砂漠の国「ヨルダン」首都アンマンから飛び出して、知らない町にお気に入りをつくる
ヨルダン
2022年9月〜2023年2月 海外インターンのため滞在
これまで首都アンマンのお気に入りスポットを紹介してきたヨルダン。次はアンマン以外の場所を紹介!
前回までの2つの記事はこちら。
死海とその周辺
ヨルダンで、1.2を争う観光スポット!死海!行って良かった場所ランキングでもトップに入る!
ビーチも温泉も水着必須。
O Beach
いくつかビーチはあるけれど、私たちが選んだのはここ!
ヨルダン人が入る無料のビーチもあるけれど、女性が肌を出さない文化が根強いせいか、入っているのはどこも男性だけだった。
ホテルなら観光客がほとんどなので全然白い目で見られないし、男女別のシャワールームとロッカールームがあるので安心だし便利。
ホテルに併設しているビーチで、宿泊しなくても楽しめる。日帰りでもホテルのビュッフェがお手頃価格で食べられた!
いざビーチへ!沈みたくても沈まない不思議な感覚。いつまででも浮いていたくなるけど、体がヒリヒリしてきて退散。塩水じゃないプールも別でついているのでそっちでのんびり。
人の体が浮くほど塩分濃度が高いので、体に傷があったり日焼けしたりしている人は、要注意。目に入ると涙が止まらない。
ビーチにいたお兄さんから泥を買って泥パックもやった。
私は日帰りだったけれど、近くにはリゾートホテルもたくさんあってバカンスにぴったり!国土のほとんどが砂漠のヨルダンですが、イメージとは裏腹に意外と冬は寒いので、4月から10月ごろがおすすめ!
そして対岸に見えるのがエルサレム。こんなに近くに見えるのに、文化が全く違うのが不思議。争っているのはもっと不思議。近くに見えすぎて、複雑な気持ち。
ワディムジブ
ここは知る人ぞ知るスポット!アウトドア派の方はぜひここへ!
冬の間は閉まるので暖かい時期にに行きたい場所!
年によって変わるそうだけど、私が行った年は3月から10月に営業していると言っていた。10月末は少し寒かった。
バスが出ていないので、タクシーか、日帰りで死海なども含めていろいろ回るなら車一台をドライバー付きでチャーターする。レンタカーでもいいけれど、ヨルダン人は運転が荒くて私はあそこでは到底運転できない。
開場時間と同時に入場すると、整理券が配られる。
寒くなり始めの時期だったのであまり混んでいなかったけれど、ハイシーズンはちょっと待たされるのかも。
ライフジャケットのレンタルは入場料に含まれていて、岩場や水の中を歩ける靴を買いたければ別でお金を払う。
命の危険を感じるくらい(大袈裟だけど半分マジ)の急な渓谷を登る。体力自信ない方は行かないで!川が削ってできた谷底を歩くと、絶景への感動と同時に自然への恐怖も感じる。
スマホは水没が怖くて私も友達も持って行かなかったのだけど、中にはビニールのケースに入れて首から下げている強者もいた。でもあの絶景は確かにカメラに収めたかった…。
野生のドクターフィッシュもこの谷の魅力!歩いているだけで足のお掃除をしてくれる。水族館のふれあいスペースでしか見たことない!
行きは急だけど、帰りは流れに乗ってぷかぷか浮かんで戻ります。深いところや流れの早いところは少し怖い。滑り台みたいに岩から滑り降りるコースもあった!私と友達は挑戦したけれど、怖い人は普通にハシゴで降りられます。そしてひたすらぷかぷかしながら出発地点に戻る。
アンマン周辺で自然を満喫するならここ。
ペトラ遺跡
死海と並ぶヨルダン随一の観光地!世界七不思議にも数えられるペトラ遺跡!
いやー!これは七不思議だ!谷底に岩を削って作られた王宮。岩を削り出して積んで建てたんじゃないの。削るだけで作ってあるから不思議なの!
そしてたびたび現れる石像や遺跡の一部にたまに立ち止まりながら、谷を抜けた先にあるのは第一の目玉エルハズネ!これがでっかいの!
