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#11 今週の「名言とことば」
10月31日~11月11日までの「名言とことば」です。
今週分は、2週間で計5つの投稿をさせていただきました。
その2週分のまとめとなります。
#50「ハロウィーンは、創造的になる良い機会」―Judy Gold
ジュディ ゴールド (1962 年 11 月 15 日生まれ) は、アメリカのスタンダップ コメディアン、女優、ポッド キャスター、テレビ ライター、作家、プロデューサーです。 The Rosie O'Donnell Show の脚本家兼プロデューサーとして、デイタイム エミー賞を 2 回受賞しました。
正直に言います。これは、ただハロウィンに乗っかっただけです。
でもこれもまた、いいことばだと思いませんか?
ハロウィンは元々、収穫祭です。日本の、特に例年渋谷に見られるような、仮想をして暴れまわるハロウィンは違うんじゃないかという議論もありますね。
しかし日常生活で我々日本人は、協調性が高すぎて、周りと合わせようとするあまり皆同じような事しかしない。そんな光景がよく見られます。私も同じです。
そんな我々日本人が個性を全開に出来るのが、ハロウィン。このことばを話されたジュディさんは日本人など意識していたかわかりませんが、我々はそう捉えてみてもいいんじゃないでしょうか。
ちなみに、「Halloween」の和語として「ハロウィン」「ハロウィーン」の主に2種類があると思います。新聞・テレビなどの報道界などでは英語の発音に近い「ハロウィーン」に統一していますが、ここではこのシリーズが『広辞苑』を軸にさせて頂いている事もあって、『広辞苑』に収載されている「ハロウィン」に統一させて頂いています。
#51「険しい山道の道しるべとなる松は、位など無くとも人々から敬われるものだ」―明治天皇
めいじ-てんのう【明治天皇】近代の天皇。名は睦仁(むつひと)。幼名、祐宮(さちのみや)。孝明天皇の第二皇子。生母は中山慶子(よしこ)。慶応三年(一八六七)一月九日践祚(せんそ)。同年一二月天皇の名により王政復古の大号令を出す。翌年「五ヵ条の誓文」を宣布、明治と改元。江戸を東京と改めて遷都。その治政下に、廃藩置県・憲法発布・議会召集・教育勅語発布など万般の新制が定められ、近代化が進められた。また、台湾出兵・日清戦争・日露戦争・韓国併合などの対外膨張も行われた。和歌をよくした。陵墓は伏見桃山陵。(在位一八六七~一九一二)(一八五二~一九一二)
明治天皇はよく和歌を詠まれたことで有名ですけれども、今回取り上げたのは普通の文(?発言?)です。
立派な位を生まれつきお持ちの明治天皇が仰ったことばだから、より意味を持つのかもしれません、このことば。
松には特に、位も何もありません。ただそこにあるだけ、他の植物らと同じ。
それでも何故か、人々に敬われる松。それは、この松が旅人の行き先を教える、道しるべとなっていたから。
位なんかなくたって、本当に人に必要とされる者は自然と周りから敬われるのです。
世には、位を求めて突っ走る人々が大勢います。その方々に問いたい。どんな意味があって、その位を求めるのでしょう?
ただそこにいるだけで、周りの人々を導いていける。そんな存在が、人の目指すべき目標なのかもしれません。
#52「私は考えなかった。ただ探求した」―Wilhelm Conrad Röntgen
「私は考えなかった。ただ探求した」―Wilhelm Conrad Röntgen
— Mr.Pagaia (@MrPagaia) November 8, 2022
たん-きゅう【探求】ある物事をあくまでさがし求めようとすること。
X線を発見し、現代までの医療に多大な功績を遺す科学者は、決してそれを考えなかったという。#名言とことば #名言 #広辞苑 #WilhelmConradRöntgen #レントゲンの日
レントゲン【Wilhelm Conrad Röntgen】ドイツの実験物理学者。一八九五年X線を発見。第一回ノーベル賞。レンチェン。(一八四五~一九二三)
この回の私からの「ひとこと」、ちょっと意味わかりませんよね。すみません。でも今更、削除する訳にもいかず…。
要するに、レントゲンさんは「物事を考えるわけではなく、ただ探求したのだそうだ」と言いたかったのです。これでもよく分かりませんけど。
とにかく。「考える」と言うと、自らの知識から新たな知見を導き出す、と言う感じがしません?
