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浅草世界館(79/100)
お疲れ様です。
まるで春が来てしまったかのような陽気です。
大衆芸能の町、浅草は今でも風情があり人気です。外国人観光客も多いですが日本人観光客も負けていません。仲見世は平日でもたいへん賑わっており見たこともないような日本土産が並んでいます。
仕事が早々に片付き、どうせならどこかでモツ煮で一杯なんていうのが江戸での粋ではないだろうかと閃きました。さて、閃いたものの不慣れな土地、アド町で観るような横丁はどこにあるのだろう。
ブラブラと歩いてみました。お祭りで必ず喧嘩しそうな外股の男性が大手を振ってついでにセカンドバックも振って前から歩いてきます。目は合わせない。そう、合わせてはなりません。
歩いていくとまた前から身体の大きな恰幅のいい中年男性が白いジャケットをはためかせながら歩いてきます。可愛らしい絵のトレーナーの男性も一緒です。ぶつからない。そう、かすってもなりません。
今度は柄シャツの若いグループです。後ろのポケットからはみ出しているキーホルダーが大きいのです。見ない。そう、キーホルダーが気になっても。
これではモツ煮どころではありません。辿り着けるかさえわかりません。もしかしたら通り過ぎてしまったかもしれません。
演芸ホールを過ぎたあたりに映画館がありました。なにげなく看板を眺めて溜息をついていると後ろから「オジサン、アッチの角のほうが面白いよ!」と振り返るとコンビニ袋を提げて髪がボサボサな空きッ歯の若者がニカッと笑って立ち去りました。
地元の人の方が面白い場所を知っています。こういうのが江戸で言う人情かな、そんなことに気を良くしましたが行ってみるとポルノ映画館でした。
これがその 現代版の 江戸しぐさ
サラリーマンには ポルノ勧めよ
失礼しました。
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