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#90.「ゼロから学ぶ はじめての古英語」を楽しむ方法

先日、英語史ライヴ2024で「ゼロから学ぶはじめての古英語」がついに第10回を迎えた。毎回、選りすぐりの一文が丁寧に解説される。

ライヴで聞くことはできなかったが、第一線で活躍する研究者の先生方が楽しそうに話されるを聞いていると、その当時生きていた人たちの息遣いまで感じることができ、また、それに興味を持つ人たちの声を聞くことができて、ただただ楽しい。

しかし、本当にゼロから古英語を学ぼうとすると、名詞の格変化や動詞の活用がどうしても壁となる。そんなとき参考にしているのは以下のツールだ。

https://www.oldenglishtranslator.co.uk/
公開されている原文の電子テキストにある単語をそのまま入れるだけで、意味だけでなくそれが単語のどの活用形なのかが表になって出てくる。

Old English Translator

https://www.wiktionary.org/
語源リサーチでよく使う。言語を選ばず検索できるので、ケルト語やギリシャ語・ラテン語との関係も見ることができる。こちらも、活用形そのままを入れて検索ができたりする。さらに印欧祖語へ遡ったり、逆にどう現代英語へつながるか、あるいは、どんな別の単語に取って代わられたかなども出て来る。

Wiktionary

勿論、きちんと学ぶためには専門書を開くのが良いのだが、家でゆっくり辞書を開く時間のない人も、通勤電車内や昼休みに、voicyでheldioを聞きながらブラウザを起動してちょこちょこっと調べることができる。初心者が楽しむにはとても助かっている。

この heldio のシリーズ、単語や文法事項の説明もさることながら、それが書かれた文脈や文体、そして時代背景の解説が凄い。ここでしか聞くことができない(しかも何回も繰り返し聞ける)とても貴重な番組だ。これからも楽しみだ。

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