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チャイムを叱る
こんにちは。特別支援学級13年目のMr.チキンです。
今日は17:30に職場を出ることができました。
のんびりと我が子と過ごしながら、noteの構想を頭の中で描くことができました。
今日は”チャイムを叱る”という教育テクニックについてお話しします。
床を叱った父
幼いころ、転んで擦りむいた時など、
痛いの痛いの飛んでいけ
というおまじないをしてもらいました。不思議と痛みが遠のいたものですが、そのおまじないが効かなくなる年齢がきます。おそらく私の父は色々考えたのでしょう。
この床が悪いんだな!えいっえいっ!
と、床を懲らしめるふりをしました。
それが面白くて、気付けば笑っている自分がいたのでした。
そんな経験をしていたものですから、私はよく色々なものを叱る教員になったのです。
チャイムを叱る
私がよく叱るものの中に、チャイムがあります。
授業中、佳境になってくると、子どもとのやり取りの中で教員も熱を込めて話します。
「そう、それでね、ここで大事なのが・・・」なんて言っていると、
キーンコーン・カーンコーン
とチャイムが横やりを入れてきます。
子どもたちの集中はそこで切れかけるのですが、そこですかさずスピーカーを指さしながら
こら!もー!今良いところだったのに!うるさいなぁっ!
とふくれっ面で床を踏んで怒るふりをします。
すると、再び子どもたちは教員の方に注意を向けてくれるのです。
でもね、子どもたちの心はすでに中休みなのです。
話したいことを足早に話して、終わりの挨拶をします。
矛先を他に向ける
このように、感情の矛先を他に向けると、子どもたちと楽しくコミュニケーションをとることができます。
例えば、掃除の時間。
先生!○○君がぼくの集めてたゴミを取りました!
と涙声で私に報告して来る子どもがいます。
途中までほうきで集めていたゴミを、途中で奪われてしまったようです。
そんな時は、私はビニル袋を片手にその場に行きます。
そして、(わざとらしく)
よーしっ!取り合いをしたいほどステキなゴミなんだったらお土産で持って帰ろう!ほしい人!
と言います。すると子どもたちは
違う違う。先生、ゴミはステキなはずないでしょう。
教室をきれいにするために掃除してるんだからね。
と言います。面白いのは、さっきまで半べそをかいていたAくんや、ゴミを横取りしていたBくんまでが
そうだそうだ。その通りだ。
とうなずくのです。
あ、そうなのね。先生勘違いしちゃった。教室がきれいになればそれで良いのね。
なんて言うと、子どもたちは「先生またアホなこと言って」みたいに笑いながら掃除に戻っていきます。
子どもとのやりとりを楽しみたい
何か問題があった時、教育学部では
叱る
諭す
傾聴する
聞き取りを行う
などのスキルを学んできました。
ただ、それが必要ない時もあります。
せっかく人と人が対面で触れ合うことのできる教育現場なので、
できればやりとりを楽しみながら、子どもの成長を促していければなぁと考えています。
では、またね~!