世界観の広さがミソ、めんぱ職人。
お久しぶりです。大井川めんぱ大井屋の従業員、石関ですこんばんは。
私もめんぱ屋に勤めて1年4ヶ月が経ちます。
週5勤務で水、木曜日休みの大井屋。
休日は何してるかというと、静岡のあらゆるスポットへ親方と研修ドライブに出掛けたりしてます。
(今までで、井川メンパの海野さん工房、有東木の天然藍染め工房、天竜の鍛冶屋さん、漆の木の植林で日本平、羽鳥の建穂寺、御前崎の池宮神社、佐久間町の山住神社、掛川の大日本報徳社、芹沢銈介美術館、登呂遺跡などなど、などなど…………)
中にはお客さんやインスタグラムから仲良くなって大井屋のお友達として招待してくださる方々もいます。
ぶっちゃけ、大井屋に就職する前、山奥に住んでいながらこんなに静岡のあらゆる場所に行くとは思ってもいませんでした。
時には歴史的知識や教養がなければ、理解もできない場所へ。幸い今は超絶わかりやすく教えてくれる先生 (親方) がガイドしてくれて、こんなに疎かった私も色んな時代のものを見て知っていくそんな日々です。
いやいや、職人目指してるならその時間でもっと製作進めたりデザイン考えたりしたら?
そう思う人もいるかも、でも違うみたいです。
より未来を考えられる、一めんぱ職人になるには、物事のルーツ、歴史の流れ、意味合い昔に遡って追求する必要があると親方は話します。
たくさんのものを見て、色んな人と出逢い、できるだけ多くのことを経験する。
そうすると、もの一つ取っても、そこか連想できる事象が増え、多くの視点でそれを達観できる。
めんぱもマニュアル通りに作ればいいわけでは無いのです。時代も人も変わるのだから、ものづくりだって変化させていく必要がある、より良い方向へと。私達より後に作る人たちの為へと。
なんて情熱的な探究心だろう……と親方の生き方に常日頃圧倒されています。
でも、そんなアツアツな背中をかたつむり走行で追う今の私には、クリエイティブな仕事はおろか、真似するにも精一杯 (できちゃいないのよね) な現実ですが。
もうひとりの師匠、高校時代の恩師にデッサンをする時に言われたら言葉を思い出しました。
「正面から見えた情報だけで描くな。そのモノの背後はどうなっているか、材質、重さ。より多くの情報を捉えた上で描けば、同じモノでも必ず異なるように描かれる。」
人間社会も同じやなぁと最近強く感じます。
真実は、決して見せられてる情報だけではない。知識がなければ、それが白か黒か。善か悪かも自分で判断できない。
話は逸れましたが、今回は興味や疑問を持つことが自分とものづくりを如何に成長させてくれるか痛感してるよという反省話でした。
そんな一環で半年前に始めたお神楽も、遂に今月末初めて「舞」を披露させてもらう運びとなったわけです。(大学の頃は想像もしなかったなぁ!!)
↑あたかも吹けてるような澄まし顔
文化も工芸も民芸も、伝統と歴史を知ることから世界観が広がっていくのですね。
むずかしいな…、たいへんだな…、心底思いますが、今は空っぽな引き出しに、日々の出来事を手当り次第しまっていこうと思います。
仕事始めてこんなことしか言えん笑
笑えん笑
幸い掃除は得意やしな!明日もめんぱ作りが楽しみだ!
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