桃の乳がん予防効果
好きな果物の中で、桃はベスト3に入ります。
その甘さとジューシーさは夏の楽しみの一つですが、桃の持つ驚くべき乳がん予防効果をご存知でしょうか?
それは、ポリフェノールの抗がん作用です。特に、桃に含まれるケルセチン、クロロゲン酸、ネオクロロゲン酸という3つの化合物には、強力な抗酸化作用があり、がん細胞の増殖を抑制する可能性が示されています。
2014年のアメリカの研究では、桃のポリフェノールは乳がん細胞の転移と増殖を抑制することが分かっています。
(J Nutr Biochem.2014 Jul25(7;796-800)
(Food Chem. 2014 Dec 1;164:363-70)
しかも、抗がん剤と異なり正常細胞を傷つけません!
ケルセチンは、がん細胞の成長と複製に関わる経路を阻害します。クロロゲン酸とネオクロロゲン酸は、細胞やDNAの損傷を防ぐ可能性があります。これらの抗酸化作用と抗炎症作用は、がんのリスクを低減するのにとても有益。
(J Agric Food Chem. 2009 Jun 24;57(12):5219-26)
桃またはネクタリンを1週間に少なくとも2〜3個
食べた人は、24年間の追跡において、乳ガンのリスクが41%も低下することも分かっています。(Breast Cancer Res Treat. 2013 Apr; 138(3):925-930)
これはあくまでも発症予防の研究で、再発予防のデータではありません。
ですが、今乳がんを患っている方や、再発予防に努めている方は、ぜひ知っておくべきかと思います。
私も、乳がん発覚後にこれを知り、大好きな桃を更に食べまくっています。
桃の種は桃仁(トウニン)といい、血の巡りを良くしたり緩下剤として漢方にも使われる生薬のひとつ。
うーん、すごいぞ桃!!
ぜひ積極的に食べてほしいです。