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わたしの治療家としての想い!!

    みなさん,こんにちは。
    はじめまして,理学療法士の齋藤賢一と申します。
    この「note」のサイトを通して,専門職として,様々な情報を発信していきたいと思います。多くの方々と繋がる中で,一人でも多くの人にお読みいただきたいと考えております。
    まずは,自己紹介も兼ねて,わたしの人となりを知ってもらって,理学療法士として,徒手療法士として,治療家/施術家として,起業家として,のそれぞれの立場を総合して,「わたしの治療家としての想い!!」を書いてみたいと思います。

わたしの生い立ち

    わたしは,1978年に新潟県新津市(現 秋葉区)に生まれ,高校生までを地元で過ごしました。小学4年生から少年野球を始め,プロ野球選手を本気で夢見ていました。しかし,5年生の時に野球肘(内側上顆剥離骨折)を発症し,今のようにリハビリや治療を受ける環境が整っていなかったため,結局,高校生になっても治らずじまいでした。ケガを抱えながらのスポーツでは,当然ですが,パフォーマンスは上がらず,エースとして活躍した小学生時代以降は,中学では内野手の控え,高校では外野手の控え,というふうに,花形のピッチャーからは遠ざかる一方という青春時代を過ごしました。
    高校は,地元では有数の進学校でしたが,野球以外の目標がまったく無かったため,進学や将来の事を考えることをせずに卒業を迎え,当然,受験にも失敗し,1年間,無目標のまま浪人生活を送りました。
    結局,やりたい事や目標は見つからないまま,再度,大学を受験しましたが,国立大学は見事に失敗し,県外の(工業系)私立大学へと進学しました。「何を?」「何のために?」学ぶのかが,自分の中でまったく分かっておらず,勉学には身が入らず,相変わらず目標もなく,友だちもできず,,,その結果は,,,???

    ❝大学中退❞です。。。
    (一浪後,大学2年で中退しました)

    その後の一年間は,またまた浪人生活です。
    ここまでは,典型的なダメ男ですね(笑)!!
    ただ,しかし,この一年が自分にとっての大きな人生のターニングポイントとなりました。大学中退を考え始めてからの日々は,それはそれは苦しい日々でした。

「自分は何がしたい?」

「自分には何ができる?」

「自分のやるべき事は何か?」

    などなど。
    自問自答の日々です。

    そんなある時,『理学療法士』という仕事/職種があるよ!と教えてもらったことがありました。無知の自分にとっては,『理学療法士』???という感じでしたが,医療系の仕事には興味があったため,本屋で『理学療法士』について調べてみました。
    『理学療法士』とは,リハビリテーションの専門職で,身体に障害のある者に対して~,,,。ふ~ん,そんな仕事があるのか!?という,まったくもって動機が不純なところからのスタートです。(21歳くらいの出来事です)

「目標」と「自信」を得るために   

    そんな感じで,高校卒業後は,ほぼ無意味な3年間を過ごして(無駄だったとは思っていませんが、、),ようやく自分の目標を見つけられたような感じでした。目標が明確になると,思考と行動は劇的に早くなるもので,理学療法士になるには,,,

「どのようなプロセスが必要なのか?」
    →大学じゃなくても専門学校でも行ける!!
      (親には迷惑をかけたので,少しでも短い年数でという想い)

「学校はどこにある?」
    →県内には3ヶ所もある!しかも一つは国立で授業料が格安!!
      (しかし,自分の学力では??という考え)

「実際に働いている所を見たい!」
    →知り合いの知り合いの知り合いくらいの理学療法士に会えることに!!
      (理学療法士になるという目標を確信)

    それからの自分は,はっきりと変わったという感覚を今でも鮮明に覚えています。(すでに21歳ですが,,,)
    具体的な目標を手に入れた自分は,それ以来,勉強の鬼と化しました(笑)!!高校受験以来です(家から近い進学校を選んだため,,)。はじめての大学受験から浪人時代,大学生活時代ともに,まったく勉強なんてやる気にならなかった自分が,明らかに変わったのです。
    まずは,入学しないことには何も始まらない。高校時代の教科書を引っぱり出し,新しい参考書を手に入れ,とにかく受験に必要な科目を一から勉強し直しました。不思議なことに,何も苦にはなりませんでした。無我夢中とは,正にこの事と言わんばかりに,,,

