サステナブル情報メディア・ELEMINISTで企画をするとしたら?
ステップ①:企画の目的を考えよう
1. 記事の目的
サステナブルへの理解促進
・海洋汚染や森林減少などの具体的な環境問題を認知してもらう
・自分はまだ意識しなくてもいいかという気持ちを捨ててもらう
・生活へ取り入れてみようと思ってもらう
2. なぜそのテーマを取り上げるのか
サステナブルが注目されていることは知っているけど、
意欲的に生活に取り入れている人はまだまだ少ないと感じているため。
ステップ②:テーマを決めよう
1. 媒体の特性を捉えよう
方針(ビジョン・ミッション)
【ビジョン】
私たちは同じ「地球」に生きている。
世界を見つめ、自分にできることから始めよう。
【ミッション】
気候変動がもたらす影響をはじめ、世界中が取り組んでいるサステナブルな活動、日々の生活から最先端のビジネスまで、エシカルでミニマルな生き方を分かりやすく解説しガイドすること。
読者層(年齢・職業など)
20代後半〜40代女性
情報収集が好きで隙間時間にWebやアプリで情報収集を行っている人
企業の管理職や総務など企業のイメージアップに繋がるような活動を行っている人
注目されているトピック
・循環型リサイクルハンガー
・ユナイテッドアローズ衣料品回収→リサイクル
・プラスチックフリー
・「ZIWI」のペットフード
・リサイクル再生材料を使ったつめかえパック
トーン&マナー
・白と黒を基調した落ち着いた配色、上品なフォント
・〜だ。である。口調(常体)
・どの記事にも写真が豊富に使われている
(写真からリンクに飛べるものもあり)
・各ブロックに対して文字数が多すぎない
2. 具体的な読者のペルソナを設定しよう
【属性】
・年齢:36歳
・性別:女性
・家族構成:夫(38歳)、息子(8歳)、犬(マルチーズ・3歳)、観葉植物のパキラ
・居住地、出身地:【居住】東京都町田市【出身】兵庫県神戸市
・収入:年収350万円程度(10時〜16時の時短勤務) 夫は年収600万円程度
・学歴・経歴:同志社女子大学 社会学部卒 → 自動車部品メーカーの総務
(新卒から勤めていて年齢的にも管理職にキャリアアップ手前)
【価値観】
・趣味・嗜好・娯楽の傾向
息子にいろんな思い出を残してあげたいという想いから、家族旅行に行くのが趣味。車の運転は苦手で、運転が好きな夫に任せきり。ガソリン代が高いので電車の方がいいと思いつつ、息子もまだ小さいのでなかなか言い出せずにいる。
海・山・都会方面もアクセスしやすい+緑豊かな自然に触れ合うこともできる町田市が好き。最近のマイブームは、少し早めに家を出て、自転車に乗って通勤すること。(20分ほどの距離)
化粧は控えめ、アイシャドウは底見えするまで使うタイプ。食材の買い物はこまめに行く派で冷蔵庫に特売のチラシを貼りつけている。お弁当は作り置きでまかないがち。自分に関してお金を使うことがあまりない。
人生観
家族の幸せを最優先に考えている。息子が小学生になる前は夫が転勤族だったため、転勤がなくなった今がとても幸せ。夕食はできる限り揃って食べたいと思っている。
悩んでいる/不安に思っていること
・地元に暮らす両親の今後について
・息子の勉強について(塾に通わせるべきか)
・そろそろ時短勤務からフルタイムに戻そうか悩んでいる
ファッションの傾向
かつてはおしゃれを楽しんでいたが、息子が生まれてからはおざなりに。
自分は長く使えることを重視して買うためシンプルなものが多い。
使っているSNS
Instagram・・・自分で投稿はほとんどしない。旅行にいったときはストーリーにUPする程度。レシピや便利グッズなどを載せているアカウントを見がち。
Twitter・・・学生時代にアカウントを作って以降、投稿はほとんどしないがニュースなどの情報収集に使用。企業のキャンペーンをリツイートしたりする。
3. 世間・社会の流れを言語化しよう
【社会の流れ】
今業界で注目されていることは?
