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バスの来ないバス停~豊鉄バス株式会社のステキな取り組み~

バスの来ないバス停

その存在を知ったのは、バスの時刻を調べていたから。
東三河エリアで路線バスを走らせている豊鉄バス株式会社の取り組み。
「バスの来ないバス停」の寄贈。

令和6年9月19日に、以下2施設に「バスの来ないバス停」を寄贈しました。

・グループホーム白珠(豊橋市平川本町)
・グループホームみその(豊川市金沢町)

 バスの来ないバス停は、グループホーム入所者が強い帰宅願望で落ち着かなくなってしまった時に、バスが来るのを待ち、気持ちが落ち着くまで過ごすことができる場所として、さらに地域に住んでいる認知症の方が徘徊した際に早期に、安全に保護できる場所としての効果が期待されています。
 本取組は令和4年度より、愛知県認知症グループホーム連絡協議会東三河ブロック、豊橋市内の基幹型地域包括支援センター、豊橋鉄道と共同で進めているプロジェクトです。
 認知症にやさしいまちづくりのための取組の1つとして、今後も継続的に進めてまいります。

https://www.toyotetsu.jp/news/01265.html
より引用

こんなステキな取り組みの存在を知らなかった。
豊橋市にこんなバス停があるなんて。

バス停で待つことが、帰宅への強い気持ちを落ち着かせる効果へと繋がる。
気持ちが落ち着くまで過ごすことが出来る場所。

近いうちに実物を見てこようと思う。

豊橋には、バスの来ないバス停がある事をご存じでしょうか?
このバス停ですが、いくら待ってもバスは来ません。
その背景には、認知症の方の意思を尊重した「優しいウソ」が隠されています。
その発祥は、ドイツの養護施設と言われています。
認知症の患者さんが、勝手に外に出てしまう事への対応に頭を悩ませており、もはや存在しない自宅や家族の所に帰ろうして行方不明になり、警察の世話になることも頻繁にあったそうです。
施設の担当者は、彼らが自分たちの移動の足として公共交通機関を利用しようとする昔からの習慣に気づき、遠くまで行ってバス停を探さずにすむように、施設のすぐ側にバス停の看板を立てた事が始まりでした。

システムの効果は絶大で、今ではヨーロッパ中の多くの養護施設が偽のバス停を立てていると言われています。
この方法は、認知症の症状を利用した「入居者だまし」にも見えるかもしれません。
しかし短期記憶障害のある人に真実を伝えても、どのみちその記憶を留めておく事は出来ません。
施設スタッフの気苦労だってあります。
真実を伝えた所で、それは残酷で本人を傷つけるだけです。
その人の信じる現実を共に見ることが出来れば、本人も納得することが多くあると思われます。
施設から見える偽のバス停は、「いつでも行きたい所に行けますよ」と無言のメッセージを送る、優しいウソなのです。

https://www.city.toyohashi.lg.jp/secure/106572/02GH.pdf
より引用

グループホームは、認知症の方が共同で生活をする施設です。
バスの来ないバス停をグループホーム敷地内に設置する事で、入居者の方が家に帰りたいといった願望に、バス停を使い寄り添う事が出来ます。
入所中の為に実際に帰宅することは出来ないが、ただ帰れないと言われても理解は出来ず、自分の思いは叶わない。
家に帰るための次のアクションとして、バス停で待つ行為により、自分が帰るための行動が出来る事に満足感と達成感が出る。
しばらく一緒にベンチで話をしたりしていると、認知症状の短期記憶障害もあり、なぜここにいるのかも忘れてしまう。
「お茶でも飲みに行きましょう」など声を掛けると、本人も「そうですね」と施設の中に戻ることが出来ます。
本人が納得の出来る対応が可能となる。

https://www.city.toyohashi.lg.jp/secure/106572/02GH.pdf
より引用

日経BP

日経BPのWEBでも、豊鉄バスの取り組みが紹介されていた。

愛知県豊橋市にバスの来ないバス停がある。設置されているのは認知症カフェ「ぽかぽかの森 アンキカフェ」のある敷地内だ。実際に使われていたバス停の看板を提供したのは、豊橋市に本拠を置く豊橋鉄道株式会社。なぜ認知症カフェにこのようなバス停が設置されたのか。今回、話をお聞きしたのは豊橋鉄道総務部次長の森下干城(もりした たてき)さんと同係長で保健師の赤川景子(あかがわ けいこ)さんの2人。そのお話から、今後さらに増加が予想される認知症に向けた公共交通事業者の取り組みが見えてきた。

https://project.nikkeibp.co.jp/hitomachi/atcl/study/00114/?P=1
より引用

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では。

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