それに対してレントゲンさんは、「探求」即ち「ある物事をあくまでさがし求めようと」した、と。
この違いは、答えを「自らの内」に求めるか、「外」に求めるか、ではないかと思います。
何か行き詰まったら。外に答えを求めてみてはいかがでしょう?
#53「賽は投げられた」―Gaius Julius Caesar
「賽は投げられた」―Gaius Iulius Caesar
— Mr.Pagaia (@MrPagaia) November 9, 2022
【賽は投げられた】(カエサルのルビコン渡河の際の言葉という)事ここに至った以上は断行するほかはない。事すでに決す。
賽はもう投げてしまった。そんな思い切りが、時には必要なのだ。#名言とことば #名言 #広辞苑 #GaiusIuliusCaesar #太陽暦
カエサル【Gaius Julius Caesar】古代ローマの将軍・政治家。貴族の出。紀元前六〇年、ポンペイウス・クラッススと共に第一次三頭政治を開き、ガリアを討ち、クラッススの没後ポンペイウスと争い、エジプトにこれを追って滅ぼす。ついで各地の内乱を平定、ローマに帰って独裁官の地位に就いたが、反抗者によって元老院議事堂で暗殺された。文筆家としても卓絶し「ガリア戦記」「内乱記」はラテン文学の傑作。「カエサル」は後にローマ皇帝の称号。また、後世のカイザー・ツァーリなどの称号の語源。シーザー。ケーザル。(前一〇〇頃~前四四)
「まさか、お名前を間違ったか!?」
これを書いて、最初に出た言葉がそれです。
そうです、これを書いていて初めて気づきました。私はカエサルさんのお名前を間違ってしまったのです。「Gaius Julius Caesar」を「Gaius lulius Caesar」と記してしまっていたのです!
弁解しておくと。このツイートをした時、私が情報源として求めていたのが「Wikipedia」でした。そして、この時点で表示されていた版には「lulius」とあったんですよぉ。
全く、「フリー百科事典」を唯一の情報源として扱ってしまった私の責任です。誠に、申し訳御座いませんでした。
今その様子をスクリーンショットで掲載しようと思ったら、どなたかが修正して下さっていました。ありがとうございます。
さて、この有名な言葉について。
ここで言いたいことはもう、ツイートに記したとおりです。
時には思い切りを見せろ、と。
#54「知っている曲があるから子どもが喜ぶかっていうと、それは大人が思っているだけで、子どもは知らないものばっかり毎日見ているんですよ」―井上道義
井上 道義(いのうえ みちよし、1946年12月23日 - )は、日本の指揮者・ピアニスト。2007年1月から2018年3月までオーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督、2014年4月から2017年3月まで大阪フィルハーモニー交響楽団首席指揮者を、それぞれ務めた。
この日は、翌12日が、井上さんがタクトを振るNHK交響楽団 第1968回 定期公演 Aプログラムの開催日という事で、井上さんのことばを取り上げました。
ちなみに井上さんは、2024年末の引退を宣言されていると言います。寂しいです…。
それはさておき。確かに大人たちは、子供たちに「とりあえず有名な曲を」と言いがちです。曲に限らず、映画やら、なんやらかんやらも。
しかし、子供の身にもなってみましょうよ。子供は何一つ知らない状態で生まれて来たんです。そんな子供に、「知っている曲」なんて存在しません!
と言っている私も同じ…。だからこそ、このことばにはハッとさせられました。
是非このことば、よく考えてみてください。
はい、今回もお世話になりました。
今週からは通常運転に戻りますので、どうぞよろしくお願いします。