✓BUTTER/柚木麻子
▽あらすじ
男たちの財産を奪い、
殺害した容疑で逮捕された
梶井真奈子(カジマナ)。
若くも美しくもない彼女がなぜ――
週刊誌記者の町田里佳は
親友の伶子の助言をもとに
梶井の面会を取り付ける。
フェミニストとマーガリンを
嫌悪する梶井は、里佳にあることを命じる。
その日以来、欲望に忠実な
梶井の言動に触れるたび、
里佳の内面の外見も変貌し、
伶子や恋人の誠らの運命をも変えてゆく。
▽印象に残ったフレーズ
▽感想
とにかく食べ物や食事の描写が多い!
おいしそうに書いてあったなぁ。
カジマナに翻弄される里佳が
読んでいて応援したくなった。
カジマナが言うことも分かるけど、
とにかく一人で寂しかったんだろうなあ。
誰かの命を奪ってしまうほどの
心身を支配するってどんな感じなんだろうね。
手の上で転がされるっていうのいうのは
こういうことなのかと思わされた。
女性としての自分、一人の人間としての自分、
それを含めて、一人の(愛する)男性に
どう見て、扱われたいか。
全ての女性の葛藤が込められている本でもある気がした。
BUTTER/柚木麻子/新潮文庫
↳試し読みもありますので、ぜひ