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教員採用試験に2度落ちて2度受かったからわかった話

こんにちは。特別支援学級教員13年目のMr.チキンです。
ようやく金曜日を迎えることができました。教員の仕事は息継ぎなしのクロールなのではないかと思う今日この頃。泳ぎ終わった後の達成感でいっぱいです!
さて、今日は私の経験。教員採用試験についてのお話をさせてください。
これから受けるという方もいるかもしれません。何かの参考になれば幸いです。

教員採用試験って何?

教員採用試験というのは、正規採用の教員になるために受ける試験のことです。各都道府県や政令指定都市ごとに募集があり、教員志望者は自治体に申し込みをします。
大半の自治体が1次試験でペーパーテスト、2次試験で実技・面接を行います。
私が受験したのは【小学校・特別支援教育】の枠だったので、
【1次試験】

  • 各教科の問題(国・算・社・理・音・体・家庭・総合・道徳・特活・学活・自立活動・教科等を合わせた指導等)

  • 学習指導要領に関する問題(同上)

  • 教育史、教育哲学、教育法規に関する問題

【2次試験】

  • 個人面接、集団面接

  • 実技(水泳、ピアノ、鉄棒など)

  • 模擬授業

がありました。今は教員の志願者数が少ないため、実技試験を廃止する自治体が多いようです。

2回落ちて2回受かった話

私は、教員採用試験を計4回受験しました。そのうち、最初の2回は不合格。2回は合格でした。

大学生の頃:3分の2落ちてしまった話

大学生の頃、3つの自治体を受けました。一つの自治体は、大学からの推薦で1次試験を免除してもらっていたため、余裕を持っていたのですが・・・

  • 1つめの自治体:2次試験で不合格(大学からの推薦が・・・)

  • 2つ目の自治体:2次試験で不合格

という結果になりました。3つ目の自治体も1次試験は通っていたため、2次試験の対策を練る必要がありました。
対策については後述しますが、その結果、ようやく合格しました。
この経験からひとつ言えることは、

複数の自治体を受験することは、何よりの受験対策である

ということでした。失敗を基に修正することができるということは、大きな収穫でした。

自治体を変えるための再受験:2回目の合格

私は初任の自治体が福島県でした。そこから、今の自治体へ変更したのです。「赴任先交換制度」などの制度もあったようですが、私の希望とは異なったため、改めて教員採用試験を受けなおす必要がありました。
採用されて3年間の経験はありましたが、教員採用試験では経験による加点はありません。他の受験者と肩を並べての受験でしたが、やはり教員採用試験で2度不合格をした時に得た教訓から対策を練り、合格をすることができました。
以下、教員採用試験の対策方法をまとめてみます。何かの参考になれば幸いです。

1次試験の勉強法

重要なものから覚えていく

教員採用試験の試験内容は多岐にわたります。そこで、すべてを覚えるとなると膨大な知識量が必要になります。そこで、学習に優先順位を付けます。
例えば教育法規では

このように、日本国憲法が最重要法規であり、その下に各法律などがあります。下位法は日本国憲法と矛盾してはいけないことを考えると、日本国憲法のみ覚えてしまえば良いのです。さらに言うと、日本国憲法は【日本国憲法前文】にすべてのエッセンスが凝縮されています。日本国憲法前文を覚えてしまえば、教育法規の8割は答えられるようになる感覚です。

2次試験の勉強法

「自分を2.5億円で買ってもらう」ノート

こちらの記事を参照すると、教員の生涯給与は2億5千万円だそうです。これには退職金も含まれるようなので、これから減っていく一方だとは思いますが、それにしても大きな額です。私は2つの自治体で落ちたときにこの事実を知りました。

教員採用試験の面接官は、2.5億円を財布に入れて買い物に来たお客さんだ。
買ってもらうためのアピールをしなくては!

という意識の変革が起きたのです。
ノートに、自分のアピールポイントを書いていきました。名付けて

自分を2.5億円で買ってもらうノート

です。思えば大学4年生で何も無い時分でした。2.5億円の価値なんて無かったかもしれません。でも、2.5億円の価値がある自分をプロデュースするという意識でノートを作ると、受験勉強が楽しくなりました。

  • 大学では卒業必要単位の2倍の単位を取得した。

  • その結果、8つの教員免許を取得した。

  • 国語・書道・美術という3つの免許は、教科を横断する横の軸をもたせてくれた。

  • 幼稚園・小学校・中学校・高校にまたがる免許は、子どもの発達段階という縦の軸をもたせてくれた。

  • 特別支援教育の専門性は、横の軸・縦の軸でできた網目の隙間を埋めてくれている

  • 私は、子どもを様々な角度から成長させられる教員である。

なんでも良いんです。自分のセールスポイントだと思うところを、思うままに書いていきます。

  • 趣味のこと

  • 親のこと

  • ふるさとのこと

  • かつて出会った恩師のこと

書いていってみると、意外と自分に価値があるということに気付きます。

今振り返ると、大学生が何を生意気なことを言っているんだ!と思うようなことをノートに書いています。でも、良いんです。少しぐらいビッグマウスじゃないと、お客様の2.5億円は財布の中に納まったままなのです。

教員を目指してくれている人にありがとうと言いたい

今回、まったくアクセス数につながらないであろう記事を書きました。
教員採用試験受験者向けなんて、コアすぎて読む人はいないでしょう。
それでも、今回私は教員採用試験のことを書きたかった。

昨今、教員の労働環境がブラックであるということが様々な場所で言われるようになりました。確かに、そのような事実はあります。改善しなくてはいけない部分が多々あります。

それでも教員採用試験を受けてくれている人がいるというところに、私は教育の未来を感じています。そのような人に、私は全力でありがとうを言いたいのです。
私のつたない経験ではありますが、少しでも力になれると幸いです。
では、またね~!

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