石垣島&西表島旅行記 『新しい感覚に出会う旅』
先日行った一人旅の記録です。一人だと避けがちな南国もたまにはいいかもしれません。誰かの旅の参考になれば幸いです。
背景 :なぜ南国へ?
私は一人旅が好きで、国内外いろんなところに行っている。一人旅だと、目的地も一人で楽しめる土地にいくことが多いので、南国とかビーチという場所はなんとなく行き先に入ってこなかった。
今回、知り合いの方が石垣で仕事をするというので、それで色々と調べてみたら、ずっと行きたいとは思っていた西表島も近かったので、意を決して石垣島&西表島へ旅行することに。
せっかく行くので、テーマを決めた。
「新しい感覚に出会う旅」
それでは、お楽しみください。
1日目:移動日 東京→西表島
石垣島までの移動
初日は移動日。石垣島は東京から直行便が出ているので思ったよりアクセスがいい。私は成田から石垣へ向かった。朝の7時半発の便に乗ったのでめちゃくちゃ早起きだったが、11時くらいには石垣に着いた。
石垣港離島ターミナルまで移動
石垣空港からは30分間隔で石垣港離島ターミナルを繋ぐバスが出ているので、こちらに乗って市街まで出た。
石垣港では、事前に乗る船のチケットを予約しておくことができるので、繁忙期に訪れる方は、事前に取っておきましょう。西表島は東の大原港と西の上原港の二つがあります。アクティビティを楽しむ方は上原のほうがいいのではないでしょうか?道は通っているので、車やバスで移動することは可能です。
https://yaeyama.co.jp/operation.html#timetable
船の出発まで少々時間があったので、ランチを食べることに。
お昼にやっているお店がそこまで多くなかったので徘徊した挙句、もっとも脳みそを刺激してくるビジュアルをしていたところに入りました。石垣牛バーガー美味かったです。
西表島に到着(初日)
腹ごしらえも済み、いざ船に乗って西表島へ。工程は30分くらいですが、けっこう揺れることもあるので苦手な方は船酔い対策をしてまいりましょう。
西表島の宿は港付近か、北西部に集中しています。ここでソロ旅の方向けの宿選びのアドバイスとして以下の点を共有します。
宿やホテルでご飯を食べない場合、近くに飲食店があるかどうかが一つの選定基準になると思いますが、西表の飲食店では「送迎サービス」があるところが多いため、そこまで場所を気にする必要はない、ということです。
なので、泊まりたいところに泊まってください。
私は港付近の1泊1万前後のホテルに拠点を構えましたが、次回は北西のほうに泊まりたいなと思います。
初の西表グルメは、里主さんへ。ホテルのスタッフの人と島の人気のレストランについて聞いてみたところ、里主と一隼(後述)の名前が上がったので、この二店を勝手に西表二大グルメスポットと名付けました。両店の場所もとても近いです。
西表島では、琉球猪(カマイ)を刺身で食べる文化があり、こちらの店でもいただけます。皮に近い部分は炙っているので、コリっとした食感と、赤身の歯応えのある食感と合わさり、噛めば噛むほど旨みが溢れてきます。
一点注意点としては、お店のメニューが2人前ボリュームのものが多いので、ソロの方は分量に気をつけて選択しましょう。私は調子に乗って、色々頼みすぎて苦しくなりました。。
さて、初日はこれくらいにして、宿に帰って翌日からのツアーに備え眠ることに。
ここで一点注意事項。一人旅に慣れている方は、自由に自然をトレッキングしたくなりますが、西表は島全体が国立公園として保護されており、道の整備がされていない場所も多いため、素人がジャングルに入ると遭難する可能性も高いです。私も今回はツアーに参加する形で自然を楽しむことにしました。
2日目:西表島 カヌー&トレッキング
沖縄最大の滝へ、水上とジャングルを歩く
2日目はいよいよアクティビティの開始。「西表島 ツアー」と検索するとたくさん出てくると思うので、そこから選択しましょう。同じような内容も多いのでよほどニッチなもの以外は、大差ないと思われます。
私は「マーレ川とヒナイ川のカヌー&ピナイサーラの滝壺&滝上トレッキング」という1日ツアーに申し込みました。タイムスケジュールの参考は以下のサイトなどにも記載しています。
ピナイサーラの滝は沖縄県で一番大きな滝で迫力があり、非常に人気のスポットです。西表にはいくつか特徴的な滝があるので、探してみてください。私は今度行く時はマヤグスクの滝に行ってみたいと思っています。
留意事項としては、カヌーへの乗降時や、滝壺でほぼ間違いなく濡れるので、水着など濡れて大丈夫な格好で行きましょう。あとは、ツアー会社のほうで、靴などの装備も貸してくれることが多いため、わざわざ自分で靴を準備していく必要はないでしょう。少しでも旅行の荷物を減らすために参考にしてみてください。
カメラなどの器具を持っていく人は、もちろん転倒時などの責任は自己になりますが、持っていけなくはないので、防水対策などをしながら持参しましょう。
