~社会的集団の法則(組織/集団)における上限人数~ダンバー数って知ってますか?
QAエンジニアのつーつーです!
実は私、人の顔・名前やその人の性格などを覚えるのがあまり得意ではないんです。。。
稀に人の顔・名前などを1-2回会っただけでもしっかりと覚えている強者がいますが、私のスペックではとても覚えられない。。。。
スゲ~羨ましい。と何度思ったことか。。😭
んで、ふと思ったんです。
そもそも、どれくらいの人を覚えられるものなのか?(天才は除くw)
ちょっと疑問に感じて調べていたところ、イギリスの人類学者であるロビン・ダンバーという人によって提唱された「ダンバー数」という民俗学的研修をもとに親密さを表すグループを定義されています。
この「ダンバー数」は公私ともに活かせるような内容となると思いますので、皆さんのお役に立てればと思います🙏
ダンバー数とは
それぞれの人数定義
人数におけるそれぞれの定義がなされており、後述する3倍の法則ともリンクする人数構成になっています。
5人(支援集団)
定義
・最も親しい友人や家族など、日常的に頻繁に連絡を取り合う非常に密接な関係の数です。
詳細
・これは「親密なサポートネットワーク」とも呼ばれ、緊急時や支援が必要なときに頼れる人々の数を指します。通常、個人が深い感情的なつながりを持つ人々です😊
・仕事のチームにおいても重要な人数であり、このチームでは結果を出すことが重要される。
・正式なリーダーシップは不要であり、自分たちで進むべき方向を決めることができる。
15人(シンパシー集団)
定義
・この層は親友に相当します。もっとも頻繁に接触し、互いに子どもの世話を頼めるような人の数です。
詳細
・このグループには、日常生活の中で頻繁に関わることができるが、5人の親密な関係ほどの深さはない場合が多いです。
・もし、明日亡くなってしまったらひどく悲しい思いをする人と定義されることが多いです。
・この層でも正式なリーダーシップは不要。
50人(一団)
定義
・現代社会においては、比較的近しい友人という位置づけで、一定の親密さを保つ関係です。
詳細
・何らかのリーダーシップを必要とせずに、民主的に運営できる集団(大きな支障は出ないという意味で私は捉えています)
・人々を結束させるためと、リーダー格の人の時間が足りなくなって組織を管理できなくなるのを防ぐために、何らかの管理体制が必要になる💪
150人(ダンバー数)
定義
・ダンバーが提唱した基本的な数値で、個人が安定して維持できる社会的な関係の上限を示します。これは、友人や知人の関係を含むもので、互いに顔と名前を覚え、相互に認識できる程度の親密さを持つ関係です。
詳細
・この数は、部族や小さなコミュニティのサイズに基づいており、歴史的な部族や軍隊、現代の企業などの構造においても確認されています。
・この人数が一緒に暮らす(仕事)をしていく場合はストレスを軽減する何らかの行動メカニズムが必要になります。例えば、「笑い、歌などのエンターテイメント要素、祝宴など」の活動です🥳
組織の規模に関するまとめ
組織における人数の法則
・人が自然に形成するグループやコミュニティ、あるいは個人の社会的ネットワークの上限は約150人で、良好な人間関係を築くうえで大事であること。
3倍の法則
・5、15、50、150という小さなグループを内包されるような中たちで一連のグループを形成する。以降は500、1500、5000まで続き、この「3倍の法則」は心理的安全性があるらしい。
・図1で表現しているように現代の軍隊組織もこの「3倍の法則」にしたがっているのが一つの証拠😎
人間関係の質
・相互理解、相互支援など私たちが特定の人とどれほどの時間を一緒に過ごすかに依存し、多くの時間とエネルギーを必要とします😁
目的を意識した人数形成は必要
・タスクが異なれば規模の異なるグループが必要になります。
・もっとも迅速かつ効果的な意思決定できるのは3人から5人。
・10人から15人のグループはブレインストーミングに適している。
・50人のグループでは明確な構造は必要になってきます。
・150人以上のグループはロジスティクス、プロセス、構造を必要となります。また、グループの分裂が始まり、「私たち」が「我ら」と「彼ら」になり、サイロ化が進む。
・どんな組織でも起こりうる問題は生物学的な背景があり、歴史上存在したあらゆるヒトの集団は同じ力学と格闘してきた。
まとめ
感覚的な定性情報も大事です!とはいえ、スピードアップを狙っていくのであれば、これらの情報を活用して進化心理学が導く科学的組織論を活用してみてはどうでしょうか😊
参考情報
管理手法の一つでダンバー数とも組み合わせるとベストです!
引用文献はこちら🙏