが登りのコースは予想と違い樹林帯でした。
樹林帯を抜けるとイメージ通りの景色の竜ヶ岳。ここで身体の限界を感じ、横たわるも、風が思いのほか強く寒くて休めませんでした。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139270943/picture_pc_ae8361fd5d44475052b10d9088bec7e6.jpg?width=1200)
ここのパートで急に下りの走りがハマり始めます。
膝の痛みはほとんどなくなり、楽に走れるようになりました。
竜ヶ岳を降り切るもなかなか精進湖エイドにつきません
途中自販機があるといわれたが、めぼしい飲み物はすべて売り切れ。
横の売店でみんなアイスを買っていて、自分も手に取ったがおなかにダメージがあると嫌なのでやめました。
このあたりから幻覚がすごく、木が鉄塔や謎の門、ビルなどの建造物に見えはじめますが何とか精進湖エイドへ到着。
精進湖
IN17時38分21秒
(関門19時00分)
バナナとスープパスタを食べ、トイレを済ませる
夜パートに入るためライトを準備して先に進みました。
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OUT18時06分51秒
(関門19:10時)
滞在時間28分30秒
→富士北麓公園(97.4km)
精進湖エイドから先、最初は昨年富士五湖ウルトラで走ったロード。
走りやすいですが、微妙な長いのぼりなので焦らず歩きで進みました。
ロードが終わり、トレイルに入るころにはあたりは真っ暗に。
ここからの登りがこのレース中で1番眠気が酷かったです。
コース自体の記憶があまりないのですが。
「もう間に合わないんじゃないか」
「間に合ったとしてもせっかくのドロップバックの装備交換に使える時間がないんじゃそのあと走り切れないでしょ。」
「北麓公園で終われば、ゴール地点だし、ちょうど終わりにしやすいな」
思考がひたすらマイナスになり、やめる理由ばかり探してました。
ここで初めてカフェインピルを投入。しばらくすると頭は恐ろしいほどに冴え、なぜかマイナス思考は完全に消滅。
加えてエンドルフィンなのかドーパミンなのかアドレナリンなのか全くなんのこっちゃわかりませんが足含め、身体の痛みも消滅。身体がとても軽くなり一気に走り出します。
完全復活!!!
スーパーハイテンション状態!!!
下りパートに入るともう気分は上田瑠偉!!!
(あたりまえだけど全然そんなことはない)
さっきまでのマイナス思考が嘘のような状態になり、ゾンビ化している選手を横目にトレイルパートを一気に走り終えて、エイドへ残すはロードのみ。
しかしこのロードが今回の大会で個人的ワーストコースでした。
あたりは真っ暗。永遠に続くロードの上り坂。遠くに明かりが見えるが一向に近づかない(前を進む人のザックにつく点滅ライトだったのかな?)
途中でカフェインの効果もきれ、再びローテンションへ。
コースへの悪態をつきながらなんとか北麓公園目の前の交差点に。
そこの分岐誘導をしていたボランティアの方がまさかの時々地元のグルランでご一緒させていただいている大野さん。
知り合いに会えた安心感、応援してもらったことにより、やる気も復活しエイドへ到着
北麓公園
IN23時17分52秒
(関門23時45分)
ここのエイドでは導線がわかりづらかった(頭もボケてるし・・・)のでエイドで準備されているものは食べずに仮眠最優先に。
ドロップバック内に用意したエネルギーを最低限接種後15分程度仮眠。
着替えなどは用意してましたが、時間がもったいないと着替えず、なるべく軽くするため食べられない食料を戻し、口に入りそうなものをザックに確保。
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OUT23時48分15秒
(関門23時55分)
滞在時間:30分23秒
分岐のところに戻り、ボランティアの大野さんに、行けるところまで行く旨を伝えて先に進みました。
→忍野(113km)
エイドを走ってすぐ、KAIの選手のスタートが始まりました。
ゾンビ状態の自分たちの横を颯爽と駆け抜けていくKAIの上位陣を間近で目の当たりにしてかなり興奮しました。
それ以降は一番記憶がないエリア。何度か眠気に襲われ横たわります。
ここのトレイル区間でもカフェインピルを摂取した気がします。
忍野エイドがいまいちどこにあるかわからず、何度も何度も地図を確認。
思ったより近そうだなと思いながら進み、何とかエイドに到着。
忍野
IN27時33分57秒
(関門28時30分)
外のストーブの近くのベンチで寝ようとしたら、仮眠は体育館に行けと言われたので移動して仮眠をとります。
床が冷たく、身体が冷えてしまいよく寝れなかった気がします。
OUT28時17分22秒
(関門28時40分)
滞在時間:43分25秒
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→山中湖(122.5km)
この区間はマップ上9.5kmしかないので、逆に相当登りが辛いんじゃ無いかとか色々想像していました。