    失った時間を取り戻すために,,,

    昔の自分にけじめをつけるために,,,

    親不孝への償いのために,,,

    自分に自信を持つために,,,

    将来に希望を持つために,,,

    その時の自分を突き動かしていたモチベーションが何だったのかは分かりません。おそらく,もう失敗はしない,同じ過ちは繰り返さない,後悔しない,ための行動だったのではないかと思います。
    そんな勉強漬けの日々を送ること数ヶ月,ついに受験の時がやってきました。この時は,大学受験の時とは異なり,不思議と❝自信❞に満ち溢れていたように思います。「やるべき事はやった!」という自負がそうさせていたのかもしれません。

    結果は,

    見事に合格でした。(私立の3年生の専門学校です)

理学療法士を目指して

    まだ,何も成し遂げてはいません。むしろ,何も始まっていません。やっとスタートラインに立てただけです。しかし,この時もまた,不思議と不安はありませんでした。なぜか,❝自信❞満々でした。(もしかしたら過信もありました 笑)
    受験勉強とは異なり,未知なる医学分野の勉強がスタートです。基礎医学と言われる,解剖学,生理学,運動学などなど。この時の自分の思考と行動は止まることなく,やはり勉強し続けました。しかも苦に感じることはまったくなく,逆に,新鮮さを感じるような,楽しいとさえ思えるような感覚だったように思います。

    高校時代は,ケガで腐りかけていた自分が,,,

    浪人から大学時代は遊びまくっていた自分が,,,

    目標が無くもがいていた自分が,,,

    人が変わったように,一つの目標に向かって,一つの事に集中して,とにかく無我夢中で勉強し続け,新しい知識を得る喜びを味わい,医学,医療,リハビリテーション,理学療法,について学び続けました。
    自慢ですが(笑),成績は常にトップでした!!(これだけ勉強すれば当たり前ですが,,,)。成績が良い,悪いで判断されるのは,学生時代だけのように思いますが,でも,しかし,自分にとっては,大きな「自信」を与えてくれる出来事でした。20歳を過ぎるまでは,底辺に位置し続けていた自分が,トップに立てているという「自信」,やればできるという「自信」,自分は変われるという「自信」,理学療法士としてやっていけるという「自信」,そんな多くの「自信」を与えてくれた専門学校の3年間だったように思っています。

    そして,この学生時代に新たな目標を見つけることができたのです。それは,『徒手療法/マニュアルセラピー』という世界を知ったことです。スポーツ医学の科目で教鞭をとっていただいた先生に魅了されたのです。言葉では表現が難しいところですが,圧倒的な知識量を見せつけられ,専門職としての凄まじいオーラと威圧感を感じ,どんどん引き込まれていくような感覚に陥り,この先生のもとで働きたい,もっともっとこの先生から学びたいという思いを強く抱くようになりました。もしかしたら,これまで得てきた「自信」を打ち砕かれたような,上には上がいるということを思い知らされたような,まだ見ぬ未知の世界がそこにあるのではないか,という,不安と興味が交錯する感覚に陥りました。

    そんな勉強に明け暮れた学生時代を過ごし,いよいよ一つの節目である国家試験を迎えました。この時は,すでに確固たる「自信」に満ち溢れていたため,国家試験は無事に合格し,晴れて,「理学療法士」の資格を取得しました(2003年,25歳のとき)。
    そして,ここからは,新たな目標に向かってのスタートです。それが,『徒手療法/マニュアルセラピー』です。はじめての就職先は,その圧倒的なオーラで魅了された先生のいる総合病院でした。

理学療法士としての経験と徒手療法

    就職して早い段階で,師事した先生はプロスポーツチーム専属の理学療法士となったため,直接,その先生の治療を見たのは数える程度で,直接ご指導いただく機会もわずかなものでした。
    『徒手療法(士)』という目標は内に秘めつつ,目の前の患者に対する使命と責任を果たすべく,理学療法士としての自己研鑽に努めました。

