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2024年10月の読書まとめ+『あくまのかんづめ~周防パトラのエッセイ集~』『スロウスタート12』『税金で買った本12』『世界の雪景色』紹介と感想

今月は小説にエッセイに絵本に漫画に写真集と、数は多くないけど種類的に結構盛り沢山な読書になったと思います。


周防パトラ『あくまのかんづめ~周防パトラのエッセイ集~』エムディエヌコーポレーション, 2024

VTuberとして活躍する周防パトラ初めてのエッセイ集になります。
生い立ちから配信裏話、好きなものの話しなどエッセイの他に、上坂すみれ、真鍋賢行との対談や悪友Mちゃん書下ろしの漫画など盛り沢山の内容になっていました。

パトラの本音が余すことなく描かれており、配信で魅せている姿の裏にある一人の悪魔としてのパトラが良く見えるエッセイになっていました。
「生きてて偉い!」に込められた想いに感動です!
真面目で不器用でかわいいパトラを堪能できました。

パトラには新桃などなど遊んで欲しいレトロゲームが沢山あるので、いつか遊んでくれることを祈りながら応援し続けたいと思います。


篤見唯子『スロウスタート12』芳文社, 2024

前回の続きの真冬の室内プール回から始まった今回は、花名が初バイトに挑む過程で上級生組に浪人していることを伝えたり、雪を見て大会さんがフラッシュバックを起こしたりという展開がメイン。

花名が大分成長してきたので、次は似た境遇の大会さんのターンになるが、こちらも一筋縄ではいなかい様子です。
花名が大会さんに怒鳴った所で次回に続くなので先が気になる。
たまちゃんは相変わらず花名大好きっ娘で可愛かったです。


原作:ずいの 漫画:系山冏『税金で買った本12』講談社, 2024

今回は前巻の続きであるぱーんちゃんの正体から開始。芦川さんは白井も石平も手中に収めた凄い人だった。今回出番が多かった事務のお姉さんも好みでした。

蔵書リクエストや本の装丁とブッカーの話など興味のある話も多かったです。もちろん、ちょっと困った利用者や困った学生も盛り沢山。
調べればすぐにわかる内容を聞けばよいと思ってる学生は確かにイラっときちゃいます。巻末には白井の休日や、芦川さんと学生白井のエピソードもあり満足でした。今村さんの出番もちゃんとあり嬉しかった。


解説:海野弘『世界の雪景色』パイインターナショナル, 2014

ヨーロッパを中心とした世界の幻想的な雪景色の写真を、海野弘による文章と合わせて紹介する写真集です。
写真からは、雪に覆われた大自然、寒さの中にも暖かな光が灯る街並み、極寒の地に住む人や動物の生命力を感じられました。
特に好きな写真は白熊とペンギンの一連の写真。中でも、親熊に子熊が乗っかっている写真や親子三熊で極寒の地を歩いている姿がお気に入りです。

世界の雪景色の写真を眺めることで、地元の雪景色も今年は新たな視点で観察できるようになるかもしれない。そして、ポエム的な文章は、恥ずかしがらず言い切ることが大切なのだなと思いました。



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