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暮らしたいところ

映画「ユアプレイス、マイプレイス」

主人公のデビーは40代のシングルマザー。一人息子ジャックとともにロサンゼルス郊外に住んでいます。
二番目の人物ピーターはデビーの親友で、ビジネスマンとして成功し、ニューヨークに住んでいます。

デビーとピーター

この二人は若かりし頃に一夜を共にした仲ですが、20年経った今はなんでも相談できる間柄という設定です(デビーの息子の父親はピーターではない)。
デビーは資格試験を受けるべく、ニューヨークにあるピーターの部屋に1週間、滞在します。代わりにピーターがロサンゼルスにやってきて、デビーの家でシッターをします。1週間だけお互いの住まいがいれ変わり、そこでおきるドタバタがストーリーの軸になっています。
興味深いのは、ロサンゼルスとニューヨークのライフスタイルの描かれ方です。
ロサンゼルスとニューヨークだったら、どちらに住みたいか。
これは悩ましい選択です。

デビーの住まいは坂の上にある庭つきの戸建て。庭の手入れを買って出ている隣人の男性はなにかの不労所得で儲けている有閑な億万長者。ピーターはオープンカーでジャックを学校に送り迎えします。夕食はピザやチリ。なにもかもカリフォルニアっぽいですね。

ピーターの住まいはブルックリンにある高層アパートメント。NYCの夜景が見渡せます。デビーはピーターのガールフレンドだった、これぞニューヨークな、はっちゃけた感じの女性に誘われてバーに飲みに行き、書籍編集者の男性と知り合います。いかにもニューヨークっぽいですね。

わたしは、若かりし頃はニューヨークのライフスタイルに憧れていましたが、いまとなっては、ロサンゼルスかなあ。気候があったかいし。でも、ロサンゼルスはクルマの運転がままならないと、なにひとつできないモータリゼーションな都市なので、免許を返納する年齢になるとどうすればいいのか。もしかしたらフロンティア意識の高いアメリカには、運転免許返納なんて感覚はないのかもしれません。ドライバーライセンス自体、わたしが住んでいた時代は数日で取得可能でした。

デビーとピーターがともに人生を歩むうえで、ロサンゼルスとニューヨークのどちらを選んだかは、どうぞ映画をお楽しみください。

見出し画像はロサンゼルスでもニューヨークでもない、東京の、なんてことない食堂ごはんです。

Your Place or Mine
2023年製作/111分/アメリカ
Aline Brosh McKenna監督
NETFLIX

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