カヌーで水を漕ぐ間隔。道具が自分の手足の延長となり、水をかく。最初はぎこちなかった所作も慣れてくると、自然にできるようになった。旋回したり、後退したり、スピードを出したり。
今度は滝上へ40分ほどトレッキングします。
こうしたランドスポットだけでなく、熱帯のジャングルトレッキングはその道中も多種多様な動植物と出会うことができて面白いです。アンテナを貼って散策してみるといろんな発見があると思います。
西表島の最高のディナー
さて、楽しかったトレッキングツアーも終わり、宿に帰ってきました。二日目のご飯は一隼さんへ。
里主さんは、どちらかというと洋食や通常的なメニューが多かったですが、こちらは、郷土料理がたくさんで観光に来た人には嬉しいラインナップです。もし西表に行く場合は、一隼さんは絶対に事前に予約して行ってください。私はたまたま当日に一番早い時間に人枠空いていたので行けましたが、通常はほぼ予約で満席だそうです。
昼を見届け、夜はまだこれから
5時から食べ始めたので、6時過ぎには港へ戻ってきたので、そのまま、まるまビーチで夕焼けを見に行ってきました。。
夕日を見届けあとは、気になっていたBar Kotobukiさんへ。ここでは多くは語りませんが、ソロ旅の方、いやそうじゃない方もぜひ訪れてほしい。この店にはメニューはありません。マスターの方が、あなたの気分や好みに合わせた極上の一杯を創造力を駆使して、その場で作ってくれます。お話していても、新しい発見がたくさんありました。
西表の自然と食を満喫しきった1日を大満足で終えた。次は西表最終日。
3日目:西表島 シュノーケリング&ツーリング
世界に2つしか場所で、海亀になる
最終日は朝の散歩から。昨晩も行ったまるまビーチを訪れるとモーニングSUPをしている方が朝陽に照らされていました。
西表最終日は、シュノーケリングから。シュノーケリングも一人でやるもんじゃないかなと思って、直前までやろうと思っていなかったのだが、「海亀」を見たいなと思って参加することに。
バラス島の半日シュノーケリングというツアーに申し込みました。
バラス島とは、世界に二つしかない珊瑚だけでできた島で、海流が3方向からぶつかるから、珊瑚が寄せ集められ陸地を形成するらしいです。こういう成り立ちなので、台風やシケで離散することもあり、上陸できるかどうかはその時々の状態によるみたいです。
この周辺でシュノーケルするという、西表島の人気No. 1ともいえるツアーの模様で、多くの人が日帰りでも島にきて参加していました。シュノーケリングは水着があれば参加できますが、日焼けが気になる方はラッシュガードなどで肌の露出を減らしましょう。
あと、ツアーで海に潜るので、基本的にカメラ機器などは持っていけないですが、スマホなどはボートの上までは持っていけるので、防水ケースに入れて持って行っている方も多かったです。水中で使いたい方はGo Proなどの耐水性のあるカメラが必要です。
ツアーガイドさんは、Go Proで水中から写真を撮ってくれ、以下の写真もあとから貰えたものですが、これをみて、Go Proが欲しくなりました。Go Pro使いの方はぜひ防水モードでチャレンジしてみてください。
水中では、海亀に出会えなかったですが、行きのボードの上から息継ぎしに海面に上がってくる海亀を拝めました。逆に海中では小型のサメや、ウツボなど大きめの生物にも出会えたのでラッキーでした。
パドルで水上から水を漕ぐのとはまた違って、水面に身体を埋めながら、海を浮浪する間隔は、自分が海亀になったような気分でした。
食わず嫌いせずに参加してみてとてもいい体験になりました。
3時間だけの南風ツーリング
さて、シュノーケリングから帰ってきて、夕方の石垣へ戻る船まで3時間ほど。せっかく時間があったので、港前のガソリンスタンドで原付を借りて、島の北西部をツーリングすることにしました。
特に目的地を決めていなかったので、時間の許す限り周ってみようと思い、最終的には、以下の場所まで行って帰ってきました。
ここのパインパフェがめちゃくちゃ美味しいのでぜひ立ち寄ってみてください。
うなりざき展望台は夜景も有名らしいです。次回トライしてみたい。
陶器が好きな方は青烽窯さんにもぜひ立ち寄ってみてください。素敵な陶器がたくさんありました。
西表島のエンディング「生生流転」
3時間の束の間のツーリングを終え、いよいよ西表は終わりに近づいてきました。
濃密な2日間のおかげでこの島のことが大好きになりましたし、まだまだこの島を知るには行けてない場所や体験できていないことがたくさんあったので、絶対にまた訪れようと思える場所でした。
西表島にこれから行ってみたい方、もしくは行った方もぜひ以下のムービーを観るのがお勧めです。作品の中でも出てきますが、訪れる人が西表のことを知ることで、島での体験により深みが出ることと思います。
改めて西表島は、自然の奇跡によって生まれた場所なんだとそう感じさせてくれる内容です。タイトルの通り、この島のなかで、数多の動植物が人が、自然の中で一つ一つのピースとして、常に形を変えながら、島の文化と生態系を維持している。
