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赤い靴(90/100)

お疲れ様です。

桜の開花予想を間違えたそうです。人間味があります。

異人さんに連れて行かれちゃった女の子の像は横浜の山下公園にあります。
横浜は若い頃にデートをしたことがあります。今となっては思い出しても照れくさいものですが、家に帰ってテレビを観ている妻を見ると本当にこの人との思い出だっただろうか、確かな記憶を疑いたくもなるような昔のことです。

今、たまに訪れても港町の雰囲気は素敵なものです。異人さんもたくさんいらっしゃいます。汽笛がボーっと鳴くと遠くを眺めてしまいます。海の向こうにも行ったこともないくせに。赤い靴を履いていれば連れて行ってもらえるだろうか。そうなると唄も変わってくるかも。「赤い靴~履いてた~中年サラリーマ~ン。」

んー、これはいただけません。赤い靴を履いて会社に行くのははばかられます。会社自体が疑われます。新橋には新橋の脈々と流れるサラリーマンファッションがあるのですから、乱してはなりません。統制こそが伝統です。

休みに履けばいいかというと、いいや、いけません。赤い靴を履いている休日の中年サラリーマンなんてもっとダメです。休みにこっそり履いているほうが問題です。仕事とは違う顔過ぎます。心配です。

じゃあ結局は赤い靴が履けないということで、ここに立っていても無駄です。連れて行かれる違う手段を考えるほかありません。

赤い靴 履いていたなら めぐみさん
         同じ異人か 横浜のも

失礼しました。


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