【ワーホリ】ジャパレスでビーガン対応食を出せないと言ったら「差別だ」と言われた話
今オーストラリアで働いているのが日本食居酒屋、いわゆるジャパレス。
ローカルの人とか観光客とか、日本人だけじゃない人もたくさん来てくれる。今までお客さんとそんなに大きなトラブルになったこともなくて、来てくれるのは優しい人たちばかり。働いていて楽しい。
でもやっぱり人間なので、ちょっとムッとすることを言われることも、たまーにある。昨日もそのうちの一日だった。
オーストラリア人グループのうちの一人がビーガンだったようで、事前にビーガンメニューは何があるかと確認のため電話をしてきた。
うちはビーガンに対応しているわけではないから、出せても野菜系の料理をソースやバター無しにするくらい。
そんな風に伝えたら「じゃあビーガン用に何か作ってもらうことはできない?」と言われ、マネージャーに確認したけどそれは無理とのことだった。
それを電話で伝えると言われた。
「それってどうなの?今の多様性に対応できてなくない?ちょっと差別やん。」
「差別ではないと思う。」
そう思ったけどその場では何も言わなかった。そしたら向こうも「まぁいいわ」となって電話は終わった。
電話ではどの人なのかわからなかったけど、営業が始まってお客さんに対応しているうちどの人が電話をかけてきた人なのかはすぐわかった。
言われた言葉が引っかかっていたのもあり、もっと高圧的に来るのかと思って警戒していたけど、話してみると気さくな人だった。
提供した野菜メニューをけっこう気に入ってくれていたみたいで安心した。ドリンクのおすすめを聞かれたので好みを聞いたりしながら対応していたら仲良くなれた。その日はお互い和やかな気分で終われたと思う。
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差別ってどこからなのか。
本人が差別だと思ったら差別、なんて意見もあるけど、そんなこと言ってたら言ったもん勝ちだし埒が明かない。
今回のビーガンに関して言うと、ビーガンって個人が選んでやっているわけで、その考え方を尊重はするけど押し付けられるのは困る。
オーストラリアならビーガンに対応しているお店は他にたくさんあるわけだし、そっちを選ぶこともできたはず。
電話ごしに「差別じゃない」って言い返したかった。でもその後なんて言ったらいいのかわからなくて、何も言えなかった。それは私に学が無いのか、気弱なのか、あるいは興味がないのか。
多様性を尊重したいけど、それってどこまで対応することを言うんだろうね。