ICTと合理的配慮①
息子は現在大学4年生。
読み書きに困難を抱えている。
そんな彼がどんな風に自分の困難を克服していったかについて書いておこうかと思う。
彼は小5のときからiPadを教室に持ち込んで学習してた。
そのiPadを持ち込むに当たり、いろんな試行錯誤があったので、その試行錯誤と戦略について今回は書こうと思う☺️
最終的にはiPadを持ち込んで、読み書きに使う!ってのが目標だが、それはハードルが高いだろうってことで、学習と同じくらい困っている
連絡帳が書けず、忘れ物が多い💦
ことをなんとかできないか考えてみることにした。
彼は忘れ物をしないために
ICレコーダーを使いたい
と考えた。
使い方は
次の日の時間割をICレコーダーで録音して帰り、次の日の準備をしたい
というものだった。
担任の先生に本人が相談してみた。
しかし、学年主任の先生が
「学校には勉強に使わないものを持ってきてならないって規則がある。機械に頼る前に、担任の先生にお願いしますってお願いしに行く方が先!」
とおっしゃったということで、
ICレコーダーの持ち込みは却下された。
彼は、
「勉強に必要なものを持って行けるようになるためにICレコーダーは必要だと言ってるんだけどね。ま、(先生にお願いして書いてもらうことを)やってみないで出来ませんとは言えないから、試してみるわ」
と言って、毎日先生に「連絡帳お願いします」と言ってお願いしに行った。
が、忘れ物は減らず…
理由は
「先生は忙しくて、ちょっと待ってとか言われるとその間に僕が忘れてしまう。先生は教室にいないことも多くて、後でお願いしようと思ってるうちに僕が忘れてしまう」
結果、忘れ物が減らない
というものだった。
で、
「先生にも僕にも負担になるので、やっぱり自分でできるようになりたい。ICレコーダーなら自分でできるので、持って行ってもいいですか?」
と本人から担任に伝えた。
担任の先生も上手くタイミングが合わず、連絡帳を書けなくて、彼が忘れ物をして困る様子を見てちょっぴり罪悪感があったのか…
その後に控えているタブレットの持ち込みを意識したのか…
学年主任を通さずに校長先生に許可を取りに行って下さって、ICレコーダーの持ち込みが許可された。
彼の忘れ物は劇的に減少した。
なーんてことがあった。
お互いの立場や状況を伝え合い、理解し合いながら、どんな解決方法があるかを探り、合意形成していく過程はとても大切!
それが、その過程が『配慮事項』に合理的な理由を与えるね。
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