自己紹介④:日本人上司のパワハラから、秒で逃げることを決めたADHD。なぜか急に日本語教師を目指す
退職を決めてからの進路探し。
英語が使いたい&外国人と関わりたい
退職を決めたあと、私は自分に何が合っているのか、
何が合っていないのか、
そんなことを考えながら、つぎにどんな職場で働きたいのかを考え始めました。
まず思いついたのは、英語を使って働くということです。
単純に、英語を使っていると、わたしは性格まで変わります。
敬語がないというのもあるのか、
全てを言葉にしてはっきりして伝えるという言語そのものの性格からなのか、
英語の方が自分らしくいられる感じがします。
空気を読む文化がベースの遠まわし表現大好きな日本語とは真逆の言葉ですね。
あとは単純に、アウトプットがなくなることで言語を忘れていくのももったいないと思ったのです。
英語の仕事は、なかなか時給もよさそうですし、
英語を話す環境を手放したくはありませんでした。
日本で、英語を話せるって、いまだに何故か、ちょっとかっこいい感じがしますしね(笑)
そして、外国人と関わる場所を持っておきたいなという気持ちがありました。
外国人と接するというのは、ADHDで好奇心と冒険心旺盛な自分にとって、それだけで楽しいからです。
ずっとやってきた看護師の仕事
色々ありましたが、軸のキャリアとしてずっと
医療とつながってきました。
現場で約13年。産業看護師として4年。合計するともう17年にもなります。
医療、というのでいうと、私は生命の神秘、というか、
解剖学や細胞、病気の病態生理、
ホルモンがどう作用するか、どの神経伝達物質がどのように、どこに作用するのか、などを勉強するのがとても好きでした。
心理士でもあるので、精神疾患の勉強や、薬の作用も含めて、
単純に医学が好きです。
看護師として自分が働く中では、どの現場で働くのが一番楽しさが濃かったかな、と思うと、外来の仕事でした。
本当に毎日、楽しかった。ひとつも嫌な事が無くて、病院に遊びに行っているような感覚でした。
私が嫌なことをすべて忘れている可能性もありますが、
楽しかった感覚は本当に覚えています。
毎日新しい患者さんとも接する一方で・地元の定期診察の患者さんも来るので、適度に新しい出会いという刺激もありつつ、いつものなじみの顔も増えていく。
持ち場である診療科が変わらないので、医師とのチームワークも育ち、まさにファミリー感があるような感じです。
ASDの私にとってはこの、知っている人が毎回そこに居るというのは
安心なんです。
性格の根っこの部分では、本当は人間と関わりたいよりも一人できままに、自分の思うようにやっていたいという欲求の方が強い、
ASD気質が根強くある自分です。
あまりに不特定多数が行ったり来たりするような場所では、心がざわついて落ち着きません。
発達障害である自分にとって、環境のセットアップというのは本当に人生を左右するものになってきます。
発達障害の人間にとって、一番大切なのは、居心地だと思います。
自分にとって、落ち着くか・・・というか、緊張しないでいられるか。
少し話がそれますが、
感覚が鋭かったり、極端な発達障害人にとって、
この肌で感じる気持ちの良さ、気持ちの悪さは、
生き死にに直結してきます。
生き死にに直結、というのは、精神的な生き死にも含めて、です。
発達障害の人間は、外の世界で日々、緊張しています。
過剰なほどに、緊張して、疲弊します。
なので、ベースの環境、日々過ごす場所は本当に生活の満足度、
日々の幸せ(不幸せ)に直接 関係してくるのです。
さて、
看護師の仕事の中で、「安心できる環境って何だろう?」と考えたのですが、
ASDの私にとっては、
「ある程度流れが予測できる」ということが重要なことの一つです。
ASDの私は、突発的に起こる変化や、予測のできないことが極端に苦手というか、不安というか、気持ちが悪いです。
そして、発達障害ゆえになのか、自分で物事をコントロールしたいという欲求も強いです。
自分のペースで、自分の予測したように、物事に進んでいってほしいと思っています。
対・人、という医療の現場で、それは難しいんじゃないのか?
と思われるかもしれませんが、そうでもありません。
たとえば、手術、
たとえば、処置。
そして意外かもしれませんが、救急外来。
ある程度の流れは決まっていますし、
起こる合併症やイベントも、勉強していればある程度予測がつくことばかりです。
対して、
病棟の仕事と介護の仕事、
これは私にとっては退屈で、
ナースコールを取ったときに、
患者さんからどんな要求や依頼が来るかはボヤっとしているし、
その日にならないとどんな仕事が待っているかわからない、という
あいまいな場面が多すぎます。
はっきり言ってとても面倒くさくて、やる気が起きません。
ADHDで、IQが少々高めの私は、ぜんぜん自慢するつもりはないのですが、
退屈なことに全くやる気が起きません。
少し難しい、頭を使うような環境でないと、退屈すぎてその場から逃げたくてたまらなくなってしまいます。
一方では、自分一人しかいない中で、自分の力ではコントロール不可能、予測不能な急変が起きるというのはプレッシャーが大きすぎて、精神的に抱えきれません。
病棟での少人数での夜勤で、一人で数十人の予測不可能な人数を見る、というのはもう絶対にしたくありません。
以前楽しく感じていた外来の仕事においては、
・自分が把握しきれる範囲での仕事である
・少人数の特定の人、同じ場所で、いつも同じものに囲まれていることでの安心感を感じられる
・自分がその科を専属で任されていたので、好きなやり方で仕事ができた
・常に医師が一緒なので、急な事態が起きても一人で対処しなくて良い
そんな安心できる環境が揃っていた点が良いのだと思います。
そして、前の病院で、嫌なスタッフが一人もおらず、意地悪な人間が奇跡的に存在しなかったのはとても大きかったです。
発達障害人は特に、 人の悪意と、否定されることには過敏なので、
これは定型発達人も 勿論そうだとは思いますが、
みんなが仲良くやっているような職場は 居心地がいいと思います。
・・・というわけで、自分に向いているというか、
ともかく 楽しくて精神的負担も少なかったのは『看護師の外来業務』
好きで 続けたいのは『英語を使って外国人と関わること』というのが見えてきました。
次に選ぶ場所では、自分のいやな事は避けて、楽しいと思えることだけをしていきたい…
いや、楽しいまで行かなくとも、自分がそこに居て自信が無くなったり、自分の存在が追い詰められるような気分になるような場所では二度と働きたくない…
そんな風に思っていました。
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