またの機会に、この動画に出てくるような染めや陶芸といった仕事にも触れてみたいと思いました。
西表島、ありがとう。
4日目:石垣島 陸と空のライダー
さて、西表島を満喫した私は、石垣島に戻ってきた。訳あって石垣島には1週間弱滞在していたが、平日は仕事をしていたので、週末の土曜日に観光したことをここでは綴る。
総距離100km 陸を駆けるライダー(往路)
西表島でマリンアクティビティやトレッキングを満喫したので、石垣島でのフリーな1日は私の好きなツーリングで島を周遊することにした。
私は、カメラをぶら下げ、気ままにその土地をバイクや自転車、時には徒歩で散策するのが好きだ。
今回のルートはざっくり以下のような感じ。ほぼ港の場所から、北端の平野ビーチまで行って、帰ってきた。以下立ち寄った場所や印象に残った場所を列挙していく。
以下のマングローブ林の河口の浜が良かった。
石垣島の最果て、空を駆けるライダー
一日中島をバイクで周遊することに決めていたので、何か面白いスポットがないかMapを見ていたときに見つけたのが、「スカイアドベンチャー」という単語。面白そうだから、これやろう。というノリでその場でやることを即決。内容としては、いわゆるパラグライダーで、問い合わせをしたら、まだ空きがあったのですぐに予約。待ち合わせ場所は、島の北端の平野ビーチ。
どうせ北端を目指そうと思っていたのでちょうどいい。運命すら感じる。
というわけで、人生初のパラグライダーで空を飛ぶ体験を。といっても、自分で何かするということではなく、プロの操縦士の方が操るエンジンプロペラ付きのパラグライダーの前方部に座って一緒に飛ぶだけ。
終始感激しっぱなしで気づいたら終わっていたという感じです。
あとからガイドの人に色々聞いてみたところ、パラグライダーを自分で操って飛べるようになるまで2−3年はかかり、そこからさらに人を乗せるとなるもっと時間がかかるとのこと。その日の天候、風の強さ、空気の流れ、上昇気流などを感じ取り、それに合わせて操縦するらしいので、本当にゲームやジブリの世界のよう。
石垣といえば、海のアクティビティのイメージのほうが強いですが、ぜひ空の体験もやってみてはいかがでしょうか。
総距離100km 陸を駆けるライダー(復路)
北端でパラグライダーを楽しみ、あとは港まで戻るだけ。帰りは来た道をマイペースに戻る。
パラグライダーの時間の都合で寄れなかったビーチを臨みながら帰路へと着く。
プライベートビーチ感のある、平久保ビーチ。大きく開けた部分と、岩に囲まれた隠れ家っぽい部分に別れ、アドベンチャー感のあるエリアでした。
お昼を食べてなかったので目についたカフェへ立ち寄ることに。ここは事前リサーチなどしていなかったすごく当たりだった。陶芸家もしている女性の方の作品が店内に展示されていて、どれも素敵な作品ばかり。思わず一つ購入してしまいました。
ベランダ席から海も見えるので皆さんもぜひ立ち寄ってみてください。
さて、北部のエリアを抜けてからは、ほぼノンストップで南部エリアまで走らせる。平地を通ることもできたが、せっかくなので、ふたつの展望台を経由することに。石垣島の内地と海を一望することができるのでお勧めです。
最後の夜は、満足と満月で
石垣に滞在中に石垣グルメはわりと食べたので、最後の夜に何を食べようと思っていたところ、シンプルに寿司にしようと思って訪れたのがこちら。ネタはもちろんのこと、酢飯もこだわられていて美味しかったです。
石垣西表の旅も終わるが近づく。ちょうど満月の夜が重なっていたから、早起きして、朝焼け前の薄青の空に浮かぶ月を、出番の少なかった望遠レンズでパシャリ。旅の終わりを締めくくるいい満月が撮れて満足。
5日目:移動日 石垣島→東京
最終日は、午前の便で、東京に帰るだけ。来た時と同じように、空港行きのバスに乗って30分ほど。ここは書くことほぼないですね。4日目の夜の便を取れば4日で完結させることもできなくはないかと思います。
終わりに
旅行の内容は以上になります。
振り返えると今回のテーマである、「新しい感覚に出会う」が達成された旅になったなあ、と大満足です。
海中を、川の水上を、陸を山を、平地を、身体を拡張するツールたちを使って駆けるというのは、日常生活では味わえない感覚ばかりでした。人間でも、登山、ダイビング、ボート、サイクリングなどにのめり込む人の気持ちがより分かるようになりましたし、また自然界の魚やトカゲがどのように身体を駆使して生活しているのかの断片を感じることもできたように思います。
こうした、地球の他者の世界を体験することが、私にとって、私の旅にとって極上であり、日々の生活がより多層的に、味わい深いものになるのだと考えています。
以上になります。
この旅行記が、誰かの旅の参考になれば幸いです。
※また適宜、内容を修正したり、動画作ったらアップロードします。
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