蜻蛉

自由気ままに思い付きで、note書いてます。主に文章です。自由が一番いいです。でもリベ…

蜻蛉

自由気ままに思い付きで、note書いてます。主に文章です。自由が一番いいです。でもリベラルとは違います。他人に強制はしないから。私の脳内を束縛できる人はいません。

マガジン

  • ホロコーストを疑っている人のために

    かつてナチスドイツが行ったホロコーストを「なかった」という人たちがいます。それらの主張の代表的なものを、ある海外サイトを参考に論破する試みです。

  • アウシュヴィッツの様々な議論

    ホロコースト議論で最も話題になるアウシュヴィッツ収容所についての、こんなのもあるよーという紹介みたいな雑多な情報のマガジンです。

  • ポーランドの戦争犯罪証言記録サイトに見る殺人ガスの証言証拠

    ポーランドの戦争犯罪証言記録を公開しているサイトがあり、そこからガス室の証言だけをいくつかピックアップして翻訳し、まとめたものです。

  • アーヴィングvsリップシュタット裁判資料

    デヴィッド・アーヴィングvsデボラ・E・リップシュタット裁判資料の翻訳集です。

  • マットーニョの『アウシュヴィッツ:その健全な真相』への批判

    イタリア人修正主義者であるカルロ・マットーニョが著した本、『アウシュヴィッツ:その健全な真相』に対する反論記事を翻訳したものです。

最近の記事

修正主義者マットーニョによる反修正主義者ジマーマンへの反論と、その反論(ややこしいなw):その2

今回はジマーマンの論文に対する、マットーニョの反論、に対するジマーマンの再反論です。 翻訳している私自身、ジマーマンの論文やマットーニョの反論自体、あんまりちゃんと覚えてないので、内容をあまり把握できていないことをご理解ください。反論の反論の反論の…となると、理想的には最初から全部把握できたら良いのですが、何がなんやらわからなくなるのです。 さて、イタリア人修正主義者のカルロ・マットーニョはさておき、ジョン・ジマーマン氏をちょっとだけ紹介しておきたいと思います。まず、今回

    • 修正主義者マットーニョによる反修正主義者ジマーマンへの反論と、その反論(ややこしいなw):その1

      この記事は、その発端は、まずジャン・クロード・プレサックの説に反論した、カルロ・マットーニョの議論がありました。その内容は以下で読むことが可能です。何度か以前にも言っているように、歴史修正主義研究会の翻訳にはやや問題がある(だからと言って私の方が翻訳能力が上だと主張しているわけではありません。部分的には参考にすらさせてもらっており、私は単により適切な翻訳を目指しているだけです)ようなので、自分で翻訳する気ではいたのですが、あんまりにも長いのでこれはパスしてます。途中まではやっ

      • HCブログサイトのフランケ・グリクシュの再定住報告書記事へのカルロ・マットーニョからの反論と、HCサイトによる再反論

        noteの方の更新をサボっていましたが、まー、色々とはやってます。 2019年8月11日に、Holocaust Controversiesブログサイト(以下、HCサイト)に掲載された、アウシュヴィッツ・ビルケナウにおけるユダヤ人の大量絶滅に関するナチスの文書:フランケ=グリクシュ報告は、否定派界隈を多少は賑わせたようです。否定派の人たちは、この「再定住報告」については、米国の修正主義者であるブライアン・レンクによる1991年の記事を非常に信頼しており、捏造で間違いないと判断

        • ホロコースト否定論の小ネタへの反論シリーズ:(3)アルマ・ロゼは、アウシュヴィッツに着いて何故すぐ殺されなかったのか?

