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2025年1月の読書まとめ+『ぷにるはかわいいスライム2』『うめともものふつうの暮らし9』『札幌乙女ごはん。』『となりのフィギュア原型師6』『生きのびるための事務』『小島よしおのボクといっしょに考えよう』『晴れた日は図書館へいこう ここから始まる物語』紹介と感想
1月は仕事が始まったらあまり本は読めないだろうなと思っていましたが、意外や隙間時間などを使って結構読めてしまいました。これは嬉しい誤算でした。
中々読めていなかった本や、自分に上手く刺さった本など内容面でも満足度が高いです。
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まえだくん『ぷにるはかわいいスライム2』小学館, 2022
アリスとルンルーンの関係から人間とホビーの関係性を描いたルンルーン編の続きから、異世界転生を挟んで夏休みの日々を描いた第2巻。
前回読んでから間が空いてしまい、アニメで先に面白さを味わっていましたが、原作で改めて味わうことで面白さを再確認しました。
思い出とともにある自分だけのホビーは、何者にも変えることができない存在だよなと感じます。ルンルに純粋に友情を感じているぷにるがかわいい。
おまけのカードも嬉しい一冊。
藤沢カミヤ『うめともものふつうの暮らし9』竹書房, 2024
新じゃがの季節から始まり、七夕のミルキーイェイ、ババぬきとおやつ、チベタイココア、めんやももなど、いつものように家でも外でも食を通して日常のキラキラが沢山描かれていました。
歯磨き粉の味にこだわっていたころが懐かしい。
ももの才能にうめの優しさ、お隣さんの出番も多くて満足です。
巻末のいがらしみきお先生のコラボイラストも実に先生らしさを感じて良かった。次回、新たな暮らしを楽しめるまで何度も読み返そう。
松本あやか『札幌乙女ごはん。コミックス版』Dybooks, 2015
旅行会社に勤務している小田早織と友人の佐野夏子、関このみを中心に展開される恋と仕事とグルメを描いた漫画です。
失恋しても、仕事で上手くいかなくても、自分に自信が持てなくても、美味しいご飯を食べれば心もお腹もちょっと満たされる。それが、好きな仲間や気になるあの人と一緒なら、もっと満たされる。
自分で探した店も良いですが、知らなかった店との偶然の出会いで満たされた時の満足感は別の良さがあります。
札幌や北海道にある店や商品が実名で出てくるのも作品のリアリティを高めていました。既に無くなったスポットに哀愁も感じられます。
読んだ後には登場した店に足を運びたくなる一冊です。
丸井まお『となりのフィギュア原型師6』芳文社, 2024
工房内コンペから始まった6巻は、代表と斎藤の出会いのエピソードや、代表と仲良くするにお、三々沢みみとドールについて、倉田さんの仕事風景などなど既存キャラクターの掘下げに加え、複製業者の大志摩エナガ、半藤の同級生でプロモデラーの鷹村轟太郎など新キャラクターも賑やかに物語を盛り上げてくれました。
代表が好きすぎておこめドールを作る飯塚の怖さも堪能できます。
代表と半藤の関係は青春イベントもあったが中々前には進まず。おこめ先生の明日はどっちだ!次回も楽しみに待つ。
原作:坂口恭平 漫画:道草晴子『生きのびるための事務』マガジンハウス, 2024
大学を卒業した坂口恭平は、やりたいことを実現する方法が分からなかった。その時、ジムと出会い夢を叶える為の事務の大切さを実践の中から学んでいく。著者の若い頃の体験を小説にしてnoteに連載した作品の漫画化。
原作は今でも全文無料で読めるが、漫画になったことでより直感的にジムの教えが分かりやすくなっていると思います。
事務で大切なことは〈スケジュール管理〉と〈お金〉、そして「どうせ最後は上手くいく!」と前に進む実行力。
中途半端に現実を考えて諦めがちな夢を、年齢的にもどうすれば実現できるか考える頃だと思っていたので力になりました。
小島よしお『小島よしおのボクといっしょに考えよう』朝日新聞出版, 2023
AERA dot.で連載されたお悩み相談のうち、小学生からのものに絞って22本が掲載されています。
相談内容もバラエティ豊かで、大人になっても悩むような内容も多かったです。
小島よしおの回答は、その内容も素晴らしいが、悩みへの共感や多様な視点で考えてみる事、自分の過去の事例から話を持っていく、最後は必ず問いかけで終わるなど伝え方も素晴らしく勉強になりました。
何より丁寧に寄り添う姿勢が一貫しており素晴らししく、必ずギャグを贈っているのもさすが。ぜひ、続巻も期待したい。
緑川聖司『晴れた日は図書館へいこう ここから始まる物語』ポプラ社, 2013
第2弾は秋と冬が舞台。図書館に置かれたドッグフード、「私の課題図書」に秘められた気持ち、子どもの頃に出会った本について知りたい老婦人、風邪を引いたしおりの為に母が借りて来た絵本にまつわる謎、図書館のクリスマスツリーから雪が盗まれ本物の雪が置かれていた事件と、今回も沢山の謎に溢れています。
文庫書下ろし短編では安川くんを主人公に、今巻で活躍したキャラ達が「九マイルは遠すぎる」のオマージュ事件に挑んでいました。
今作では前作キャラも引き続き登場しながら、新キャラも増えており賑やかさを増しています。
天野さんを筆頭に新キャラ達も良かったので、自然書下ろし短編も楽しめました。
日常を描いた児童書としての面白さは前回から変わりなく、ミステリーとしても1作目より好みでした。
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