私が添加物アレルギーと分かるまで
私が添加物アレルギーと診断されたのは、かなり前のことです。今思い返すと、診断される前の3〜4年間でいくつか変なことが続いていました。
焼肉を食べた後やピザを食べた後に必ずひどい嘔吐下痢の症状が起こり、最終的には意識を失うこともありました。
最初は何も考えずにただ疲れているのかなと思っていましたが、ある程度経験するとおかしいなと思い始めました。
おかしいなと思い始めてからは、トイレで嘔吐下痢して体の外に出せるだけ出した後は、そのまま意識を失うことを恐れて必死で頑張って身なりを整えて・・・その後は40〜60分ほど何も覚えていませんでした。
その後目を覚ますと、トイレはもう必要ありませんでしたが、水を飲んでも体が反応している感じがしました。
家族は何をしていたんだ?と思われると思いますが、リビングからトイレは離れている上、ドアで仕切られており、そちら側に寝室や浴室等があったので、まさか倒れているとは思わなかったそうです。
ある時、嘔吐下痢に留まらず全身に蕁麻疹が広がり、何カ月も皮膚科に通院することになりました。
その時に検査してもらった項目は、牛肉・豚肉・鶏肉・卵・チーズ・小麦粉・犬・猫・鳥でした。
しかしながら全て「0」(ゼロ)という結果でした。その後も考えられるアレルゲンの検査をしましたが、結局分かりませんでした。
薬がどんどん強くなっていくだけでした。薬が強くなることで症状が軽快することもありましたが、すぐにその前よりも酷くなっていくという繰り返しでした。
特発性血小板減少性紫斑病という特定疾患と喘息を持病で持っている私は、当時、ステロイド療法に頼っていました。
そのせいで、ムーンフェイスという症状に見舞われ、女性としての外見の悩みも抱えていました。そこに加えての蕁麻疹の悩みです。
喘息でお世話になっている病院の呼吸器内科の主治医がとても優しい女医さんです。泣いて相談しました。すると、隣の東洋医学にも長けている内科のドクターに話してくれ、もしかしたら・・・と、添加物アレルギーの可能性を話してくれたのです。当時の日本での症例は1件しかないとのことでした。
焼肉で酷い嘔吐下痢に見舞われたのは、肉や野菜が原因ではなく「焼き肉のタレ」が原因ではないか?
ピザなどのチーズで症状が出たのは、安価なチーズに入っている添加物が原因ではないか?(お高いチーズでは無症状でした)
内科のドクターが休日を使って、近くのコンビニエンスストアやスーパーを回って、添加物がどれくらい含まれているのかを調べてくれたそうです。
現代でこそ「無添加」が流行りのように見直されてきていますが、当時はほとんどの食品に添加物が含まれていました。
添加物を除いた生活というのは、非常に大変なものでした。
それでも、当時の私は完治の可能性が微々たるものでも、どんなに大変でも、やらなければならなかったのです。
添加物を全て除いた生活を続けて、1週間ほど経った頃、蕁麻疹は嘘のように消えていきました。そして、身体の中の毒抜きでもしたかのように、体重がみるみる落ちていきました。(注意:これに関してはステロイドも中止したせいもあります。)
そして、焼き肉も食べてみました。
自分で生姜・ニンニク・酒・醤油・きび砂糖・粗塩を合わせてタレを作ったり、粗塩や胡椒、レモン汁等で食べてみました。
症状は起きませんでした。
チーズも当時流行っていた商品を避け、高くても良質のものを選んで使いました。やはり症状は起きませんでした。
これが、私の添加物アレルギーと分かるまでのお話です。