自己紹介|はじめてのnote
はじめまして。最近Movingboundary(以下MB)というWebサービスのコンセプトの仮説検証を始めたばかりの、Sanoです。ご覧いただきありがとうございます。
一番最初の投稿ということで、私の自己紹介とMB取り組みへの経緯を書いてみたいと思います。
1. 自己紹介
これまでの経歴を大雑把に書くと次のようになります。
理系博士号取得→ソフトウェアエンジニア→部長職→最近独立
理論系の研究で博士号を取得後、企業に就職しました。企業で働いたのは14年間くらいで、そのうち前半の半分はスペシャリスト、後半の半分は管理職という感じです。20人程度の小さい非上場ベンチャー企業から、1000人程度の規模の上場企業まで数社経験してきました。
マネジメントを担当していた部署で、自分がほとんど手を出さなくても複数の仕事が同時並行で、かつ役割分担もメンバー内で自律的に決めてきちんと回るようになったのを見て、自分の仕事は一区切りついたかなと感じたのと、会社の方針が大きく変わってきたこと、他にやってみたいことが出てきたこと、そして家庭状況の変化が重なり、独立に挑戦することにしました。
2. noteを知ったきっかけ
マネジメントの仕事を始めてから、技術書やビジネス書だけではなく、人文系の書籍も大量に読むようになりました。特に、心理学、社会学、歴史、民俗学関連等を読みました。今でも読みます。それまでは数式が書いてあるような本や技術書ばかり読んでたのに、人文系書籍にはそれらの本にはない魅力を感じ、すっかり引き込まれてしまいました。
元々人に興味が薄い方で、対面して話すのが苦手、というか苦痛でした。何でそんな人間が管理職をやったかと言えば、自分の当時の上司から管理職の打診を受けてせっかくの機会だと思ったのと、純粋にやったことのないことに挑戦してみようと思ったからです。それ以上深くは考えていませんでした(だからその後、七転八倒することになるのですが)。部長職を7年も勤めたなんて我ながら信じられません。
管理職をやって人と接する仕事が大量に舞い込む中で、どうやってそれに適応していくのかという自分なりの試行錯誤の過程で人文系の本を読むようになりました。
そして専門的な人文系書籍の解説や感想をネットで探していくうちにnoteに出会いました。
3. Movingboundaryとはどのようなコンセプトのサービスか
現時点のMBのコンセプトは
書くこと・読むこと・引用することを通して、思考の境界を広げ、自分らしいキャリアとライフスタイルへの道を開く新たな視点を見つけ出す場
です。
MBを始めた動機は次のセクションで詳しく話しますが、端的には、充実したキャリアやそれを取り巻く生活を歩むためには自分自身や周囲の環境についての内省が必要で、その内省をサポートするツール型のプラットフォーム、というものです。そして私自身が個人的に使いたいと望むサービスでもあります。
大雑把には、キャリアやライフプランにフォーカスした引用機能+ジャーナリング機能+SNS がMBのイメージに近いです。自分や他のユーザーの投稿とその引用を繰り返すことで内省を促し継続的な自己概念形成をサポートします。
強調したいのは、転職してキャリアアップやキャリアチェンジを促すような転職系のサービスではない、求人紹介はしない、という点です。そういう転職系サービスを志向していません。
具体的なサービス特徴はMB公式サイトに紹介があります。現在はこのコンセプトの検証中で、そのための試作版(MVP未満)を提供中(無料)です。
MBの紹介は別途書こうかなと考え中です。
4. Movingboundaryというコンセプトを考えたワケ
MBを考えたきっかけは、自分の人生の局面が大きく変わったと感じたことです。
直近の数年間に、自分のこの先の働き方や生活スタイルを考え直さなければならい、と感じる状況が立て続けに起きました。自分やパートナーの親族に介護のようなサポートが必要になったり、親が長期入院したり、初めての赤ちゃんが生まれたり、長期の育休を取ったり、会社の方針が大きく変わったり、働き方を変えなくてはいけなくなったりしました。こういうことが重なり、人生の局面が大きく変わる感じがしました。
その中で改めて自分のキャリアや生活プランの考えを見直してみようと、これまでマネジメントのために勉強していたキャリア関連心理学の様々な理論を自分自身のアセスメントに適用してみました。
結果はなるほどと腑に落ちて大いに役立つものでしたが、そもそもアセスメント自体がとても大変な作業でした。
自分が取り組んだアセスメントの一つはサビカスのキャリア構成理論でした。サビカスの理論は、キャリアを“物語”と見なし、仕事は人生に意味を与えるストーリーの一部と捉えます。人は自分の過去の経験、価値観、夢をもとに将来の目標を設定し、その目標に向かって選択を積み重ねていきます。 この理論の核となるのは「自己概念」と「意味の再構築」です。仕事の選択は、自分が「どう生きたいか」を反映するものであり、キャリア上の転機や変化も物語の一部として再解釈できます。失敗や困難も新たな可能性への“物語の展開”と見なすのが特徴です。 サビカス理論は、職業選択やキャリア開発だけでなく、人生全体を見直す視点を提供し、「自分の物語をどう進めるか?」という根源的な問いを与えてくれます。
この過去からの自分の振り返りや、将来への展望を考えるためには何らかしら記憶の素材が必要なのですが、だいたい忘れていたりうろ覚えで、それらを捻り出すのにかなり苦労しました。また情報整理の作業量もかなりの量です。
さらにこのアセスメント作業は数年に一回とかではなく、日頃から継続してやっていかなければならないな、とも感じました。というのも昨今は社会の変化がめちゃくちゃ激しいので、社会と自分の関係を常に追跡し、見直しが必要だと感じたからです。
そこで、もし気軽に自分の気持ちや考えを記録できて、一連の自分の考えや他の人の意見を引用しながら、将来に向けてさらに自分の考えを練り上げれるようなシンプルな仕組みがあると便利だしぜひ使いたいな、と思いました。
これがMBのコンセプトの元となりました。
5. Movingboundaryの目指す先
今はまだコンセプト検証段階なので、今後も大きく方向性を変える可能性があると思います。
それでも、何か自分の思考や自己概念の枠を広げ続けれるような、新しい自分と世界を発見していくような、それがキャリアや生活スタイルの充実につながるようなサービスにしたいなと思っています。
そして、これは自分の裏テーマでもありますが、上記のようなことに関心のある人たちとの繋がりを広げれるといいなぁと思っています。
6. 大変恐縮ですが。。。
この記事を読んで少しでもMovingboundaryに関心を持たれましたら、ぜひ下記のアンケートへご回答ご協力お願いいたします。
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