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2年ぶりに月経が戻って感じること

治療のために月経を止めていましたが、最近復活しました。
ホルモン剤の注射(半年に1回のリュープリンPro)を最後に打ってから、1年と2ヶ月。

初めは不正出血かと思いましたが5日間ほど続いて、どうやら本格的な月経。
定期的に来るか分からなかったのですが、次の月も30日くらいの周期でやってきて、本格的に卵巣機能が戻ったことを実感しました。

初月は久々の月経に、体が重だるくて1〜2日動きにくかったのですが、
2ヶ月目は割と楽で、乳がんになる前とさほど変わらない感じ。
元々食事や生活をケアしていたおかげで、生理痛やPMSは以前からほぼなかったのですが、初月の血は割と暗褐色で「お血」という巡りの悪さを象徴する色。
2年近く生理が止まっていて、久々だったからかもしれません。

卵巣機能が戻ったということは、
・ホルモンが分泌される→がんの餌ができる(今までは兵糧攻め状態)
・子どもが産める可能性がある

という2つの意味があり複雑な気持ちにもなりますが、
一番は「安心した」というのが本音。

月経がない期間は非常に楽で、
「私オバチャンだから♪」と更年期症状を周りに明るく伝えていましたが、
本来この年齢の女性としてあるべき生理現象がないのと、
子どもが産めない可能性が高い、ということに、
未婚・子なしのAYA世代で乳がんになった私には、
心の奥でものすごく劣等感があったことに改めて気づいたのです。
(乳がんになってから、子どもを持つことにこだわりはなくなりました。)

そして、悩んでいた睡眠や膣の乾燥感といったいわゆる”更年期症状”も消失し、
ホルモンてすごい、と身をもって感じています。

もちろん、前述したようにホルモンが餌になっていた私の癌細胞には栄養を与えているのかもしれません。
とはいえ、今の私には改めて学び直している栄養学や漢方・養生といった様々な武器があり、
大丈夫だと信じています。

最近は不妊治療や子どもができずに悩んでいる人たちがたくさんいますが、
私は「月経があるだけで素晴らしいんだよ…!!」と
声を大にして言いたい。
私も卵子凍結をして一端を経験しているので、大変なこと、辛いこともたくさんあるのはある程度想像ができます。

ですが、月経が止まり、
子どもはもう産めない、
このまま閉経するかもしれない、
と思っていた私としては、
それにチャレンジができるだけでも、
可能性があることだと思うのです。

更年期から黄金期になる、という歳を重ねる楽しみに備えつつ、
月経がある人生をもう少し楽しもうと思います。

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