しかし全然そんなことはなく、1番快調に進めたかもしれません。
実際結果を見ると計画していた2時間程度で走り切れています。
階段が多いパートではあったが、のぼりも下りも問題無し。
この後のきららからが本番といわれてはいるが、一度試走したこともあるので、このまま行けば完走は出来るなと安心します。
トレイルパートを走り終えて、きらら直前のコンビニで麦茶、飲むヨーグルト、inゼリーを購入。
調子が良かったこともあり貯金を増やしてエイドに到着
きらら
IN30時21分57秒
(関門33時30分)
食欲はあったのできららのおにぎりを食べようとしましたが、予想外に喉を通らず1口しか食べられませんでした。
気分はイケイケでしたが、先のことを考え、焦らずにしっかりと仮眠をとってから出発します。
出発時には地元で面識のある、なおみさんからエールをもらう。リアルで会って、知ってる人に応援してもらえるのは本当に力になることをここでも実感しました。
OUT30時57分28秒
(関門33時40分)
滞在時間:35分31秒
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→二十曲峠(136km)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139272302/picture_pc_2b7b88be98f344e5c15f0fc7dec8c271.png?width=1200)
前述の通り試走したことがあるエリア。
むしろ試走の時は大雨の後なのもありスリッピーな路面だったが大会で整備が進み、多くの先行者に踏み固められていたため、とても走りやすかったです。
予想外だったのはその距離長さ。試走してはいましたが、ボロボロとなった身体には無限に感じるアップダウン。
次に来る杓子岳より二十曲がりまでのパートのほうがハードに感じました。
二十曲がりエイドを出発してしばらく上った後ゼッケンベルトがないことに気づく。トイレに入った際に外し、トイレ内に忘れてしまっていたので来た道を引き返し、無事に回収できました。
二十曲峠 OUT34時53分12秒
(関門37時00分)
→富士吉田(147.8km)
個人的ラスボスだと想定していた杓子岳。
前述の通り基本的に二十曲がりまでのほうがきつかったと思います。
杓子岳の難所である岩場。
そこの前から大渋滞であることは先に進んでいる仲間から聞いていましたが
岩場の前で完全にストップします。
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稜線上で風が強く。かなり寒い。そしておなかが痛い。
待っている間に関門の延長を検討しているというメールが入るものの渋滞中に明確な対応策については何も送られてきません。
前のおじさんたちはかなり運営への文句を言っていました。
幸いにも自分たちの周りには穏やかな人が多く冗談交じりに話しながら待機。
渋滞開始から2時間程度でやっと岩場をのぼりはじめるもレースの興奮も冷め、2日間の疲れがのしかかる冷えた身体は思い通りに動かず、気持ちが完全に折れていました。
試走をしていたためこの後のコースはわかっているし、疲れ切った自分ではタイム的にもう間に合わない。何よりおなかが痛く全然走れない。
杓子岳山頂につくものの有名な鐘を一切見ず。だらだらと進みます。
渋滞までに抜かした選手がどんどんと自分を抜いていく。
「せっかく頑張ってきたのに渋滞で終わりか」
「2回も渋滞にはまるなんてwave4には人権がないんだな」
「速く走れないのが悪いもんな」
「最初からパフォーマンスインデックス500以下は出場できないようにしろよ」
「次のエイドでDNFしよう」
メンタルはどん底でマイナスなことしか考えられていませんでした。
杓子岳の下りが終わりに差し掛かるところでとても楽しそうに、かつ良いスピードで下っていくグループに抜かされました。
「こんな急ぐつもりじゃなかったのに!!」「まだ行ける!!」
と言い合いながら楽しそうに先に向かっていく姿を見て自分はダラダラと何をやってるんだと気持ちを奮い立たせます。
ここでテンションが上がってくれることを願ってカフェインピルを摂取。
そして下りきったところにあったトイレに寄り、腹痛をごまかします。
残り僅かなトレイルを全力で駆け抜けてエイドに入りました。
富士吉田
IN:40時21分53秒
(関門41時00秒)
このエイドでは水だけ補給し、エイドを飛び出る。滞在時間1分ほど。
吉田うどん食べたかった。
OUT:40時22分55秒
(関門41時10秒)
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→フィニッシュ(166.6km)
エイドを駆け抜けてその勢いでロードをいいペースで走る。
抜かしていくときに、あきらめていた自分の姿を見ていた選手に「復活したね」と声をかけられてうれしくもあり、恥ずかしかった。
