![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50041955/rectangle_large_type_2_7b301ce267f978371097f3d4f764649f.png?width=1200)
【vol.8】食生活を改善してダイエットしたい人におすすめのドキュメンタリー
<作品紹介>
オーストラリア映画史上最高の動員記録(ドキュメンタリー部門)を樹立し、社会現象に!かつて『マッドマックス』(79)や第69回アカデミー賞®で主演男優賞を受賞した『シャイン』(96)などの名作を生み様々な映画人を輩出するオーストラリアで、自国製のドキュメンタリーとして史上最高の動員を記録し大きなニュースになったのが本作だ。15年2月の公開当初はたった8館でひっそりと公開されたものの評判は口コミでどんどん広がり、4週目には48館にまで増えるという驚異的な大ヒットを記録した。肥満が社会問題化しつつあるオーストラリアで高い関心を持って受け入れられた画期的映画だ。(出典:「あまくない砂糖の話」公式サイト)
<あらすじ>
俳優のデイモン・ガモーは、人間は平均で1日にティースプーン40杯もの砂糖を取っていることを知る。角砂糖やコーヒーシュガーだけが砂糖ではない。今や砂糖は形を変えて様々な食品に入り込み、加工食品の80%には砂糖が含まれているのだ。そこでガモーは自らの体を使い、一日にティースプーン40杯分の砂糖を60日間にわたって摂取するという実験に乗り出した。『スーパーサイズ・ミー』(04)では明らかに体に悪そうなマクドナルド商品だけを30日間食べるという生活だったが、本作では“ヘルシー”と宣伝されながら実際には大量の砂糖が隠されている食品に焦点を当てる。『スーパーサイズ・ミー』よりもはるかに身近な現実の恐怖、あまい砂糖に隠されたあまくない真実に迫る!(出典:「あまくない砂糖の話」公式サイト)
【※注意】この記事はネタバレを含んでいますので、気になる方は先に映画をご覧いただいた方が良いかもしれません。
毎日どれくらい砂糖を摂っているか知っていますか?
この映画の内容はシンプルで
・私たちは砂糖を摂りすぎている
・砂糖は健康に悪影響を及ぼす
ことについて、60日間の人体実験で実証したり、専門家たちの意見を紹介しながら解説しています。
(数々の映画賞を受賞し、多方面から評価されている本作品。出典:「あまくない砂糖の話」公式サイト)
ちなみに、普段私たちがどれくらい砂糖を摂取しているかご存知ですか?
オーストラリアの平均的な4人家族が1週間に消費する砂糖の量は
6kg
だそうです。
1日に換算するとティースプーン40杯分になります。
ヤバくないですか?
しかもそれが、チョコレートやお菓子のせいではなくて、
健康的な食生活でそれだけの砂糖を摂取しているのです。
人類の歴史から見れば、砂糖はすごく貴重な物質でした。
自然から手に入る事は少ないため、私たちの体はできるだけ糖を蓄えるように設計されています。
ただ、現代では砂糖が当たり前に手に入るので、体の受容量を超えて糖分を摂りすぎてしまい、
・肥満
・心臓病
・糖尿病
などの疾患を患っている人も数多くいます。
また、食事に関して「カロリー」を気にする人は多いと思います。
しかし、実は同じカロリーでも、砂糖が多い食事の方が健康に悪影響を及ぼすとされています。
「カロリーベース」ではなく「砂糖ベース」で食事を見ないとダメだよと言うわけです。
自分の思考をコントロールされないために
世の中って良い人ばかりではないし、人を騙しても何とも思わない人もいて、そういう人たちから身を守るには
・正しい知識
・物事を複数の視点で見ること
が必要だなと改めて実感しました。
今回のドキュメンタリーは砂糖業界へのカウンターとしての映画ですから、かなり偏った内容になっています。
なので、この映画の内容を盲信して、砂糖をゼロにすれば良いかと言うとそうではないと思います。
それは、私たち一人一人が決めれば良いことです。
でも、今回の映画の内容を知らなくて砂糖業界のプロパガンダに染まってしまえば、それはそれで大きなリスクになります。
実際に、それは映画中でも取り上げられていて、
小さい頃からマウンテンデュー(砂糖だらけのジュース)を飲んで育った子どもが登場しているのですが
彼は歯がボロボロで、治療してもらうにも歯周病のせいで麻酔が効かず、結局治療できませんでした。
(小さい頃からマウンテンデューを飲んでボロボロになってしまった少年の歯。出典:「あまくない砂糖の話」公式サイト)
私としては「信じられない」ってのが感想だったし、「そんなにジュースばっかり飲んでたら虫歯になるのは当たり前でしょう」と感じたのですが、
そういう環境で生まれ育った人からすれば、私の常識は彼らの常識ではないし、
企業は「マウンテンデューはヘルシー」と宣伝するので、それを信じてしまったのかもしれません。
実際に、マウンテンデューを哺乳瓶にいれて子どもに飲ませている家庭もあるそうです。
自分自身や自分の大切な人たちを守るためにも「正しい知識」、そして「物事を複数の視点で見ること」は常に意識していきたいところです。
変えられないことを踏まえて、どう行動するか
また、ちゃんと知らないといけないと言う意味では、
「砂糖は躁うつのような精神状態を引き起こす」
物質にもなり得ます。
砂糖を欲している人は、以下のようなループにはまっている可能性があります。
砂糖を摂取する
↓
血糖値が急上昇する
↓
インスリンが分泌され、糖が分解され血糖値が下がる
↓
血糖値の急激な変動で、眠くなったりイライラしたりする
↓
血糖値が下がると脳はドーパミンを分泌して糖分を求める
↓
砂糖を摂取する(以下ループが続く)
当たり前ですが、刺激は与えれば与えるほど耐性がつくので、
砂糖も最初はちょっとだけしか摂取してなかったのに、食べてるうちにどんどん欲しくなり、砂糖中毒になっている人も多いと思います。
とはいえ、今の私たちの生活において砂糖を摂らずに生活していくのはかなり難しいと思います。
そうなった時に、砂糖は無くせないにせよ、その上で「どういうライフスタイルを送るのか?」をやっぱりちゃんと自分で決めた方が良いなと。
「なるべく砂糖を摂らない生活」を送るのも1つの生き方だし、
「砂糖は摂るのを承知で、好きなものを食べる生活」を送るのも1つの生き方です。
ただ、どちらの生き方を送るにせよ。
砂糖についてちゃんと知った上で生きるのと、砂糖についてそのメリットやデメリットも含めて知らずに生きるのでは、その後の人生ですごく差がつくなと思います。
私は砂糖をゼロにする食生活は味気ないと思うので、上手くバランスをとりながら食事をしていこうと心がけています。
あなたは、どんな食生活を送っていきたいですか?
▶︎「あまくない砂糖の話」ダイジェスト
▶︎「あまくない砂糖の話」公式サイト