FXという誤解
金融市場においてトレーダーとして生き残っていくには、時間と機会の中から優位性を見出して収益軸を独自で構築していく必要がある。
そこには計画と練り上げられた戦略、感情の浮き沈みをコントロールする自己コントロール力が試される。
人間の利口過ぎる脳味噌がいかに強欲とは反対の行動を取れるかで築く資産は桁違いに変わってくる。
今回はFXの話をしていこう。
FXとはチャートの価格差(差益)で利益を取れる仕組みなのだが、簡単に言えばチャートが上に行くか下に行くかである。買い手と売り手の需給バランスの拮抗値が価格になる。
大衆が買いたい人が多ければ上がるし、逆に売りたい人が多ければ下がるといった全てはバランスによって形成されている。しかし、これから数分後に価格を予想するというのはどんな凄腕トレーダーでも無理である。それはタイムフレームが長期になればなるほど経済の動向を当てるのは不可能なのだ。
しかし、情報というものを取得することにより、その不確実性が強い市場の歪みを取りにいくことが可能になる。理由は後で説明するとしよう。
大衆が何を感じているかという膨大な情報ソースの荒波に無防備で放り出されても生還できないであろう。そんな状況で飛び込むやつなど居ない。
しかし、そんな状況下で考えずに飛び込んでいる奴が大多数にいるのが現実であろう。現状の市場参加者において、ここにおいては非常に楽観的に考えている人が多いからだ。
それにはいくつかの原因があるのだが、まず一つは本業があり、副業感覚でお小遣い稼ぎモチベでスタートする人が多い。ここに関しては業界の煽り方にも問題はあるが、決して片手間でやるほど相場は甘くない。
それから、あきらかに勉強不足が露呈している。
本に関していうと、何冊か読んでいる人は多いのだが、字面を追っているだけで読解をしていない人がほとんどだろう。ここでも本質と何度も言わせてもらうが、物事の道理とか本質というのを読解するのが非常に大事になる。普通であれば本を1冊読み終わるのに3〜5時間はかかるだろう。分からないワードであったり、プロセスを遡って自分なりに調べながら頭にインプットしていく必要があるからだ。
熟読とは本来そういうものだ。
読んだ気になっているということだ。
つまり、しっかり思考し、読解をしていかない限り、それは優位性な情報として機能しなくなる。
それからレバレッジというのも関係してくる。国内の金融商品においてはFXに関してレバレッジが最大25倍もかけられる。海外口座でやる場合なんかは888倍なんかも存在する。それ以上のも存在する。ここまでくると資金を失うのなんかは一瞬だ。レバを張ってしまう参加者も多いため、早目の退場を言い渡される。参加滞在時間が短ければ短いほど、その印象は物凄く悪くなるのが世の心情だろう。
FXにおいては負けている割合が9割というが、大多数の人がこのどれかのプロセスを辿る。そうすることによりギャンブル化し、早目に資金をブーストさせてしまう。退場を余儀なくされた参加者は外野で文句を垂れるだろう。
これが、FXは怪しく危険なものだという印象を作り出してしまった原因ではないだろうか。例えると、高校卒業後に研修無しで一人で営業に出されるようなもので、クライアントに言うまでもなく完膚なきまでに叩きのめされることは間違いない。
そうならない為には、いくつか方法がある。
明確な売買ルールの構築
血道な戦略立て
情報ソースの確保
金融や投資の原理原則への理解
ファクターを絞る(シンプル化)
資金管理の徹底
メンタル維持&強化
パラダイムシフトを起こす
大衆心理を読む力の習得
多方面の学び
ロジカルシンキングで思考する
瞬時の反転意識を持つ
単語だけを並べておくが、これらについてはまた追って解説していくとしよう。
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