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10.【MSI主要コンセプト8-4】日常生活のやり方が極めて重要
このブログは、MSI(Movement System Impairment)について解説することを目的としています。
MSIについては、こちらをご覧ください。
MSIでは、身体の動きがきっかけで生じた痛みの原因を解明し、改善するプロセスを学ぶことができます。
はじめに
今回は、「日常生活のやり方が極めて重要」についてについてご紹介します。
日常生活において繰り返し行われる動き(反復運動)や、長時間とる姿勢(持続的姿勢)は、
運動病理学的モデルにおける、痛みの出現に大きな影響を与えます。
「日常生活のやり方が極めて重要」とは何か?、日々の臨床に活かすにはどうすればいいか?、解説していきたいと思います。
なぜ「日常生活のやり方が極めて重要」なのか?
ヒトは1日にどの程度、反復運動や持続的を行うのでしょうか?
反復運動
歩行を例に考えてみます。
日本人の1日平均歩数は、約6,000歩と報告されています。
これは香港、中国、ウクライナについで4位で、よく歩く国だと言えます。
![](https://assets.st-note.com/img/1718588244028-mwpHE3Pfa6.png?width=1200)
持続的姿勢
こちらは座っている時間を例に考えてみます。
日本人の1日平均座位時間は、約7時間と報告されています。
日本はサウジアラビアと同率1位であり、座りすぎの国だと言えます。
![](https://assets.st-note.com/img/1718588556013-2kyePLuR07.png?width=1200)
これらの反復動作、持続的姿勢が理想的ではない動きや姿勢で行われていたとしたらどうでしょうか?
歩行は、1日6,000回の不良な反復運動
→ 特定方向への動きすぎ
座位は、1日7時間の不良なストレッチ
→ 伸ばしてはいけない筋肉を伸ばしているこれらが生じていると言えます。
反復動作と持続的姿勢は、相対的柔軟性や硬さに影響を与え、特定方向の過剰可動性につながった結果、動きすぎる関節に症状を引き起こす原因になります。
日々の臨床に活かすにはどうすればいいのか?
反復動作や持続的姿勢が症状に関連していた場合、
それらの動作や姿勢を適切な動きに修正することで症状の改善につながります。
そのためには、患者さんが日々どのような姿勢で動作をするか、どのような生活習慣をしているかを把握する必要があります。
仕事内容:座り仕事?、立ち仕事?、重いものを持つことはある?
![](https://assets.st-note.com/img/1718589181842-zQw0vtGKMf.png?width=1200)
座り方:足を組む習慣はある?、椅子の高さは?
![](https://assets.st-note.com/img/1718589156561-APz54xCqXc.png?width=1200)
寝る時の姿勢:仰向け、横向き、うつ伏せ?
![](https://assets.st-note.com/img/1718589191535-jN9G8GmWdS.png?width=1200)
趣味:長時間同じ姿勢をしたりすることはあるか?
![](https://assets.st-note.com/img/1718589261063-Aw5Rrrj2JB.png?width=1200)
スポーツ:どんなスポーツ?、ポジションは?、競技レベルは?
![](https://assets.st-note.com/img/1718589442631-ltLUnNbHq8.png?width=1200)
これ以外にも影響するものは多いですが、問診やコミュニケーションの中からこれらの情報を聞き出すことが大切です。
これらの情報を把握することで、症状に関連した反復動作や持続的姿勢を見つけます。
それがなぜ悪いのかを説明し、修正の提案をすることがで症状の改善につながります。
まとめ
今回は、「日常生活のやり方が極めて重要」について解説しました。
反復運動や持続的姿勢は、運動病理学的モデルに基づく症状を理解するために重要な要素です。
患者さん・クライアントさんの日常生活のやり方を詳しく聞くことで、意外な症状の原因が見えてくることがあります。
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