          今回の記事は短いです。 実は超長い記事を作成中だったのですが、あんまりにも長いというか、最近はめんどくさがりの悪癖が酷くてサボりすぎ💦 そこで短い記事を今回は一つ。 以前にはてなブログの方で、YouTubeやニコニコ動画にある「ホロコースト論争」チャンネルの動画を徹底批判した時に、その動画内で有名なクラッシック音楽の作曲家であるグスタフ・マーラーの姪に当たるアルマ・ロゼのことが触れられており、私はほんの少しだけネットでググって調べた程度の知識で以下のように書きました。

        修正主義者マットーニョによる反修正主義者ジマーマンへの反論と、その反論(ややこしいなw):その2

        • 修正主義者マットーニョによる反修正主義者ジマーマンへの反論と、その反論(ややこしいなw):その1

        • HCブログサイトのフランケ・グリクシュの再定住報告書記事へのカルロ・マットーニョからの反論と、HCサイトによる再反論

        • ホロコースト否定論の小ネタへの反論シリーズ:(3)アルマ・ロゼは、アウシュヴィッツに着いて何故すぐ殺されなかったのか?

        マガジン

        • アウシュヴィッツの様々な議論
          79本
        • ホロコーストを疑っている人のために
          348本
        • ポーランドの戦争犯罪証言記録サイトに見る殺人ガスの証言証拠
          8本
        • アーヴィングvsリップシュタット裁判資料
          21本
        • マットーニョの『アウシュヴィッツ:その健全な真相』への批判
          12本
        • ゲルマー・ルドルフ宣誓供述書への反論
          5本

        記事

          ポーランドの戦争犯罪証言記録サイトに見る殺人ガスの証言証拠(8)

          今回は、久しぶりにポーランドの戦争犯罪証言記録サイトにある証言の翻訳紹介シリーズの続きです。いつもと同じように「Main Page / Indexes /  Crimes / gas chamber」で検索された証言のみを対象としています。本当はそれ以外も読みたいのですけど、あまりにも多すぎて無理なのが残念です。 とにかく、何百もの証言があるので、非常に参考&勉強になるのです。しかも、少なくとも日本ではほぼ全く知られていないと思いますし、日本語翻訳して紹介する意義はあると思

          ポーランドの戦争犯罪証言記録サイトに見る殺人ガスの証言証拠(8)

          フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(5)

          フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(1) フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(2) フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(3) フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(4) フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(5) この翻訳シリーズのあるPHDNの記事紹介ページでは、あといくつかの記事も紹介されているのですが、特に参考とな

          フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(5)

          フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(4)

          フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(1) フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(2) フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(3) フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(4) フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(5) タイトルの論争関係の翻訳4回目ですが、批判対象となっているドイツ人ジャーナリストのフリットヨフ・マイヤーによ

          フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(4)

          フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(3)

          フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(1) フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(2) フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(3) フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(4) フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(5) この翻訳シリーズは、2002年頃、ドイツ人ジャーナリストのフリットヨフ・マイヤー氏がアウシュヴィッツの犠牲者

          フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(3)

          ホロコースト否定論の小ネタへの反論シリーズ:(2)ダッハウのガス室捏造説の根拠の一つとなっている、Common Sense(ニュージャージー州の雑誌、1962年6月1日号)にある記事について。

          (1)の続きがやっと(笑) マイヤーのアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争の記事の翻訳を中断して、わざわざnote記事にするこれは何かというと、ドイツ人の修正主義者として名高いゲルマー・ルドルフの『ホロコースト講義』の中に、ダッハウ強制収容所のガス室に関して、こんな話が登場します。 さて、こうした修正主義者の提出する、「聞いたこともない話」の情報源は、可能な限り精査される必要があります。以前、スイス人の修正主義者であるユルゲン・グラーフの説で、元ネタをなんとか探し出し、

          ホロコースト否定論の小ネタへの反論シリーズ:(2)ダッハウのガス室捏造説の根拠の一つとなっている、Common Sense(ニュージャージー州の雑誌、1962年6月1日号)にある記事について。

          フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(2)

          フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(1) フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(2) フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(3) フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(4) フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(5) フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争については、これを翻訳して理解しようと思っ

          フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(2)

          フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(1)

          フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(1) フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(2) フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(3) フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(4) フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(5) 前回、前々回とアウシュヴィッツ収容所での犠牲者数に関する記事を投稿していますが、今回もまたそれです。 で、

          フリットヨフ・マイヤーによるアウシュヴィッツの犠牲者数に関する論争(1)

          アウシュヴィッツの犠牲者数「110万人」の内容について:フランチシェク・ピーパーの論文の紹介

          前回の記事、 で、冒頭で紹介したアウシュヴィッツ博物館の歴史部門の責任者であるフランチシェク・ピーパー博士による犠牲者数に関する研究結果の要約版は、翻訳はパスすると言ったのに、適当に翻訳して読んでいたら「うーん、これはなかなかわかりやすいな…」と思い始め、今回、前言をすぐに翻して全訳して公開することに決めました。 実は、この手の研究著作は非常に細部にわたって解説されており、その細かい部分が知識がないとわかりにくい内容が多いので、翻訳するのに難儀したのが以下です。 ドイツ

          アウシュヴィッツの犠牲者数「110万人」の内容について:フランチシェク・ピーパーの論文の紹介

          アウシュヴィッツの犠牲者数のまとめ

          今回は、アウシュヴィッツ収容所の犠牲者数に関する小論です。 1.110万人説(フランチシェク・ピーパーの研究結果)アウシュヴィッツの犠牲者数については、2024年6月現在、110万人と言われることがほとんどのようですが、この数字は、アウシュヴィッツ博物館の歴史部門の責任者を務めていたフランチシェク・ピーパー(Franciszek Piper)博士による研究結果です。ピーパーは、ネットで時折、主に修正主義者によって、「館長(Director)」と表現されていることがあるのです

          アウシュヴィッツの犠牲者数のまとめ

          映画『関心領域』を観た感想、…とルドルフ・ヘス一家のその後について。

          イントロ何年振りかな、映画の感想を書くのは。 ホロコースト映画なら何でもかんでも見るってわけではないし、ホロコースト映画にはまったのは、ホロコースト否定に興味を持つきっかけとなった2020年頃だけだと思う。『シンドラーのリスト』や『戦場のピアニスト』を、確かNetflixかAmazonプライムで見て、色々と関連情報を知りたくなって検索したりしているうちに、ホロコースト否定が日本のネット上でもかなり存在していたのを初めて知った、ってことだったように思う。 もしかすると、劇

          映画『関心領域』を観た感想、…とルドルフ・ヘス一家のその後について。

          ホロコースト否定派尊師:ロベール・フォーリソンについて(3)

          ホロコースト否定派尊師:ロベール・フォーリソンについて(1) ホロコースト否定派尊師:ロベール・フォーリソンについて(2) ホロコースト否定派尊師:ロベール・フォーリソンについて(3) もしかしたら、上のような写真のフォーリソンの姿を初めて見た人は、「優しそうで人柄も良さそうなおじいちゃんだな」と思ってしまうかもしれません。しかし、フォーリソンは紛れもなく悪質な反ユダヤ主義者で嘘つきのホロコースト否定論者です。それは、たとえばこのフォーリソン関連記事の前回まででお分かりいた

          ホロコースト否定派尊師:ロベール・フォーリソンについて(3)

          ホロコースト否定派尊師:ロベール・フォーリソンについて(2)

          ホロコースト否定派尊師:ロベール・フォーリソンについて(1) ホロコースト否定派尊師:ロベール・フォーリソンについて(2) ホロコースト否定派尊師:ロベール・フォーリソンについて(3) さて、今回扱う話のテーマは、ホロコースト否定議論では有名な、ミュンヘン現代史研究所の所長をのちに務めた、1960年のマルティン・ブローシャートの手紙について、です。この手紙はありがたいことに、2024年5月現在、ネットで公開されています。メールアドレスのみで無料登録、閲覧できますので、確認さ

          ホロコースト否定派尊師:ロベール・フォーリソンについて(2)