(3/25)ここまで皆勤賞!「鎌倉殿の13人」を見る理由は何だろう?
2022年が始まって、はや3カ月が過ぎようとしています。みなさま、いかがお過ごしでしょうか?私のまわりではちらほら桜が咲き始めています。ようやく春ですね。
さて、ここからが本題なのですが、今年はNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を初回から見続けています。普段は大河ドラマを見ない私ですが、今年に限ってはなぜか見ている。
最初だけかなと思っていたけど、1月が過ぎ2月が過ぎ3月も終わろうとしているのに、それでも見続けている。何でだろう?
不思議に思ったので、その理由を自分なりに探ってみました。お付き合いください。
①三谷幸喜氏のファンである
まず、脚本家・三谷幸喜氏のファンです。
氏のドラマや映画だけでなく舞台作品も結構見ています。氏の脚本が好きです。
とはいうものの、氏の過去の大河作品である「新選組!」「真田丸」は見ていない。。。なので、この理由だけではなさそうです。
②歴史好きである
そうなんです、もともと歴史好きなのです。中高生の頃はもう歴史三昧の日々を送っていました。司馬遼太郎作品もかなり読んだし、関西に住んでいたので京都によく通っては史跡巡りに精を出していました。おかげさまで、社会科の成績に苦労した覚えはありません。
好きな時代はやはり幕末・戦国で、幕末の方がより好きかなあ。中国の「三国志」にもはまりました。
この3つの時代に共通しているのは、乱世ということ。乱世になると癖のある人物がたくさん出てきて、カラフルなんですよね。平和な時代ならたぶん変人に属する人も、とたんに輝きを増す。世の中が混乱しているせいでみんなが自分の持っている力を最大限発揮するから、人の粒が際立つ。それが魅力的でした。
なので、大河ドラマに興味を持つ素地はあったと思います。源平時代も乱世ですしね。
ただ年齢が上がるとともに歴史への興味は薄れていきました。特に理由はなくて、「ひととおり勉強して知り尽くしたし、もういいかな」という感じです。
③じゃあどうして「鎌倉殿の13人」を見ているのか?
というわけで、ここからがメインの考察になります。
「鎌倉殿の13人」の見どころは、脚本家・三谷幸喜氏が鎌倉幕府の成立過程をめぐる人間ドラマをどう描くか、資料にない史実の隙間をどう脚色
するのか、ってとこだと思います。
それをふまえた上であえて言いたいのは、鎌倉時代初期の人たちはどういう暮らしをしていたのか?ってこと。約800年前の人たちは何を考えて生きていたんだろう?
これが今年大河ドラマを見ている理由なんじゃないかなあ。
具体例をあげると、登場人物の男性はほぼ全員(僧以外)、烏帽子をかぶっている。そして片時も外さない。オフィシャルな場でかぶるのはまあ理解できるのだけど、源頼朝は後白河法皇が夢枕に立った(つまり寝ている)ときもかぶっていたし、愛人の亀と2人っきりでいい感じのときもかぶっていた。
「へえ~、そんなときでも帽子かぶるんだ」と思った。
さらに、捕らえられた伊東祐親親子も牢の中で帽子をかぶっている。身なりは貧相にも関わらず。
ということは、この時代のある程度のクラスの男性にとって、帽子は命の次に大事といっても過言ではなかったのではないか。
ネットで少し調べたところ、烏帽子は奈良時代から着用されていたということだから、この時代にはかなりポピュラーになっていて、さらに権威付けされたものだったんですね。
それにしても、寝るときまで帽子をかぶるって違和感なかったのかな。
ついでに言うと、あの帽子のなかの髪型はどうなっているんだろう?戦国武将だと剃っているイメージがあるけど、鎌倉初期はどうなんだろう?これから先、誰か帽子をとらないかな、と注目しています。
④終わりに
見どころとはなれているのは重々承知の上で、描写の端々から、この時代の人たちの生活なり考え方なりを想像するのが楽しい。
大河ドラマには時代考証の先生もいるし、きっと最新の研究も反映されているはず。この時代のもろもろを知るにはかっこうの勉強材料だと思う。大河ドラマって、そういう懐の大きさも魅力ですよね。
鎧兜や着物、食べてるものや館の構造とか、そういうものから歴史を掘り下げるのも悪くない。帽子から鎌倉時代に想いを馳せた2022年の春でした。