動画は一時停止させながら見せている
こんにちは。特別支援学級13年目のMr.チキンです。
今日は、特別支援学級教員が臨時休業の際に困ったことについてお話しします。
え?動画教材の視聴?
以前、新型コロナウイルス感染症が拡大したことにより、学校が臨時休業になることがありました。
話題となったのは臨時休業中の課題です。
課題の例として挙げられるのは以下のようなものでした。
プリント課題
調べ学習課題(新聞を読んでまとめようなど)
体験型学習課題(おうちの人のお手伝いをしてみよう)
運動課題
動画教材の視聴課題
もちろん、子どもの実態に応じてすべてを網羅する必要は無いのですが、
一番困ったのは「動画教材の視聴課題」でした。
授業で動画教材を見せる際には工夫をしていたからです。
動画を一時停止しながら見せる
授業の中では、動画を一時停止しながら見せています。
どういうことか、教員の味方、NHK for Schoolを例に見ていきましょう。
今回は「で~きた」の「ろうかはあるく」という回を例にします。
「で~きた」は小学生のおーすけくんが、学校生活の中でできていないことを見つけて、それを直していくというストーリーです。
動画をはじめから見ていくのですが、要所要所で一時停止をします。
例えば・・・
このシーンで止めます。
そして問いかけます。
すると子どもたちは口をそろえて
というようなことを言います。
など、子どもたちの意見をつなぎ合わせていきます。
そして、一場面についてある程度クラスの総意ができてから動画の視聴を続けていきます。これを複数回続けることで、子どもたちは教材への理解を深めていきます。
なんとなく眺めるを防ぐ
動画教材を用いる際に気を付けることは
を防ぐことだと考えています。
特に視覚優位の子どもは、見た動画をイメージでとらえる傾向があるので、動画教材の深い部分を理解させるには、言語化させていく必要があります。
同じ場所を見いているとは限らない
また、子どもによって動画のストーリーの見ている点が異なります。
魔女の宅急便の動画をみんなで見て、
などと話している中、
という子がいました。よくよく見てみると・・・
おそらく、これのことでしょう。
動画教材は情報が多い分、どこを見るかは子どもにゆだねられます。
動画を一時停止しながら要所を抑えることで、話し合いの土台に乗せることができるのです。
「動画を見ておいで」は難しかった
以上の理由から、動画を意図して使ってきたことから、
動画を見ておいでというのは難しかったです。
もちろん、これからの時代動画教材でオンライン授業を行うことは出てくるかもしれません。
それでも、「動画から何を学ばせるか」「子どもたちは動画をどのように見るのか」という視点は忘れてはいけないのではないでしょうか。
では、またね~!