気候変動・森林伐採・海洋汚染・フードロス・リサイクル・ジェンダー平等
他のメディアがどんなテーマを扱っているか
① SUSTERRA(サステラ)
生活に身近な日用品・食品・コスメ・ファッションなどから、生態系や貧困・ジェンダーまで幅広い分野まで扱っている。サステラコミュニティというコミュニティもあり、読者と交流を深める場も提供。サステナビリティでは取り組み企業へのインタビューや商品の口コミ記事などもある。
② ethica(エシカ)
『私によくて、世界にイイ。』がコンセプト。
ファッション・ヘルス&ビューティー・フード・アート&カルチャーなどを扱う。芸能人のインタビューや連載企画、企業とのタイアップが多い。女性向け。
どんなスタイルで記事を書いているのか
★ELEMINIST(エレミニスト)
ニュース・コラム・インタビュー・エッセイなど
サステナブルとは?というところから丁寧に解説している記事が多い。商品の紹介記事などでは企業の取り組みの詳細まで書かれている。
他のメディアと比較すると情報量が多く、密度も高い。毎日配信されているため最新情報が常に見れる。ELEMINIST自身がSDGsの取り組みを表明している。
【他メディアの記事の傾向】
① SUSTERRA(サステラ)
口コミ・ニュース・インタビュー・コラムなど
サステラコミュニティのメンバーが記事を執筆している。サステナブルに興味を持っているけど、深くは知らないという人でも理解しやすい内容。
用語の説明や社会の現状なども解説。親しみやすい文体でとっつきにくいと感じる人でも最後まで読めそう。
② ethica(エシカ)
インタビュー・芸能人の連載企画・コラム・ニュースなど
エシカちゃんというオリジナルキャラクターの女の子がいる。エシカちゃんは白金出身、青山勤務の社会人2年目の女の子。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。
彼女の視点で書かれることで敷居が高いと思われがちなサステナビリティについて、親しみをもたらしている。扱うジャンルは幅広いものの、共感や気づきが多い。
★差別化できるポイント
他メディアと差別化するには、企業の事業戦略に深く切り込む記事を増やすのがいいのではないか。読者と企業を結び付けるような取り組みを行っていく。
センシティブに取り扱われていること
貧困・紛争・自然災害
何に肯定的で何に否定的なのか
♡肯定的
循環型社会・多様性・受注生産・アップサイクル
×否定的
大量生産・大量廃棄・環境破壊・動物実験
自分たちのメディア・雑誌のポジション
国内外のサステナブルに関する情報を提供。
ファッション・フード・環境問題・社会問題など8つの幅広いトピックを扱っている。
自分たちの発信に対しての評価
各種SNS
Instagram:フォロワー3.3万人
日常に寄り添った投稿が多い。通販ページに遷移が目的?
Twitter:フォロワー1,943人
記事をそのまま載せている。公式サイトに遷移が目的?
