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お茶を刈るひとになる~抜里(島田市)『てのひら』にて~
アーティストの想い
作品に対する、アーティストの想い。
ガイドブックやキャプションからは読み取れない想いが、わたしに刺ることがあります。
それはアーティストと会話して得た言葉など。
滞在するアーティストと、食事を共にする( #ヌクリハウス はそんな場所)体験。
「同じ釜の飯を食う」ってわけじゃないですけど、食事という我々が生きるために毎日行われる大事な行事(そこにはお酒も含まれるわけですけど)があって、そんな大事な行事の時間を共に過ごすわけで、そこでの会話には、想いがたくさん詰まっていると感じていますし、だから、作品が設置されている環境(草刈など)のメンテナンスなんかもやってやろうっていう気になるんだと思います。
てのひら(小山真徳さん)
『てのひら』のアーティスト、小山真徳さん。
小山さんから聞いた大井川流域における『てのひら』は、公式ガイドブックに描かれていたものとほぼ同じ。
でも、わたしは小山さんが作品を作る手も見ているし、小山さんと乾杯した抜里エコポリスなど、地元のひとの手も見ているせいか、この言葉には収まりきらない手のひらの存在を感じています。
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山と山に挟まれた大井川流域では、対向車が譲り合わなければ通れないくらい狭く険しい道が多々ある。滞在制作の際、対向する軽トラの運転席から、軽く右手を掲げる仕草でこちらに合図をおくるやさしい手のひらを何度も見た。沿線から、温泉の露天風呂から、茶畑から。遠くからでもその小さな手のひらは存在感がありわたしは自然と目で追った。
何気ない手のひらが旅の上では無性に恋しい。わたしはいつまでも変わらない普遍的な情愛のサインである手のひらをこの土地に作ろうと思う。
茶畑のメンテナンス
作品『てのひら』がある場所は、元々耕作されなくなった茶畑。
放棄なのか休みなのかはわからないけれど、いわゆる耕作放棄地です。
設置にあたり伸び放題になった茶ノ木を刈り、その茶畑(畑という概念でいいのかどうかもわかりませんが)に設置されている『手のひら』です。
茶ノ木は、隙あらば伸びていきます。
茶ノ木だけではなく、茶畑にある蔓草や雑草もぐんぐん伸びていきます。
直近に訪れた際にも、特に蔓草が気になるほど。
『てのひら』の茶畑でお茶を刈る作業には、即、手を挙げさせてもらいました。
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抜里駅に停まる金谷駅発の普通電車は、1日に3本だけ。
昼の電車に乗って、家山駅からは電車の先頭付近に立って抜里に入るのを見ていたら、小山さんに声を掛けられてびっくりしました。
まさか、電車で来るとは思いませんでしたから。
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茶ノ木を刈る
今回は手刈りの機械を用いて、かまぼこ型の上面と側面を刈りました。
刈る場所に合わせて、また刈る木の状態に合わせて機械が異なります。
今回は側面を刈りました。
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『裾刈機』と呼ばれる機械ですが、原動機がなかなかパワフルな子でした。
機械と当たったスマホの保護フィルムには、バリバリとひびが入っていました。
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おかげで午後から数時間で、見事に刈ることが出来ました。
作品『てのひら』のアーティスト、小山真徳さんはかまぼこ型の上面を刈っていました。
わたしは原動機を持ち続けていたためか、腕がしびれる感じが残りました。途中の休憩では雑談も楽しみました。
反省会など
夜はもちろん反省会です。
小山真徳さんを交えて抜里、アートについて語る、楽しい夜になりました。
ちょっとした作業ではありますが、みんなでやると楽しですね。
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みんなでってところが大事で、アーティストの小山真徳さんと一緒というのが更に楽しくさせてくれる要素だと思います。
こんな機会があるっていいですね。
参加してみませんか。
では。
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