    総合病院では,脳血管疾患のリハビリ,循環器系のリハビリ,呼吸器系のリハビリ,内科系疾患のリハビリ,整形外科疾患のリハビリ,外科術後のリハビリ,などなど。また,発症直後の急性期のリハビリから,身体機能や能力が回復していく回復期のリハビリ,心身機能や能力の低下を防ぐ維持期のリハビリ,さらには,訪問リハビリ事業の立ち上げや退院後の在宅での訪問リハビリなどを幅広く経験してきました。

    これらの経験はかけがえのないものだと思っています。

時に,
    自分の知識・技術不足を感じ,,,

    自信を無くし,落ち込み,迷い,,,

    セラピストとしての無力感を味わい,,,

    人としての未熟さを痛感し,,,

    社会人としての辛さを味わい,,,

    そんな,様々な経験も非常に貴重なものであったと思っています。

しかし,それ以上に,
    患者さんに信頼され,,,

    患者さんの笑顔が見られ,,,

    セラピストとして問題を解決でき,,,

    セラピストとしての成長を実感できた!とき,

    これ以上ない喜びと真の「成長」につながる,数多くの経験を与えてくれたのが,総合病院時代の7年間でした。

    時代の移り変わりとともに,理学療法の分野も専門分化していく流れがやってきました。総合病院時代には,それぞれの分野でやりがいや楽しみを感じつつも,やはり自分の根底には『徒手療法』がありました。
    平日の病院勤務でのかたわら,『徒手療法』関連の研修会に週末に参加(月1から数ヶ月に1回程度)するという感じで,自己投資と自己研鑽に努めながら,理学療法士としての「成長」と真の『徒手療法』をマスターすべく,試行錯誤の日々が続きました。

    そこで,転機となったのが,整形外科クリニックへの転職です(2010年,32歳のとき)。『徒手療法』の実践経験を増やすことと,今までの経験をリセットし,もう一度,一から(基礎から)『徒手療法』を学び直すための転職でした。
    整形外科クリニックでは,一般整形外科疾患のリハビリから,スポーツ外傷やスポーツ傷害に対してのリハビリ,整形外科術後のリハビリなど,主に痛みの改善とその原因となり得る身体機能障害の改善に対してのリハビリを数多く経験してきました。

    さらに,さらに,大きな転機となったのが,わたしが師事していた先生が教鞭をとられていた大学院への進学でした(2012年,34歳のとき)。
(昔の自分からは予想もつかない展開です 笑)
    日本の理学療法教育の中では,初となる,臨床系の大学院が開講されたのです(大学院の基本は研究です)。それは,新潟医療福祉大学大学院,保健学専攻,修士課程,理学療法学分野の中の一つ,高度専門職業人プログラム【臨床徒手理学療法コース】です。

かけがえのない大学院での2年間

    日本では初で,その第一期生ということもあり,そこでの2年間の学びは,とてつもなく貴重でかけがえのないものでした。ここで,一つ断言しておきます。「日本はリハビリテーション後進国である!!」ということです。しかし,大学院での2年間は,『徒手療法』のエキスパートの真横で,世界の理学療法士,世界の『徒手療法』を間近で感じることができたとともに,同時に,日本の理学療法教育の遅れを感じざるを得ませんでした。

<2年間の学びと振り返り>
「何が?なぜ?」を常に考える!!

「常に患者はど真ん中」に!!

「ボディチャートが問診の7,8割」を占める

「特異度の高い質問」から!!

「ビッグピクチャ―」

「複数の仮説」を立てる!!

「仮説のプライオリティ」は!?

「イリタビリティ/SIN」の判断は!?

「異常があれば修正」してみる!!

「病理vs.機能障害」

「Comparable sign」は?

「Gently & Firmly」

「Significant improvement」!!

「脊柱に立ち返る」

    ここでは,書ききれませんが,あまりにも多くの事を学び,その一つ一つの言葉,一挙手一投足が,今でもすべて目と頭に焼き付いています!!
    『徒手療法』に限らず,すべての分野の理学療法に共通することがある,すべての理学療法士に共通しなければいけないことがあると思います。みなさんは,何だと思いますか?

