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真の美と出会えば誰でも「出産」できる?! - プラトンの『饗宴』から学ぶ人間の創造性と永遠性




1. はじめに

プラトンの『饗宴』という本を読んで、人間の創造性について新しい考え方を学びました。この本は一見恋愛について語る宴会の話のようですが、実は人間の本質を深く探る内容なのです。


2. 「出産」の新しい意味

ここでいう「出産」は、単に子どもを産むことだけではありません。人間が何か新しいものを生み出すことすべてを指しています。例えば:

- 音楽家が新しい曲を作る
- 作家が小説を書く
- スポーツ選手が素晴らしい技を披露する
- 子どもたちが新しいことを学ぶ

これらすべてが「出産」の一種と考えられます。


3. 美との出会いが創造の源

この考え方によると、私たちは美しいものや素晴らしい経験に出会うことで、新しいものを生み出す力を得ます。それは私たちの内側にある創造力を刺激するのです。


4. 永遠性への願い

プラトンは、この創造の過程が実は人間の「永遠の命への願い」の表れだと言います。例えば:

- 音楽は作曲家が亡くなっても聴き継がれる
- 小説は作家がいなくなっても読み継がれる
- プラトンの『饗宴』自体も、何世紀も経った今でも読まれている

つまり、私たちの創造物は、私たちの寿命を超えて存在し続けるのです。


5. エロスの本当の意味

ここでいう「エロス」(愛の神)は、単なる性的な欲望ではありません。それは「永遠に生き続けたい」という深い願望を表しています。この愛の力が、私たちに永遠に残るものを生み出す原動力となるのです。


結論:

『饗宴』を通じて、人間の創造性が持つ深い意味を知ることができました。私たちが新しいものを生み出す行為は、実は自分の存在を超えて何かを残したいという願いの表れなのかもしれません。

野中恒宏

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