私たちが行った時には、エルハズネの前にいるベドウィン(ヨルダンの砂漠に住む遊牧民)にチップを払うと、写真が撮れるスポットに連れて行ってくれて撮影までしてくれたり、ラクダに乗せてくれたりした。
さすが観光客慣れしているベドウィンのお兄さんたち。動画や写真の撮り方がもはやプロ。
そして、さらなるチャレンジャーが目指すのは、谷を登り切った先にあるエドディル!遠いし階段は長いけれど、上からの眺めが良すぎるので行く価値ありあり!
最近国が整備を進めて、不法な客引きはめっきりなくなったらしい。法外な値段やチップを請求されることはなくなりそう?客引き自体が悪いわけではないので、ちゃんと納得した上で乗るのはあり!特に上まで登るには果てしない道乗りなので、私みたいにケチケチしていない人は乗ってみてもいいかも!
ちなみに世界一入場料が高い世界遺産ともいわれるペトラ遺跡。50JD(約1万円)!ですが私は長期滞在の在留カードがあったので、ヨルダン人扱いでかなり割引が効きました。ありがたや!
ワディラム
砂漠に行きたいならここ!
満天の星空の下で眠れる自然保護区、ワディラム。スターウォーズの撮影地にもなっているとか。
行き方はタクシーのみ。ペトラのあるワディムーサか、後ほど紹介するアカバからタクシーで向かい、ビジターセンターまで。
ビジターセンターで自然保護区への入場料を支払っていよいよ砂漠の世界へ!ベドウィン(ヨルダンの砂漠に暮らす遊牧民)の住む村に向かう。
予約する宿によってはビジターセンターまでホテルの人が迎えに来てくれてジープに乗り換えたり、ラクダツアーに直行したりするようなのだけど、私たちの宿はそのサービスがなかったため、タクシーの通行料も別でとられてしまった。
でもかなりお安いのにサービス最高だったから、通行料払っても全然損じゃなかった。
Bedouin Roads (Raka Camp & Tours)
滞在した宿。
ワディラムといえばバブルテント(透明で寝ながら星が見えるテント)だそうなのですが、ちょっとお高い。そのうえ、大きいキャンプサイトだと深夜までうるさかったり、透明なバブルが砂や傷で曇って何も見えなかったり、当たり外れが激しいと聞いて悩んでいたところ、紹介してもらったのがここ。
現地に長いこと住まれている日本人の方お墨付きなうえ、Booking.comで検索してもお安めのお値段。2人で1泊2000円ほど。普通のテントでも外でれば星は見えるし、眠ってしまえば星は見えないし、といってここを予約したら大正解だった!
家族経営の温かい雰囲気のキャンプ宿。20代くらいのお兄さんがガイドを務め、お父さんとお母さんが夕食を作り、長老みたいな風貌のおじいさんがベドウィンの歴史を教えてくれる。
オプションでアクティビティを色々付けられるので、私たちはジープツアーと、夕食にザルブという砂漠に穴を掘って作るベドウィン料理を付けた。
初日はあいにくの曇りだったのだけど、ジープで洞窟や大きな岩、サンセットスポットなどに連れて行ってもらった。
泊まるのはこんな感じのテント。砂漠なので少し砂砂感はあるけれど、それ以外は清潔。共有だけどシャワーもある。
夕食のザルブとサラダ。
地中に掘った穴の中に火を焚いてふたをして、野菜やお肉を焼く?蒸す?
玉ねぎもジャガイモもお肉も、食べたことないくらいホクホクでとろけていた。
そして夜。星空目当てで来たのでドキドキだったけど…晴れた!
深夜に星が見えたら起こしてくれると言っていたのだけどその必要もなく夕食を終えてテントから出ると、満天の星!いい写真がないのでご自身の目で!
次の日も快晴。トラッキングや岩登りを目当てに来る方も多いそうで、ほかのお客さんは朝早くから出かけていきました。
アカバ
ヨルダンで唯一海がある町、アカバ。
久しぶりの海鮮!
シュノーケリングやスキューバダイビングも楽しめるので行ってきました。
Aqaba Interational Dive Center
初ダイビング!
