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スターバックス(88/100)
お疲れ様です。
この冬は結局、コートを着ませんでした。
ここ数年なのでしょうか。犬も歩けばスターバックスコーヒーに当たるようになったのは。いくら私が流行りものに弱いといっても、いくらなんでも気が付くくらい店舗拡大しました。
最初はコーヒーショップとは分からず何の窓口だろうと思っていましたが、会社の若いのがこぞってコーヒー片手に闊歩しているのが妙に今どきに見えて一度行ってみたいと思いました。それでもしばらくは様子をうかがっておりました。
その内に同世代までもが呑み屋の席で武勇伝かのごとくスターバックスコーヒー初体験の話題で盛り上がるようになりました。娘も蓋付きのカップを自慢げに持つようになり、妻でさえも娘にマグカップを買ってきてと頼む始末。
忘れもしないあの日私は、いつも寄るんだコーヒー好きだからね、という顔で躊躇ない風な足取りで入店を果たしました。何を注文するかは予習済みです。私の順番が来ました。
「ラテ。」
ラテです。横の人もラテって言っています。
「お客様、サイズはいかがいたしますか?」
この質問も居酒屋での中高年失敗談で予習済みです。
「…ミディアム」
「ショートでよろしいですか?」笑顔の裏が明らかにまたか…と言ってます。「大中小」じゃないということは完璧に覚えていたのですが、時代に敗北です。その日からどのくらいになるでしょうか。もう正しく注文できますがまだ敷居が高くまたげないでいます。
ショートなら ロングだろうが 普通なら
トールとはなんだ トールなんてもな
失礼しました。
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