「和服の文化」の授業
こんにちは。中学校家庭科の授業実践をあげています。今回は「和服の文化」の授業です。着物教室が行う浴衣の着装体験の導入も考えられますが、今回は授業者が行う1時間として考えています。
基本的には1時間の授業を、フラッシュカード→教科書の音読・問題→主活動の流れで行っています。ここでは主活動のみを記録します。
【伝統を受けつぐ和服の文化】
今では和服は日常着ではなく、趣味や儀礼的な衣服となっています。教科書に代表的な例が6つ紹介されています。(開隆堂の場合)
*指名して列で読み上げさせる。
ここにある場面以外で、和服を着る場面には何がありますか?
→七五三、成人式、結婚式、お宮参りなど
*列指名でテンポよく進める。
【和服と洋服のちがい】
和服はエコであると言われます。その理由を教科書から探しなさい。
→古くなるとほどいて何度も縫い直せるから。リフォームやリメイクが可能だから。体格や体型が多少ちがっても着用することができるから。など
これらは和服が直線的に切った布で構成される平面構成だからと言えるでしょう。
立体構成の衣服のメリットは何ですか?
→着脱が簡単、動きやすい、着崩れしにくい
【紙で着物を作ろう!】
*和服の平面構成、着装を理解するために、「あづまや きものひろば」さんが出している「紙で着物を作ろう!ver.2020」を行う。
*「紙で着物を作ろう!その①」を配付し、「紙で着物を作ろう!その②」の例を提示。
例と同じように、①〜⑥を記入しなさい。
①〜⑥を切り分けなさい。
*斜線部はとっておく。
①、②、⑤、⑥を点線で山折にしなさい。
③、④のどちらかを襟にします。どちら選びなさい。
*ここでは③を襟とする。
*白紙のものであれば決める必要はない。
③を三つ折りにしなさい。
3分の1を切り離しなさい。
長い方に③-1、短い方を③-2と記入しなさい。
③-2を半分に折りなさい。
③-2を③-1に折り目を合わせて重ねて、細長く三つ折りにしなさい。
襟の形に折りなさい。
④を半分の折り、切りなさい。
①②を並べて、山折りにした部分までをテープで止めなさい。
①②を折り目で折って、開いた部分を前にしなさい。
半分にした④を裾を揃えて①②の2箇所に貼り付けなさい。
③の襟を①②に貼り付けなさい。
⑤、⑥を①②に貼り付けなさい。
*どこ工程も見本を見せながら進める必要がある。
*いい指示があれば共有させてください。
和服の形になりました。広げると平面になりますね。
本物は脇と袖を縫えば着れる状態になります。実際に着るときには、腰ひもと帯で着付けます。
機会があれば、ぜひ和服を着てみてください。
*今日の授業の感想を書いて終了する。