試走をしていたので自販機の位置、コンビニの位置は把握済。まずは自販機でカルピスを購入して一気飲み。コンビニでinゼリーを2種類、いろはすを購入してロードで霜山に向かう。カルピス500mL一気飲みをしたらおなかがタプタプになり気持ち悪くなったのは完全にアホ。
霜山に登り始める直前、ボランティアの方からフィニッシュの時間が1時間伸びたことを教えてもらいます。
淡々と上り続ける霜山のトレイルへ。もちろん歩きですが、それにしてもペースが上がりません。後続に抜かされていき焦りを感じつつも何とか登りきることができ、下りパートへ。ここで今大会3回目のヘッドライト点灯し、従来の時間制限である44時間30分内にフィニッシュすることを目指します。
歩きを交えつつも基本は走って霜山を下りきることが出来ました。
ロードとロードを繋ぐ、今大会最後の短いトレイル。
あと少しだと安心しきってしまったのか今大会で一度もなかった吐き気を催し、道脇で嘔吐。空っぽなのか何も出ないが少しでも走ろうとするとえずいてしまい、まったく走れない。
なんとかゆっくり街まで下りてきて富士急の敷地内を通り3フィニッシュ地点の北麓公園へ向かう。
気持ち悪くて吐く寸前の中、聞こえてくる富士急のアトラクションの絶叫は地獄だった。
体温が異常に高くなっている気がしたので富士急の駐車場でポカリを買い、首筋やおでこを冷やしながら進む。
最後の林道に入るも吐き気による時間ロスのせいもあり思ったより時間の余裕がない。誘導のボランティアの人にあと何kmか尋ねるも人によって距離がまちまちなのが不安を煽りましたが、予想より早くロードに出ます。
そのころには体も動くようになっていたので軽く走りながらフィニッシュ会場へ。途中tom'spitのともさんに遭遇して、思わずtomoさん!と声をかけてしまいました。写真撮ってもらえばよかった・・
フィニッシュ会場の陸上競技場に到着、SNSでも話題になったフィニッシュ行列に律儀に並んでからフィニッシュ。従来の制限時間までギリギリだったので待っている間とてもひやひやしました。残り9分切ってる・・・
Finish 44時51分15秒
(関門45時00分→渋滞により46時00分に延長)
Finish Time 44時間21分15秒
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139397304/picture_pc_32edf117f9ed6f640d5e2083565d6af5.jpg?width=1200)
何とか完走できました!フィニッシュテープ切るとき泣くかな?とか思いましたが泣く様子は一切なく、超ハイテンションに。すでにフィニッシュしていたヤマムラの写真を撮りまくります。もちろんFINISHERS' PORTRAITS取ってもらいました。最高のサービス過ぎる。
その後、気の済むまで記念撮影を繰り返したところで帰路へ。興奮が冷めていくにつて疲れがどっと押し寄せて頭が回らなくなっていき、どんどんアホになっていきました笑
・反省点
自分のための反省点を残しますが、ほとんど志賀高原100の時と一緒なのが恥ずかしい。克服します。
〇結局胃腸トラブルやばすぎる。
今回も胃腸トラブルです。前回の志賀高原100の反省を活かし、正露丸を持っていきましたがばっちりとまではいきませんでした。
同じ現象で今回は明らかにジェルのせいだとわかったので今後は対策しやすいかなと思います。といってもジェルが飲めないのは厳しいなぁ。
〇準備が直前過ぎる。
これも前回書いてる・・・反省してなさすぎますね。
前泊もあったので時間に余裕があると思っていたのですがなんだかんだ時間がかかり、バタバタとしてしましました。仮眠もしなきゃいけない中で準備が不十分かもという不安もあったので、早めに準備するにこしたことはないです。
〇後泊のホテルは距離優先
値段等を考慮して後泊のホテルを御殿場に確保しましたが、車でおよそ45分程度。普段ならなんてことないですが100マイル後の運転は自殺行為だと思いました。なるべく近くに泊まろう。
・最後に
20代最初で最後のチャレンジを達成することが出来て本当に良かったです。
レース中にinstagramのストーリーズを更新しながら進みいろんな方からの応援をカツアゲしていたのですが、これがなければフィニッシュできなかったと思います。
投稿している暇があるなら走れ!!と思う方もいたかもしれませんが、今の自分の実力では気持ちを保つため必要なことでした。応援してくださった皆さんには感謝しかありません。
ランニングを趣味にして2年もたたずに100マイルレース完走。
ギリギリフィニッシュですが、よく出来たと自分を褒めたい半面、今まで出会った周りの人たちとの差が浮き彫りになり、悔しさもあります。
完走前は100マイル走って燃え尽きてランニングやめちゃうかもな〜と思っていましたが、今のところ全然そんな気は起きておらず、むしろより強くなるために練習しなきゃと燃えています。
たかが趣味のトレイルランニングですが、30代になってからも楽しく、長く、元気に、そして目標に向かって強く続けていきたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!