facebook:899人
商品の紹介が多い。通販ページへの遷移が目的?(Instagramと同じ内容)
4. テーマを決めよう
テーマ
環境に配慮された印刷物を知り、自分にも地球にもやさしい選択をする
なぜそのテーマを取り上げるのか
コロナ渦のリモートワークによってデジタル化がさらに進行してきた。
しかし、パソコンやスマホの依存症患者の増加や自律神経の乱れなど心身面に与える影響も少なくない。さらに、SNSなどの使いすぎでストレスや不安を抱える人も増えている。
そこで、デジタル機器の使用を自発的に控えるデジタル・デトックスに注目したい。
デジタル化によってカタログやチラシは減少傾向にあるが、環境に配慮された印刷物はSDGsの点でも注目されている。
認証マークの説明を詳しくすることで、紙かデジタルかの手段を選ぶ際、環境に配慮された印刷物を知識を得ることで地球にも自分にもやさしい選択をしてほしい。
ステップ③:記事のスタイルを決めよう
イメージするスタイルのURL
なぜそのスタイルを使用するのか
FSC認証について取り上げられており、参考にできると思ったから。
ステップ④:構成を決めよう
タイトル:環境に配慮された印刷物を知り、自分にも地球にもやさしい選択を〜デジタル・デトックスと認証マーク〜
小見出し①:デジタル化・ペーパーレスが進行する社会の課題
デジタル化はメリットしかないと考えられがち。
企業ではクラウド型電子契約システム、Web給料明細などの導入が増加。
しかし、スマホやパソコンの使い過ぎによって、ブルーライトを浴び続けると心身に緊張状態が続き、心も体も休まらない。
あえてデジタル機器と距離を置く、デジタル・デトックス
デジタル・デトックスのメリット
1日に30分だけでもデジタルデバイスから離れる時間を取ることで、心の中の不安を癒やしたり、体の疲れに気づいたりする時間が取れる。
デジタル・デトックスの際の過ごし方
自然や人を触れ合うのも良し。読書や学習をするのもいいかも。
今でも読書や手帳はアナログでという人も多い。
ちなみに、学習の際は脳科学的に紙の方が良いとされている。紙で読むと、脳は「分析モード (文字の間違いや文章の正しさなど細やかに対象を分析する)」になるのに対して、パソコンなどの画面を通して見ると、脳は「パターン認識モード(全体を大まかにスピーディーに捉える)」になる。
小見出し②:紙は環境に悪い?
紙を使ったら、結局環境に悪いのでは?
印刷物は森林破壊や環境汚染に繋がるというイメージが先行しているのではないか?(環境問題について説明・解説を入れる)
ペーパーレスが進む中で環境に配慮された印刷物も増加
印刷業界では環境に配慮する取り組みが行われている。
(SDGsの目標のうち、印刷物に関連する項目について説明・解説を入れる)
あなたは知っていますか?紙の認証マーク
FSC認証マーク
FSCⓇ認証は、適切に管理された森林から調達された原料で製品を作り、消費者に届ける仕組み。FSCⓇ認証紙を使用した印刷物には「FSC認証ラベル」が表示可能。環境に配慮された製品であることが一目で伝わる。
GP(グリーンプリンティング)マーク
印刷資材、製造工程、印刷会社の取組全てが、環境に配慮されていることを
表すマーク。3種類のGPマーク(スリースター、ツースター、ワンスター)によって、製造工程と印刷資材の環境配慮の度合いが一目で分かるようになっている。
バタフライマーク
印刷のプロセスの中で最も環境配慮されたオフセット印刷方式(製版時の現像廃液がない、湿し水・IPAを使わない、VOCの放散量が少ない印刷方式)を使用していること示すロゴマーク。
ベジタブルインキマーク
植物油インキを使用して印刷されたものにつけることができるマーク。
かつての大豆油インキ制度に代わり、大豆油に限らず、その他の植物油や再生植物など対象範囲を広げている。大豆と違い、米ぬかや被子植物の種など、食用には適さないものを原料にすることが新たな産業を生み、農家の所得増大にもつながっている。
グリーン・グラフィック・プロジェクト(GGP)マーク
富士フィルム株式会社のグリーン・グラフィック・プロジェクト。
地球温暖化対策として「カーボン・オフセット制度」を利用してCO2排出量削減に取り組む活動。
カーボンゼロの無処理プレートを使用することでCO2排出量の削減に貢献。カーボンゼロの無処理プレートは、従来使用していた現像処理機器も不要に。現像液などの化学薬品や水も不使用。廃液が生じないことで、その他の環境負荷低減にもつながっている。カーボンゼロ・プレートを使用した印刷物には「グリーン・グラフィック・プロジェクト(GGP)マーク」が表示できる。
小見出し③:地球にも自分にもやさしい選択肢を
デジタルと紙の使い分けをしてみては?
企業では効率化やペーパーレスを受けてペーパーレス化が進んでいる。
しかし、学習やスケジュール管理においては紙を使うのもあり。デジタル機器と紙製品を用途に応じて使い分けよう。認証マークは身近なノートやコピー用紙、書籍にも使用されている。
デジタル・デトックスを取り入れる際はぜひ認証マークを参考にしながら、環境によいものを選択してみてほしい。
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