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✓天使の囀り/貴志祐介
▽あらすじ
北島早苗は、ホスピスで終末医療に携わる精神科医。
恋人で作家の高梨は、
病的な死恐怖症(タナトフォビア)だったが、
新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、
人格が異様な変容を見せ、
あれほど恐れていた『死』に
魅せられたように、自殺してしまう。
さらに調査隊の他のメンバーも、
次々と異常な方法で自殺を遂げていることが分かる。
アマゾンで、いったい何が起きたのか?
印象に残った文章
×
感想
寄生虫の話で、頭の中や体が
むずむずする感じ…
人間に寄生してしまった描写が
なんともいえない気持ち悪さがある。
〇〇恐怖症というものが
沢山出てきてすこし勉強になる。
寄生虫、アマゾン、というと
まだ人間が発見していない
未開のものがありそうで読んでいて
ありえなくはないのかもしれない…
とぞっとしてしまった。
そしてもしその寄生虫が人間から人間に
移すこともできればさらに恐ろしい。
この話はホラーに分類されるが
人や幽霊が媒体ではない
現実にありそうなホラーという意味では
本当に怖い本だった。
天使の囀りという
タイトルの意味がわかるのは最後。
ああ、こういう寄生虫の使い方もあるのかと
関心してしまった。
✓天使の囀り/貴志祐介/角川ホラー文庫