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ネットショップ運営者さんに読んでほしい、脱プラ梱包用品の選び方

みなさまこんにちは。暑い日が増えてきましたね。

今回は梱包材についての記事を書きました。
前半はきっかけやプラごみ問題について書いていますので、読んでいただけると理解が深まるかも。(ちょっと長いです、ごめんなさい)
それよりも商品の詳細が知りたい!という方は(3)まで飛ばしてくださいね。


1) この記事を書こうと思った理由

先日SNSに投稿されていた梱包動画をたまたま見かけたのですが、アクスタを1個ずつプチプチで包んでOPP(透明なプラスチックの袋)に入れ、それを数セット。
更にDMとか紙ものもOPPに入れて箱詰めをされていました。
アクリルが割れるのを防ぎたい気持ちはよく分かりますが、それにしてもプラスチックの山でした。
そんなに過剰包装しなくても・・・と思うと同時に「環境を考える」という行動はまだまだ当たり前とは程遠いところにあるんだな、と実感しました。

2) プラスチックはそんなにダメなの? ChatGPTに聞いてみた

「適切にゴミ捨てしてれば問題ないはずでは?」
「リサイクルしてれば海洋プラごみ問題防げるでしょ?」
などという声をよくみかけます。

プラごみ問題の「何が」問題なのか、もう少し踏み込んで知りたいと思ったので、今回はそんな疑問をChatGPTにぶつけてみました!
わたしも持っていた細かい疑問がクリアになったのでポイントとなる回答を共有します。
(少しだけ要約しています。全文読みたい!という猛者がいらっしゃればコメントください 笑)

先にお断りしておきますが、環境負荷がゼロになる選択肢はありません。
何を選ぼうと、どうやったって製造過程で多少の環境負荷はかかります。
総合的にみて比較的負荷が低いものや、どの問題を優先的に解決するのか、という視点になるかと思います。
「なーんだ意味ないじゃん」とは思わず、自分で考えて選ぶことが大切です。

【Q1. 海洋プラスチックごみ問題の原因を教えて?】

1. 廃棄物管理の不十分さ: 一部の地域では十分な廃棄物管理が行われず、プラスチックごみが海に流出することがある。
2. 消費と廃棄のパターン: 消費者のプラスチック製品の使用と廃棄が急増し、これらが海洋に流入する経路を作っている。
3. 海洋からの流出: 河川や海岸でのプラスチック廃棄物の不適切な管理により、それが海洋に直接流出することもある。

【Q2. リサイクル・分別などしっかり行えば問題は起きないのでは?】

A. 海洋プラスチックごみ問題を完全に解決するためにはそれだけでは不十分です。
・リサイクル技術の限界:すべての種類のプラスチックを効果的にリサイクルすることができるわけではない。中には再利用が困難なものもあり、一部は廃棄物として処理されることになる。
・使用量の増加:使用量の急増に対応するだけのリサイクル施設やインフラが整っていない場合、多くのプラスチックごみが処分されることになる。
・廃棄物管理の問題:一部地域では適切な廃棄物管理が行われておらず、不法投棄されたり、リサイクル施設に届かずに環境に流出することがある。

【Q3. 焼却すればいいのでは?】

A. 焼却はプラスチック廃棄物の処理方法として最終手段として使用されるべきであり、より持続可能で環境負荷が少ない方法を優先するべきです。
・有害物質の放出:プラスチックは燃焼する際に有害なガスや微粒子を放出する可能性がある。これらは健康に悪影響を及ぼすことがある。
・温室効果ガスの排出:二酸化炭素などの温室効果ガスを放出し、地球温暖化の原因となる。
・灰の処理問題:灰には残存する有害物質や燃え残りが含まれることがあり、その処理も問題となる。

【Q4. 梱包材のプラスチックを減らすために環境負荷の低い代案を教えて】

A. 再生紙やバイオデグラダブルな素材、天然素材で作られた包装材などが環境にやさしい選択肢となります。
また、梱包材の再利用やリサイクルも環境負荷を低減する方法の一つです。

【Q5. 紙とプラスチックどっちが環境に悪い?】

A. 使用方法や廃棄方法によって異なる。環境に配慮した選択としてはどちらの資源も効果的に使用し、廃棄物を最小限に抑えることが重要。

紙の環境影響:
1. 森林伐採: 紙の生産には木材が必要です。森林伐採が増えると、生態系への影響や温室効果ガスの放出が懸念されます。ただし、持続可能な森林管理やリサイクル紙の使用などがあるため、すべての紙がこの問題を引き起こすわけではありません。
2. 水消費と水質汚染: 紙の製造には大量の水が必要であり、その過程で水質汚染のリスクがあります。
3. リサイクルの可能性: 紙は比較的容易にリサイクルが可能です。リサイクルされた紙の使用は、新規の木材使用を減らし、資源の節約につながります。

