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旅先で道普請を手伝う~津南町見倉集落にて~

はじめに

昨年に続き、今年も道普請を手伝いしてきました。
場所は新潟県の津南町見倉集落です。
昨年の様子はこちらに投稿しています。

映画『ゆれる』

さて、見倉集落と、向かいにある結東集落を結ぶ見倉橋は、かつて映画の舞台にもなった場所。。。だそうです。
見ていません。
すみません。

2006年に西川美和監督の映画『ゆれる』。
オダギリジョー、香川照之、真木よう子が見倉橋を渡るシーンが撮影され、作品の中で重要な役割を果たしているそうです。

見倉集落

見倉集落は2世帯しか残っていない集落です。
限界集落とは・・・と思って調べたところ、以下の情報がありました。

大野晃さんという方が規定されたそうです。

①存続集落:集落のなかで55歳未満の人口が50%を超えており、後継ぎ確保よって集落生活の担い手が再生産されている集落。
②準限界集落:55歳以上の人口が既に50%を超えており、現在は集落の担い手が確保されているものの、近い将来その確保が難しくなってきている集落。
③限界集落:65歳以上の高齢者が集落人口の50%を超え、独居老人世帯が増加し、このため集落の共同活動の機能が低下し、社会的共同生活の維持が困難な状態にある集落。
④消滅集落……人口、 戸数がゼロとなり、 文字どおり消滅してしまった集落。

大野晃 『山村環境社会学序説―現代山村の限界 集落化と流域共同管理―』
農山漁村文化協会 2005年 p.22-23より

ひとの年齢は推測でしかないですので、限界集落と断言はできませんが、ほぼ限界集落に間違いないと思います。

小さな集落

そんな集落にも、道普請には手伝いのために帰ってくる方もいらっしゃったり、手伝いに来るわたしみたいなひともいる。
またここでは、古民家の改築が行われていて、ひとが集うことのできる場所の整備が行われています。
作業終了後にそちらも見学させていただきました。

道普請

共に昨年も作業した内容です。
昨年の経験があるので、どの程度の作業量かわかっているので、昨年よりは安心して作業が出来ました。

草や葉っぱを払うよー

当日は昨年同様、予想よりも暑さを感じました。
日陰に入ると、昨年よりは涼しいかなとも思いました。

道の清掃

まずは見倉橋までの道の清掃です。
雪による倒木や枝木が落ちていたり、大きな石が落ちていたりするなど、躓きやすいもの取り除きました。
また落ち葉は滑りやすいので、可能な限り道からかき出す作業をしました。

みんなで清掃

いま住むひとたちも、昔はこの道を通って、結東にある小学校へ通ったそうです。
その頃は道普請でこの道の整備をする必要はなかったとのこと。
見倉集落から橋へは結構な高低差があるのですが、V字谷の地形ですから下った後に上る必要があるので相当な苦労だったと想像します。
とはいえ、大変だったろうと話を聞いたら、家に帰ってから魚を捕まえに川に戻ったと聞いてとても驚きました。

見倉橋に到着

水路清掃

続いて沢水を水田に導くための土側溝があるので、そちらの清掃作業です。

葉っぱがたくさん

昨年の秋の落葉をフォークでかき出すわけですが、昨年のようにうまくかき出せません。
違いは何だろうと考えながら作業をしていましたが、昨年に比べると、底の方の葉が乾燥していることに気が付きました。
葉がフォークに刺さってしまい、刺さった葉がフォークに残ってしまいました。

途中、湧き水で葉が湿っている部分は、葉が比較的容易にフォークから外れました。
うんうん、昨年はこんな感じだった。

総力をあげて

そして、最後には昨年同様に通水しながら引っかかる葉などを取り除く作業です。
水が流れる様子は、成果が見える感じ。
これこれ。
これをもう一度体験したかったんです。

通水して葉っぱを取り除きます

成果が見えるのってホントいいですね。

懇親会

作業終了後には、懇親会の場を用意していただきました。
沢山の山菜をいただきました。
そしてバーベキューも。
でも、山菜だけでお腹はほぼいっぱいになりましたけどね。

ごちそうさまでした
美味しくいただきました

みなさん、昨年も参加していたことを覚えていてくれましたし、参加したことをとても喜んでくれました。
わたしも喜んで作業してましたし、お互いに幸せな関係ですね。

昔の話を聞いたり、お互いの近況が飛び交ったり。

こういう時間がいいと思うんですよ。

集落の樹々を見ながら

改築中古民家の見学

現在改装中の古民家を案内してもらえました。
ここが見倉集落の拠点であることはもちろん、さらに新たな拠点になりそうです。
これからどんな変化があるのか、楽しみにしています。

見学会でいろいろ妄想
楽しかったな

では。

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