    豊富な知識を持っていること?(あるにこしたことはありません)

    高い技術を有していること?(あれば便利です)

    たくさんの経験を持っていること?(経験は買えません)

    謙虚で,優しく,信頼されること?(当たり前です)

    患者を良くする,治すこと?(これだけでは小さい)

    全人間的復権?(哲学っぽい)

    どれも大切だと思いますが,わたしは,
    「考えること」,「考える力」だと思っています。みなさんは,一人ひとりの患者さんの事を考えていますか?一つ一つの事柄を考えていますか?医学/医療の基盤である,臨床,教育,研究,の各分野とも,理学療法の各専門分野においても,1年目の新人セラピストから20年目のベテランセラピストまで,「考える」ことなくして仕事はできませんよね!!?

「考えること/考える力」= ❝ 思考力 

    豊富な知識を持っていて,高い技術力があれば,患者は良くなるのか?
→答えは,「No」です。

    その知識と技術がマッチしてはじめて大きな効果につながります。マッチするかどうかを深く「考える」ことなくして,結論は導き出せないはずです。最新のエビデンスに当てはめて,教科書通りのレシピに沿っただけのセラピーでは,専門職(プロフェッショナル)とは言えません。

    わたしが,大学院で叩き込まれたのは,正にこの部分です。『臨床推論/クリニカルリーズニング』と呼ばれる,豊富な知識と経験に裏付けられた,高度で専門的な「思考スキル」です!!先ほど,「日本はリハビリテーション後進国である!!」と書きました。その一つの理由は,理学療法士,徒手療法の基本中の基本である,その『臨床推論』の教育が不足し過ぎているという点です。『臨床推論』という言葉は当たり前のように聞いたことがあるでしょう。卒前/卒後教育や新人教育プログラムの中にも組み込まれていますが,残念ながら,そのレベルがとても低い,低すぎる。。。我々の仕事の中核を成すべき,その『臨床推論』の教育レベルが上がらない限り,いつまで経っても「後進国」のままです。

    「考える力」を養うには,ただ知識を増やせばよいというものではありません。「思考スキル」を学ばなければならないのです。

◇何を前提に考えればよいのか?
→もちろんICF(国際生活機能分類)です。(最終的な思考のまとめです)

◇そもそも,何を考えればよいのか?考えるネタは何なの?
→その一つが,❝ 仮説カテゴリー ❞と呼ばれるものです。(Mark A. Jones)

◇どうやって考えればよいの?
論理的思考(Logical thinking):理論的に説明できるか?
批判的思考(Critical thinking):本当にそれが正しいのか?
水平思考(Lateral thinking):他の可能性はないのか?
垂直思考(Vertical thinking):矛盾はないのか?

    各「思考スキル」を駆使して,思考を巡らせ,臨床的意思決定(Clinical decision-making)を下し,患者の抱える問題解決へと導く(Clinical problem solving)ことが,我々,理学療法士の仕事なのです。

    大学院教育の中では,最先端の徒手療法テクニックを教えてもらったことはほとんどありません(ちょっと残念)。そのほとんどは,症例を通した『臨床推論』であり,徒手療法の『評価技術』でした。
    技術/テクニックもやはり,基本中の基本である『評価』(検査・測定)が,高いレベルで信頼性と妥当性があるレベルまで引き上げなければなりません。この部分は,徒手療法が長い年月をかけて発展してきた中で,治療技術は様々であったとしても,『評価』は普遍的なものであると教わりました。「評価=治療」であると表現されることが多いと思いますが,エキスパートと呼ばれるセラピストは,徹底した評価の後で,治療は数分ということが ❝ざら❞にあります。これは,いかに『評価』に重きを置いているかということを示すと同時に,普遍的な『徒手療法技術』であることを示していると考えています。

『徒手療法(士)』の役割と責任  

    それでは,みさなんは,理学療法士が『徒手療法』を用いて,何をする仕事だと思いますか?その役割と責任についてはどのように考えますか?

    患者の主訴を把握し,ニーズに応えること?(医療職として当然)

    患者の痛みや症状を良くすること?(はじまりです)

    患者の身体機能障害を改善すること?(PTの専門性を発揮)

    患者の希望する目標を達成すること?(目標って変わりませんか)

    どれも非常に大切な事ではあると思いまし,間違いではないと思います。わたしは,理学療法士であることを前提に,『徒手療法』によって,目の前の患者/クライアントに相対する時,その仕事とは,,,?