プラスチックの環境影響:
1. 石油資源の使用: プラスチックは石油や天然ガスなどの化石燃料から製造されます。そのため、その生産過程で地球温暖化ガスが放出される可能性があります。
2. 海洋プラスチックゴミ: 使用後のプラスチック製品が適切に処理されないと、海洋環境に大きな影響を与える可能性があります。海洋生物による誤飲や絡まり事故が起こることがあります。
3. 分解の難しさ: プラスチックは自然界での分解が非常に遅く、マイクロプラスチックとして微細な粒子となって環境中に残留する可能性があります。

シンプルに要約すると…

すべてのプラスチックをリサイクルできるわけではない
製造量にリサイクル量が追いついていない
でも燃やしたら温暖化の原因になる
燃えかすの処理も追いつかない
結局陸から海に流れ出る
プラスチックは分解されないから海のゴミになる
→だからそもそも製造と廃棄物を減らす必要がある!

ということです。
どの答えも納得できたし、とても参考になりました。

3) 脱プラ梱包材のおすすめ4選

私は以前から発信しているとおり、商品を提供する側は環境に配慮すべきと考えています。
そして梱包材はとっかかりとして始めやすい分野だと思います。
ということで、実際に使えるアイテムをご紹介します。

① テープレスケース

その名の通り、テープを使用せずに梱包できるダンボールです。
ちょっと強度が心配かも、という箇所にだけマスキングテープ使うと簡単です。
小さいものを扱う方におすすめ、大きいサイズ・重いものは、強度的にも取り扱いがないと思われます。

テープを使わないことで資源の節約になり、テープと段ボールの分別が不要になるためリサイクルが容易になります。

https://www.seiwa-p.co.jp/shop/e/eeco22/

② 薄葉紙

バッグや靴を購入した時によく使用されている、薄くて軽い半紙のような紙です。
様々なサイズが販売されているので使い勝手もいいです。

③ ボーガスペーパー

薄葉紙よりも厚手で緩衝材に使いやすいアイテムです。
箱の中の商品を動かないようにしたい時におすすめです。

④ グラシン紙

薄葉紙の紙の種類としてもあがっていたグラシン紙。
トレーシングペーパーに見た目は似ていますが、その性質は異なります。
水を弾く性能はありませんが、製造工程で繊維の密度が高くなり、耐油性・耐水性・強度に優れた製品になるそうです。
サイズ的にも封筒にしやすいのでOPPの代わりに使えそうです。

バイオマスプラスチックのOPPは使えるのか?

ちなみに。
バイオマスプラスチックというものをご存知でしょうか?
環境にやさしいと言われていますが、どうしてもOPPを使いたい時の代わりにすることはできるのでしょうか?

こちらのサイトは子供向けのようですが、バイオマスプラスチックについてとてもシンプルにわかりやすく説明していました。

「バイオプラスチック」というカテゴリの中に「生分解性プラスチック」「バイオマスプラスチック」という種類が存在するんですね。
その違いをしっかり理解せずになんとなくで使用してしまうと、意外な落とし穴にはまってしまうんだな、と思いました。

バイオマスプラスチックの特徴
バイオマスプラスチックは、石油を原料に使わず、植物を原料とすることが特徴です。
バイオマスプラスチックの原料は植物なので、貴重な資源である石油などの化石
燃料を使いません。また、あとで説明する「カーボンニュートラル」も特徴です。
ただし、生分解性プラスチックのように、自然に分解されることを目的にしているわけではないことに注意しましょう。

https://www.pwmi.jp/library/library-1508/

バイオマスプラスチックはまだまだ開発中の新素材のため、デメリットがあります。
普通のOPPとバイオマスプラスチックのOPPどちらがいいのか現時点で判断することは難しそうです。
発送で心配な水濡れ対策など、どうしても使わなければならない時はいずれかを使用して、それ以外はできる限り使用を避けていくのがベストかな、と思いました。


さいごに

プラスチックの代案として4つの商品を紹介いたしました。

梱包用のプラスチックはリサイクルすれば資源になるものも多いです。
ただ、購入者さんがどのような生活をされているか、その自治体が資源ごみを回収しているか、販売している作家は知ることができません。
リサイクルされない可能性も考えると「生産量を減らす」ことに貢献してできる限り無駄な資源を使わないことがより重要だと感じます。

ちなみにこんな記事もありましたのでご参考までに。

今回長すぎて割愛したのですが、プラスチックを闇雲に紙にすればいいというわけではありません。
紙も有限な資源ですが、実は選び方にコツがあります。
次回はそんな紙についてお話ししようと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました^^

おまけ

本当にもっと突き詰めると更に上を目指すこともできます。
たとえばstibleというリユース可能なパッケージもあります。
こういったものがもっと一般的に浸透したら嬉しいですよね。



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