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プーチンのウクライナ侵攻を見て想うコト ⑤「国力=軍事力」という、誤解(1)


 シリーズ5本目の記事を書く前に重大なミスに気づいてしまいまして、

 こちらの記事で自ら、「批判すべきはロシア全体ではなく、権力者プーチンのみ! と書いたにもかかわらずタイトルが「『ロシアの』ウクライナ侵攻に・・・」と対象を大きくしてしまっていたため、マガジンのタイトル及び各記事のタイトルを「『プーチンの』ウクライナ侵攻について想うコト」に変更しました。 紛らわしくなっちゃいましたが御了承下さい。


 さて、十数年前に趣味で繋がったもののそれ以来会ってなく、ただTwitterのフォローをそのままにしていた知り合いが今回のウクライナ侵攻について書いていたのですが、

「やはり国力=軍事力なんだなぁと・・・」

 と書かれていて心底ガッカリ。 この先会うコトも無いであろう方なので人間関係に影響が出るワケではないにせよ、かつての知り合いで博識だと思っていた方がその程度の認識しか持っていないとは・・・
 そんなワケありません。 もし彼の定義が正しいのなら市民生活が決して高くないのにミサイルをバンバン撃ちまくっている北朝鮮が世界トップレベルの国力を持つ国となってしまいます。
 では、国力を計る指針とは何か? 私の定義は2つあり、まずひとつめが、

国力=経済力

 です。 まぁ至極当たり前の話では有るのですが、戦争が勃発した今だからこそココはブレずにいたいと思うのです。
 日本は第二次世界大戦終了後77年以上に渡って直接的に(PKO派兵などを除いて)戦争に参加したコトはありません。 こんなに長い間、国内において平和であり続けたのは、ひとつはやはり「日本国憲法第9条」のおかげですが(9条については後日書く予定)、私はそれより大きな効果をもたらしたのは戦後復興から(一時)世界第二位の経済大国にまで発展したコトが大きいと考えます。
 戦争という行為は、たとえ勝利を収めたとしても攻撃により相手国の国土を破壊し尽くしてしまいます。 そんな国土を手に入れてもそこから復興しなければならず、あまりにもリスクが大きすぎます。 第二次世界大戦後の世界が確立されるにつれ各国(の大部分)は戦争をせずとも自国の経済力を以って他国より優位に立てるというコトに気づき始め、その結果としてバブル期の日本がニューヨークの象徴的存在であるエンパイア・ステート・ビルを一時買収し、東西冷戦が終わり共産主義国家がほぼ無くなり、現在では中国が「一帯一路構想」を掲げて世界への影響を強めています。 このように、経済力が強ければ他国をコントロールするコトができ、他国からコントロールされるコトも戦争を仕掛けられるコトもありません。 それは何故かといえば下手に戦争して国土をスクラップ&ビルドするよりも経済で繋がる方がローリスク&ハイリターンだから。

 以上の理由から、私は国力の指標のひとつは「経済力」だと考えます。 繰り返しになりますがプーチンのウクライナ侵攻を見て変に浮足立って「軍備増強ダー!」などと言ってる方々を多く見かけますが、そこはブレずにいたいものです。 だからこそ、

以上2枚、ソルバ!より引用
朝日新聞デジタルより引用

 一人当たりGDP平均年収も伸び悩んで他国に置いていかれてる現在の日本は、ドンドン国力を失っているといえるのですがね・・・


 次回は、私が定義する「国力」を計る指針のもうひとつについて書きます。




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金城ガンヂ
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