私たちは事前予約をしていったけど、当日でも大丈夫そうだった。
初めてのお客さんが多いそうで、インストラクターさんが、道具の使い方から緊急時の合図の仕方、見られるかもしれない魚についてまでいろいろ教えてくれる。
ただ、緊急時にコミュニケーションが取れないと危険なので、それなりのレベルのアラビア語か英語が話せない方は体験できないみたい。それで断られているフランス人の老夫婦がいた。
私たちは浅いところ(といっても私からすれば結構深い!)までだったけれど、何回か経験がある方は、海底に沈んでいる船を見に行くコースもある。
フォトサービス付き!だけど盛れは期待するな!
水中×すっぴん×ゴーグル×初めてのことで必死=カメラ向けられてもこの表情↓
Red Sea Grill
たぶん私がヨルダンで入ったお店の中で一番高級。
といっても、海鮮グリルを友達とシェアして、パスタとデザートのケーキを各々頼んで、そこそこお酒も飲んでも4000円弱だった。円安と、パスタ1皿で平気で3000円とかとってくるヨーロッパの物価高に慣れてしまった今としてはもはやお得まである(慣れって怖い)。
美味しい海鮮をゆったりした雰囲気で食べたいならおすすめ。
ちなみにRed Seaは紅海。
地図で見ると「こんな細ーい海のさらに細いところにあるのね!」ってなって面白い。
サンドアート屋さん
ヨルダン土産の定番がサンドアート。
きれいに色づけされた砂を重ねて絵柄や文字を入れてくれる。
町中にあるので歩いていれば店頭でおじちゃんが砂をさらさらしてるお店が見つかるはず。
私は、親戚がやっているお店の名前を入れてプレゼントしたくてお願いしたら、数時間で出来上がるといわれた。次の日の朝一で行ったらもうできていた!
アンマンのダウンタウンでもできるけれど、出来合いのものが多いし、アカバの方が安かった。
マダバ
イスラム一色のヨルダンの中にも、クリスチャンの町がある。それがマダバ。
歴史をたどれば、聖書の時代から、かなり色濃くキリスト教の影響を受けてきたヨルダン。マダバにはモーゼ終焉の地とされるネボ山があるほか、複数のキリスト教の教会がある。
クリスマスには大きなツリーも!
行き方は、観光客にはちょっと複雑。
ミニバンみたいな乗り合いバスの中から、マダバ(مادبا)と書いてあるものを探します。
私はヨルダン大学に留学していた友達といったので、ヨルダン大学前で待ち合わせ。7th Circle(アンマンの西の方にある大きい交差点)からも乗れると言っていたので、そちらの方が乗りやすそう。
聖ジョージ教会
モザイク画が有名な教会。
床に昔の地図が、細かいタイルで書かれている!
キリスト教とイスラム教の交流や対立の歴史を、ガイドの方が無料で説明してくれた。
Kawon Bookstore
本好きにはたまらない本屋さん!
子どもの絵本コーナーや―、英語の本、もちろんアラビア語の本やコーラン、聖書、昔の新聞などなど…ワクワクが止まらない。
レイアウトも素敵だし、座って本を読めるスペースもあるのでついつい時間がたってしまう。
そしてなんと併設のカフェがある!
室内もテラスも温かい雰囲気でにぎわっていた。ボードゲームを借りられて、みんな各々楽しんでいた!
濃ーい5か月間、歩き回ってマップにピンを立て続けたお気に入りたちを、ぜーんぶまるっとご紹介!
アンマンは快適だけれど、アンマンだけじゃ物足りない。
ペトラと死海目当てで行くけれど、ほかには何があるんだろう?
意外と早く観光地まわれちゃった。どこか穴場はないかな。
アンマンでノマドワーク。せっかくだからおしゃれなカフェに行きたい。
そんな方たちに届け―!
定番観光地をフルで楽しみたい方にとってはいらない情報ばかりの3本建てになったけれど、私みたいに、観光地よりも町を知りたいって方、意外と多いんじゃないかなと思っている。
これからも私のお気に入りたちをただただ放出する記事を書いていきます。
次はフランス編!これは需要ありそうだ!!!
それでは皆様、Bon voyage!
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MAREがnoteを書く理由