成城コルティ(82/100)
お疲れ様です。
春一番が吹きました。
その昔、成城学園前の駅前は、お隣の祖師ヶ谷大蔵とも喜多見とも変わらない小田急沿線の駅前でした。今でこそ成城といえば高級な住宅街のイメージが定着していますが、蓋を開けてみれば駅前にはそんな雰囲気が感じられない庶民的な生活感のある街でした。
それが今回行ってみて驚きました。降りる駅を間違えたかと自動改札に切符を入れる直前に立ち止まってしまい、背後のサラリーマンに舌打ちされました。都内でおじさんが立ち止まれば例外なく舌打ちされます。
改札前はまるで白い光に包まれているよう。そして天国へ続くようなエスカレーターが2機。走って横切るあの子供たちは天使。つい胸の前で十字を切って手を合わせたくなるような場所に様変わりしていました。落ち着いて良く見ればさほど広くはないものの、降り立った瞬間はそんな大げさでもなくそう思いました。歩いているご婦人がすべてお金持ちに見え、子供はすべて私立学校の生徒に見えます。持っているカバンが合皮には見えません。
ちょっとそのエスカレーターに乗ってみたくなりました。用もなくただ乗ってみました。上がって、そして下がってきました。なにか違う自分になったようでした。少しですが姿勢が良くなり眼鏡も上にかけ直しました。色の着いた酢なんかを買ってみたくなりました。
成城の 道は狭いし 夜暗い
駅から遠い 家は大きい
失礼しました。
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