読み終えた本~『よみがえる限界集落』~
買ったのは1年ほど前のことでした。
出版記念のトークイベントに関連して、購入した本です。
1年間の積読を経て、ようやく読み終えました。
旅行カバンの中に入れ始めたのは、数カ月前。
でもなかなか取り出すこともなく、読み始めたのは4月頃だったと思います。
でも取り掛かりは読み始めると、ページをめくる手が進みました。
自然と共に生きる暮らし、地域・集落との繋がりに対する共感と感謝の気持ち。
筆者がホテル再生プロジェクトで出会った限界集落。
そこにある豊かさは、自然を感じ、自然に感謝し、集落の方たちと接することで、自分らしい生き方を取り戻すことで得られたのではないかと思います。
限界集落は、そのままではやがてなくなってしまう集落のことですが、そこには都市部にはない豊かさに満ち溢れている。
課題はたくさんあると思いますが、それは可能性の裏返し。
ひとつひとつの課題に、たくさんのヒントがあると感じました。
水田の稲。
収量増を目指して密に植えても、栄養が行き届かずに、そのままと変わらないという記述には、腑に落ちる部分があります。
収量を伸ばすことを否定するわけではないけれど、質を伸ばすことを考えるひとがいて、その農作物を欲しがるひとがいるはず。
もっと選択肢があっていいんじゃないかと思います。
さらに資本主義ではない新しい経済の考え方へも展開していきます。
一度この宿泊施設を訪れてみたくなりました。
ホームページに書かれていた言葉が沁みます。
対談の様子は、非営利株式会社eumoのアーカイブから見ることが出来ます。
昔は古いのではなく、過去からの知恵が詰まった場所。
限界集落を放っておけば無くなる場所には違いないですが、現在の最先端いく可能性のある場所なんですね。
では。
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