★★★★☆「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」
最近はWOWOWの映画を観ていることが多い。
毎月届く番組表から、気になる映画をピックアップして録画、自分の都合のいいタイミングで視聴する。
視聴後はすぐに削除して、自分の中では1回きりの楽しみにする。
気になる映画のポイント「最近の邦画」ということだけ。
時代の違いを穴埋めすることに思考を使いたくないし、言語や文化の違いを穴埋めすることに思考を使いたくない。
まだそこまで、映画を楽しむ術を持ち合わせていない。
今回視聴した「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」は2023年の映画。
星1つと、星4つで揺れていたが、星4つで満足している。
無茶な演出、状況も、まぁそれはそれでいいか、と受け入れてみることにした。
観たモノを言葉にすることで、記録しておくことで、粒度や解像度を上げる。
そのためにnoteを書いているようなもの。
映画を選ぶとき、WOWOWで観るときでも映画館で観るときでも、監督や出演者は気にしない。
最近の邦画だけがポイントだ。
もっとも、映画館で観るときは最近の映画ばかりなので「邦画」を観ることだけがポイントになるが。
事前情報は何もなくスタート、視聴後にその映画のサイトを見たり、Filmarksやnoteでの感想文を追いかけたりする。
ちょっとばかり思考の整理をした後に、ここに書き殴るというわけで。
監督は酒井麻衣さん、名前を見たことがあるのは美しい彼がきっかけだろう。
知識が身についてくると、ワクワクしたり冷めたりする。
美しい彼では、主人公の二人が水を掛け合うシーンがあったなぁ、と思えば、屋上でのシーンはそういうこと??と思ってしまったり。
夜の校舎を描くシーンは美しい彼にもあったなー、、、なんて。
これは酒井麻衣演出なの?原作に忠実なの?知識が増えると、余計なことを考えがち。
離婚、病気、恋愛が嫌味にならないバランスで表現されていたのは、ストレスなく観ることができた。
マイナスな要素を散りばめて、それこそ悲劇のヒロインを演出する映画はあちこちにある。
そういう押しつけられた感がないのはいい。
一方で、伏線になるようなポイントは、ちょっと嫌味なほど目立っていた気がしている。
後半に行くにつれて、でしょうね、、、。となりがち。
ビックリするようなこともなく、淡々と話が進んでいく様子に離脱しそうにもなったけど、深川青磁の心情が気になりだしたら最後まで一気に進んでしまった。
エアドロでやり取りするくらいの仲だから、個展を開くことは知っていただろう。
その場所を探していたのか、偶然あの場所を歩いていたのか、明確な描写はなかったけれど。
偶然だとしたら、あまりにもこじつけだし、それなら案内状をもらってワクワクして下見にきちゃった、くらいのわかりやすさがほしい。
というか「5年後」というテロップ、ダサすぎで興ざめ。
最後に、どんな絵が掛けられていたのか、5年後の深川青磁はどうなっていたのか。
茜の頭で隠れていた、二人が寝転がっていたあの場所は、どうやって描かれていたのか。
ちょっぴり気になったモヤモヤは、頭の中に居座り続けるようだ。
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