→一言で表現するならば,「問題を解決する!!」こと,です。

    わたしは,大学院教育の中で,
問題解決人:Problem solvers
変化請負人:Agents for change
教育者
    であれ,と教わりました。

    理学療法士が『徒手療法』のコンセプトに基づいて,患者/クライアントの抱える❝個々の問題点❞を把握し,その解決を図ること,高度で専門的な徒手療法テクニックを駆使して,❝大きな変化❞を与えられること,時に,専門家としての立場から,❝理解を促進する❞ための教育や指導ができること,が求められるのです。臨床においては,求められることが多様化してきています。その時その時で3者の立ち位置を変えてみたり,状況に応じて,3者のバランスを取ってみたりしながら,臨機応変に対応することが求められています。

    それでは,みなさんにとっての❝問題を解決する❞手段は何でしょうか?

    マッサージやストレッチングで症状の緩和を図ること?,エクササイズやトレーニングで身体機能の向上を図ること?,姿勢修正や動作訓練にて能力の向上を図ること?,補装具の使用や環境整備にてできることを増やすこと?,どれも間違っていませんし,ケースバイケースで,当然,選択肢の一つになり得るものですよね!?
    極論から言えば,「治れば何でもOK!!」です,「治したもん勝ち!!」です。わたしは,わたしのやり方で治します。それが,理学療法士として『徒手療法』を用いてのアプローチということです。その『徒手理学療法』とは,神経筋骨格系(整形外科的/運動器系)疾患のマネジメントを行うコンセプトで,世界的には,その分野で確固たる地位を与えられた,理学療法の中の専門分野なのです。その教育レベルは非常に高く,大学院教育が標準であり,そこまでの教育を受けてはじめて,医師と同等の地位が与えられ,開業権を得られるのです。それが,世界のリハビリテーション先進国の在り方なのです。日本の理学療法業界を先進国レベルまで引き上げるためには,教育レベルを底上げしていくとともに,真の『徒手理学療法士』の数が増えないことにははじまりません。
    わたしは,普段から『徒手療法』を用いている!,というセラピストはたくさんいると思われますが,どれだけのセラピストが❝本物❞でしょうか???
    高度な思考スキルに基づく❝臨床推論❞と高度で専門的な❝徒手療法テクニック❞を駆使した身体機能評価を実践し,エビデンスに裏付けられた確かな❝モビライゼーションテクニック❞を用いて,❝問題を解決❞できるセラピストは,どれだけいるでしょうか?

(圧倒的に少ないのがお分かりいただけると思います)

    日本流のやり方で発展を図っていくことは,何も悪いことではありませんし,どんどんと世界に向けて発信していくべきです。日本国内においても,理学療法士の社会的認知度を高める努力も必要でしょう。しかし,わたしが理学療法士となってから15年以上が経過しますが,その認知度は高まっているのでしょうか?本当に医療・健康・福祉・介護の分野に貢献できているのでしょうか?理学療法士の数は増えていますが,質は高まっているのでしょうか?などなど。

   まだまだ,果たしていくべき役割と責任はあるように感じています。

起業した治療家/施術家としての想い

    わたしは,7年の総合病院勤務と8年の整形外科クリニック勤務を経て,2019年より,サロンを開業しました。
    いたみ&身体機能改善特化型 高度専門リハビリサロン【Manual Physio Salon AKIHA/マニュアルフィジオサロンあきは】です。

    わたしは,理学療法士16年目の41歳になりました。
    高校までのスポーツ活動では,ケガに悩まされ,目標を見失い,大学中退という大きな挫折を味わい,紆余曲折を経て,ようやくここまで来ました。もちろん最初は,一生,病院やクリニックで働くものと思っていました。
    しかし,今年,大きな決断を下し,サラリーマン理学療法士を辞め,個人事業主となりました。その動機はたくさんありますので,のちほどご紹介します。

    さて,みなさんの周りではいかがでしょうか?理学療法士という職業の社会的認知度は高いですか?病院の中で働いていれば,理学療法士の存在は当たり前になっていますよね!?一昔前に比べれば,クリニックに勤務する理学療法士も増えてきてはいますが,,,。
    一般の人から見れば,理学療法士や徒手療法という言葉を聞いても,何のことかよく分からないという人がほとんどだと思います(非常に残念なことですが,,,)。これもやはり,日本はリハビリテーション後進国なので,致し方ないことなのかもしれません。

