アラサーうつ病になる、詰んだ。#28ー復職初日
うつ病が再発して、長らく休職しておりましたが、とうとう復職しました。
前回は「復職前夜」ということで、かなりナイーブになっておりましたが、無事一週目を終えました。
初日は緊張で発狂してしまいそうでした。何に緊張しているのかと考えましたが、やっぱり初日の挨拶。それが一番億劫でした。
「なんと挨拶しよう」と、ずっと頭の中でシミュレーションしては「失礼かな……」と考え込んでいました。その繰り返しで、会社に着く頃にはすでに疲れていたのです。タイムオーバーといった形で、会社に滑り込むことになりました。初日は雨。とても憂鬱でした。
それでも、踏み出せた一歩。「おはようございます」と挨拶して、「ご迷惑をおかけしました」と伝えれば、「もう大丈夫ですか〜?」と心配してくれる人ばかりでした。私の頭の中で存在した「おめえが休むから、こっちは仕事増えてたんだよ」とか「メンタルやられたとか弱」なんていう、闇堕ちした同僚は現実にいませんでした。私が追い込まれるきっかけとなったのは、同僚からのパワハラでした。しかし、継続的に私を追い詰めていったのは、”私の頭の中の敵”でした。そのことを実感しながら、自席に着席しました。
私は言葉を深読みする癖があります。表面上はAと言ってるけど、本当はBなんじゃないかな?と裏を読んでしまう。思慮深いと言えば、耳障りはいいですが、自分自身を苦しめる一因となりました。今思えば、「認知の歪み」とも言えるのかもしれません。自分の感情は天気のようにコロコロ変わる。ということは、きっと相手の感情も移り変わり、相手の気持ちを完全に理解することもできない。そのことに気づいてからは、相手の言葉を言葉のまま飲み込むことを意識しています。どうしても裏読みしたくなったら、一層言葉に出して答え合わせをする。「なんでわかったの?」と言われるときがあれば、「え、そんなこと全く思ってないよ」と言われることもある。自分が相手の気持ちを読めるなんて、自惚れの思い込みは辞めます。
話が脱線しました。戻します。
復職初日はパソコンの設定やマニュアルの読み込みの時間も設けてくださったことが、とても助かりました。出勤直後に「これやって」とか「電話に出ろ」とか言われたら、泣いて帰っていたと思います。徐々に時間をかけながら、職場に私がいることを当たり前に戻していく。それが一番大事だなと感じました。
初日は短時間勤務だったので、気づけばあっという間に終わりました。一日、しんどくなることもなかったです。「お先に失礼します」とちゃんと挨拶をしてから、退勤しました。ようやく一歩踏み出せたという達成感と、一日気を遣っていたための疲労感を抱えながら、帰宅しました。帰り道に見た夕焼け空。休職中に散歩して見た空よりも、少しだけ綺麗に見えました。
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