コミュニケーションが上手になる3つのシンプルな方法
友人や同僚・上司などとどのようにコミュニケーションをとればいいのか、思い悩んでいる人が多くいます。できることなら、このような悩みからは解放されて、自由に生きたいですよね。
コミュニケーションを円滑に行うためには、以下の3つのテクニックを使うとうまくいきます。
これらを実践すれば、学生や社会人を問わず、必ずコミュニケーションが上手になります。
テクニック1 目に見えないことは聞かない
どのように巧みな話術を身につけたとしても、このことを知らなければ大きな失敗をしてしまう可能性が高いでしょう。
なぜならば、人には必ず立ち入られたくない領域があるからです。だからこそ、その領域に立ち入る質問はNGとなります。しかし、何が立ち入られたくない領域であるかを、そう簡単に知ることはできません。そこで、以下のテクニックを知っておくだけで、この問題を上手に回避することができます。
まず、質問には2つの種類があることを知りましょう。
・目に見える事実を聞く質問
・目に見えない事実を聞く質問
あなたはどちらの質問をしているか、はっきりと区別ができているでしょうか。
たとえば、あなたの上司との間で、取引先のことが話題になったとします。ここで、目に見える事実を聞く質問とは、
「A社とB社では、どのような違いがあるんですか?」
「C社と取引を決めた理由は何ですか?」
このような目に見える事実を聞く質問は、必ず話の幅を広げてくれます。
これは上司も具体的に答えやすい質問だからです。
あなたはA社とB社の違いを深く聞いていくこともできますし、C社との取引関係の変遷を聞くこともできます。さらには、これを切り口として、上司のこれまでの体験談に耳を傾けることもできるでしょう。
一方、目に見えない事実を聞く質問には、注意が必要です。
たとえば、
「A社とB社では、どちらが好きですか?」
「C社のことを、不愉快に感じませんでしたか?」
これらは目には見えない事実を聞く質問です。相手の心の中を探る質問と言い換えることもできます。
たとえ相手が答えてくれたとしても、それが本心かどうかを知ることもできません。A社もB社も同様にすばらしい会社だと答えたとしても、それが本心であるかどうかは分からないのです。もしかしたら、正直には答えられない事情だってあるかもしれません。
このような質問をした途端に会話がぎこちなくなってしまった――。もしこのような経験をしたとしたことがあるとしたら、相手の心の中を探る質問をしていなかったかどうかをもう一度思い出してみてください。
テクニック2 成果とは関係のないことを精一杯やってみせる
あなたは仕事とどのように向き合っていますか?
実は、仕事への姿勢は、言葉以上に大きなコミュニケーション力を持っています。
筆者がこれまでに指導した職場でも、仕事への姿勢が人間関係に影響する実例が非常にたくさんあります。
たとえ、あなたが周囲と仲良くしたいと思っていたとしても、仕事に前向きな姿勢を見せない場合には、自然と周囲の人との隔たりができてしまうものです。だからこそ、人間関係を改善するためには、仕事への真摯な姿勢を見せることも大切なことなのです。
まずは少しの間だけでいいので、仕事の「細部」にこだわってみましょう。たとえ成果とは無関係であったとしても、どのように些細なことであったとしても、絶対に手を抜かずに取り組んでみます。期間を限定ならば、ゲーム感覚でできてしまうはずです。
成果とは関係ないことにまで精一杯取り組めば、あなたの仕事の成果も自然と上向いていくはずです。細部にまでこだわる仕事にいい加減な仕事はありえないからです。そして、その仕事に感銘を受ける人もいるはずです。
「本当におしゃれかどうかは靴を見れば分かる」といいますが、それは、どのようにきれいに着飾ったとしても、その細部へのこだわりは靴の手入れに現れるからなのです。靴で手を抜けば、いかなるファッションも台無しです。
仕事もまったく同じなのです。目立たないところにこそ、手を抜かないようにしてみます。大切なことは、「どれだけのことができたか」ではなくて、「そこにどれだけ心を込められたか」であることを肝に銘じて行動してみましょう。
あなたの仕事に対する姿勢には、きっと誰もが共感することでしょう。あなたの行動次第では、感動さえ与えるかもしれません。
かならず円滑なコミュニケーションが実現することでしょう。
テクニック3 「すみません」を「ありがとう」に変えてみる
あなたは1日に何回「すみません」という言葉を使いますか?
できれば、一度数えてみてください。やってみると、ほとんどの人がその多さに驚きます。
しかし、自分に自信のある人は、「すみません」という言葉を使いません。逆に、自分に自信のない人は、「すみません」という言葉を頻繁に使っていることが分かっています。
気づかないうちに、「すみません」という言葉が、あなたの自信と存在感を失わせているとも考えられます。
「すみません」と言うことで、相手に気を使っているつもりなのかもしれませんが、この言葉をやめれば、あなたの存在感は確実に高まります。
試しに、「すみません」という言葉のかわりに、すべて「ありがとう」に変えてみます。 相手に何か頼むときにも、前置きに「すみません」ではなく、「ありがとう」と言えばいいのです。この時に、「ありがとう、××さん」と相手の名前も呼べば、さらに効果が高まります。
「ありがとう」という言葉には、「すみません」のようなネガティブな響きがありません。同じことをしていても、あなたの心は晴れやかなになるはずです。言葉はあなたの心に影響します。そして、言葉ひとつであっても、あなたの人生を変える程の力を持っているのです。
このことを心に留めて、「ありがとう」からコミュニケーションをはじめてみましょう。きっと良好な人間関係が手に入るだけではなく、あなたの人生を劇的に豊かにしてくれるはずです。
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