【レポート #57】参議院議員選挙・山梨選挙区レポート(2022 7.10)
山梨は候補者が最低人数の4名(与野党で1名ずつ + 全選挙区で候補者を出した2政党)で、スッキリと見やすい選挙区でした。 当然与野党候補一騎打ちの構図となり、両候補が拮抗しており全国でも注目の1人区だったのですが、そこはやはり “ドロドロした選挙しかない” と言われる山梨だけあって、調べてみると両陣営ともイロイロ大変だったようで・・・
与党が野党っぽい選挙運動をし、野党が与党っぽい選挙運動をしていた。 そこに党幹部の主張と矛盾する候補も加わったという、ちょっと奇妙な選挙を、レポートします。
◆山梨県・概要
面積:4,465.27㎢(全国32位) 東京都・神奈川県・埼玉県・長野県・静岡県と隣接する、全国で8つある「内陸県」のひとつ。 面積の8割が山岳地のため可住地面積は全国45位となる
人口:801,968人(全国42位)※2022年6月1日現在 90万人に手が届きそうだった2000年をピークに減少傾向にある
知事:長崎幸太郎(1期目) 山梨2区の衆院議員として3期務めるが、山梨自民の重鎮、堀内光雄さんとの公認争いに敗れて離党。 以降、復党が認められず無所属で立候補を続けた。 なお、二階俊博氏と関係が深く、復党できないまま二階派の政策委員長に就任したりしていた
山梨県選出の国会議員は下記の通り(敬称略)
◆立候補者(定数1/4名)
◆2016年の選挙結果(改選分)
6年前の民主党の重鎮で山梨県で堀内光雄さんと争ってきた輿石東氏が引退。 その後任に指名された宮沢候補が、県議を6期務めた自民公認のベテラン、高野候補との争いを制し初当選を果たしました。 ちなみに米永候補は2007年に民主党公認で当選し1期務めたものの2013年に落選。 その後、この参院選に敗れ、更に2019年の知事選でも大惨敗し、以降音沙汰ありません。
◆2019年の選挙結果(非改選分)
立憲が社民の杉並区議、市来氏を引っこ抜いて擁立。 野党共闘候補として立候補するも現職の壁は厚く敗れました。 その後、市来氏は2021年の衆院選に山梨2区から立候補するも堀内詔子氏に敗れています。
それでは、主要候補の選挙運動を見ていきましょう。
◆渡辺 知彦(わたなべ ともひこ)候補
渡辺候補は甲府市出身。 東京電機大学卒業後、半導体製造装置を生産する会社に勤務。 その後、環境問題に関心も持ち、様々な職を経験したのち、パン工房を甲府市に開業。 1年半もの間ドイツにパン修行に行くなど、こだわりのパンを作り続けています。 そんな中、参政党の考えに「一筋の光」を感じ、「次世代に問題を先送りしてはいけない」と立候補を決意しました。
・・・と、ココまで読んで、参政党について情報を集めている方ならお気づきかもしれませんが、今回の参院選で比例に立候補した吉野敏明共同代表(当時)は、
などと発言しています。 小麦粉は戦前の日本には存在しなかった・・・? じゃあ、うどんは? そうめんは? 何より山梨なんだから、ほうとうは?? そして、そんな参政党から立候補する「パン屋さん」って、どーいうコト???
その矛盾を是非伺いたいと、甲州市を選挙カーで遊説している渡辺候補を何とか見つけ出し、直接インタビューしてみました。
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これから随時記事を書きあげるので7本揃うまでに少々お時間をいただきますが、参院選レポートは単品だと1本¥500前後になると予想される(←書き上げてからじゃないと値段がつけられない)ので、パック購入だと読み逃しが無いですし料金もおトクです。 是非とも御購入を御検討いただきたく。 よろしくおねがいします。
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