人文ウォッチの初回配信の感想
無料放送だったのでゲンロンの人文ウォッチの初回配信を見た。この直近の人文界隈の炎上ネタをニュース的にさらっていくというコンセプトと理解している。
田中東子氏関係の炎上から、東大教授の懲戒処分の話題、田中宗一郎氏の万引き発言に対する感想、ダンダダンの炎上についてなど、私でも概ね分かる話題についての簡単な紹介とコメントという感じで、SNSでは先鋭化した議論が散見されてしまう中で、顔を出した形で植田氏と山内氏がいい温度で語ってくれるので、心の安寧によかった。Xで既に見た情報だから新しい情報があるわけではないという見方もできるが、顔出しで誰かがそのことについてコメントしているのを見るだけでも「そうそう、こういうの別にこれくらいの温度感の話だよな」と確認できるのがいいなと思う。
私はお二方のことをあまり知らないが、(お二方のコメントによると)男性の植田氏がポリコレ派で女性の山内氏が非ポリコレ派というのもバランスがいいなと思う。
ダンダダンについての山内氏のコメントは特に面白かった。ニュースの表面的な紹介よりも、せっかくお二方が顔を出してコメントしているので、多少スタンスをとったコメントや専門性を活かしたコメント、必ずしも網羅性や公平性にこだわりすぎない非テレビ的なものを期待したいなと思う。
人文ウォッチの配信を観たときにコメント欄では虎ノ門ニュースを例に出してる方がいたが、私は虎ノ門ニュースを見たことないので、粗品の一人賛否を連想した。
直近の特定分野のニュースについてコメントを加えていくというタイプの配信は、ネタを作成するハードルも低ければ、時事性が高いために関心も高く、今後もっと増えていくと思う。従前から指摘されている「ながら見」の効果での長時間コンテンツ消費や、小山(狂)が下記のnoteで書いていた通りネットメディアと専門性の相性の良さと相まって、人文ウォッチは伸びていくといいなあと期待してる。