    どこかが痛くなった時,一般の方々はどこに行くでしょうか?まずは,やはり整形外科でしょうか?他の選択肢としては,,,接骨院や整骨院? 鍼灸院? マッサージ店? カイロプラクティック? 整体? etc

→残念ながら,「まずは『理学療法士』の所に行こう!」という選択肢がないんですよね,,,。

    日本で理学療法を受けるのは,容易なことではないのが現状です。病院やクリニックを受診し,医師の診察を受け,放射線技師にレントゲンを撮ってもらい,また医師の診察を受け,診断をしてもらい,内服薬や注射が処方され,最後に,理学療法を勧められる,という流れが一般的ですよね!?
    痛くて困ってるのに,理学療法を受けるまでに1時間以上もかかってしまうのであれば,他の治療院に行ったほうがまし,,,。という方も多いことでしょう。
    また,たまたま行った整形外科に理学療法士が在籍しており,徒手療法を受けることができた。
→これって,超ラッキーなことだと思いませんか!?

    痛みで困っている人はたくさんいるのに,現状ではある意味,運に任せるしかないのが現状です。徒手療法を受けられるチャンスが少な過ぎるのです。これでは本当の社会貢献,地域貢献になるはずがありません。
    現在の医療保険下での理学療法サービスの限界です!!

患者/クライアントにとって,『理学療法』が第一選択肢にはなり得ないのです!!(非常に残念なことです)

    第一選択肢になれない,,,一般の方に親しみがない,,,それでは,真の社会貢献や地域貢献にはならず,社会的認知度の向上にもつながりませんよね。わたしの起業/開業の動機の一つはまずここにあります。しかし,ご存知の通り,先進国では認められている理学療法士の開業権が,日本にはありません。そのため,わたしは理学療法士の有資格者である,一セラピストとして,徒手療法サービスを展開していきます(保険適応外の自費でのリハビリサロン)。
→医療/介護分野でのリハビリに次ぐ,第3のリハビリとして,近年注目されてきている新たなリハビリの形です。

    医療保険や介護保険が適応されない分,様々な制約なく,患者/クライアントの希望に添える,十分なサービスを提供できるようになります!!

【クライアントの主なメリット】
〇完全予約制&完全個別対応!!
→待ち時間0で,評価と施術に十分な時間を確保できる。
〇リハビリの頻度や期限を気にしなくてもよい
〇理学療法士有資格者の施術を安心して直接受けることができる
→不必要な各種検査や処方を避けられる。
(逆に必要な場合は,適切な医療機関を紹介できる)

    などなど,,, すべてはクライアントに最善&最良のサービスを提供すること,理学療法士の社会的認知度を上げること,徒手療法をもっと身近なものにすること!!!,,から,真の社会貢献,地域貢献を果たしていきたい!,という想いで起業しました。
    他にも起業の動機はたくさんあります。

・自分の最も得意な(好きな)分野で仕事がしたい。
・もっとセラピストとして成長したい。
・家族をもっと幸せにしたい。
・経済的に収入を増やし,もっと安定した生活を送りたい。
・自宅から近い所で働きたい。
・家族との時間を増やしたい,自由な時間が欲しい。
・幸せな人生を送りたい。
  (自分が幸せでなければ,相手を幸せにできるわけがない)
などなど。

    自分ができることには限界があることは重々承知しています。ただ,理学療法士であり,徒手療法士である自分にしかできないこともあると思っています。痛みで困っている患者/クライアントのために,徒手療法のコンセプトと知識・技術,さらには数多くの経験を大きな武器として,患者/クライアント一人ひとりと真摯に向き合い,真の信頼を得られるように努力し続けながら,一人ひとりが抱える問題を,プロフェッショナルとして解決できるように,自分の持っているすべてのものを出して努力し続けていきたいと思います。

    非常に長文となりましたが,最後までお読み頂き誠にありがとうございました。
    今後も継続的にこの「note」のサイトや他の媒体を通して,理学療法や徒手療法に関すること,痛みや身体機能障害に関することなど,わたしの持っている知識と経験と技術をご紹介していければと考えております。

Manual Physio Salon AKIHA/マニュアルフィジオサロンあきは
Physio therapist/Master therapist
齋藤賢一/KENICHI SAITOH
E-mail:saitoh@manualphysiosalon-akiha.com

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