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母と息子とコーヒーと


こんにちは。
moyamoyaです。

先日投稿した「失念のチョコレート」の中で、
コーヒーの話に少し触れたので、早速コーヒーの話を。

一見、さもコーヒーに拘りがあるような書き方をしてしまいましたが、単にコーヒーが好きで自分の好きな飲み方があるという程度で、コーヒーのうんちくを語れるわけではありません。

なので、私が書くのはコーヒーに因んだ話。

喫茶店の近くを通ると、コーヒーのいい香りが漂ってきますよね。
今の職場近くにも喫茶店があり、時々豆を焙煎している香ばしい匂いも入ってくることがあります。
コーヒーの香りとはまた異なりますが、これはこれで
休憩にコーヒーを飲もうかな?と誘われます。


私は今でこそコーヒーをよく飲みますが、
子どもの頃は苦くて飲めませんでした。
でも、コーヒーの香りだけは大好きな子どもでした。


小学生の頃学校から帰ると、母から仕事や家事の合間に
「コーヒー作ってくれない?」
と頼まれることがよくありました。

忙しい母にとっては、夕飯の支度の前の
束の間の休憩時間だったのだと思います。

内心「面倒くさいなぁ」と思う日もありつつ(ごめんよ母)。
母が飲んでいた「ゴールドブレンド」という
インスタントコーヒーに「クリープ」を入れて、
保温ポットのお湯を注ぎ、かき混ぜて溢さないよう忍び足で母の元へ運びます。

小学生がスプーンも使わず目分量で入れるインスタントコーヒーは、きっと味もまちまちで、苦いときもあったと思いますが、それでも母は笑いながら
「ありがとう」と言ってくれていました。

母のコーヒータイムに、私は学校での出来事を話しました。母はよく話を聞いてくれる人で、悩みごとだったり、本当に色々なことを毎日話しました。

そしてその時間は、私の心の安定剤のようなものでした。


…時は過ぎ。

長男が私のお腹にいるとわかり、悪阻が始まった頃のこと。
昼間になぜか無性に食べたくなったのがフライドポテト。その頃の職場の近くにあるケンタッキーに、ポテトのみ買いに行ってしまうくらい、胃がポテトを欲していました。

それと同時期に、これまたなぜかコーヒーを美味しいと感じるようになったのです。
ただ、コーヒーはカフェインが含まれるので、
赤ちゃんのためにも1日1杯程度にして、できるだけカフェインレスのコーヒーを飲んでいました。

産後はフライドポテトへの異常な熱は落ち着いたのですが、コーヒーは引き続き愛飲。
授乳中も妊娠中同様に気を付けていましたが、
バタバタの初めての子育ての合間に飲むコーヒーが楽しみになっていました。

息子たちが幼稚園や小学校に通うようになってからは、
帰宅しておやつを食べる息子たちのそばで、私はコーヒーを飲みながら、息子たちが話す今日の出来事を聞くという。

昔の母の姿と自分が重なったタイミングでした。


そして、今の「ほぼ大人」になった息子たち。

母に会いに実家のほうへ息子たちと行った時に、
ランチでファミレスに入るのですが。
息子たちそれぞれが、ドリンクバーで、
母と私の分のコーヒーを入れて運んで来てくれます。

形を変えつつ、今もコーヒーと一緒の思い出が更新されているのです。

また息子が春休みに入ったら、実家に行ってきます。



さぁ今日もコーヒーを飲もうっと。





 
⬇️冒頭に出てきた記事はこちら。


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