「候補者51名」という選挙は私の約3年に渡る取材歴の中で最大の規模です。 一体どうなるのか、行くまでは不安で仕方なかったのですが、概ねポイントとなる候補には会えた気がしています。 是非御購読いただきたいレポートです。
また今回は、選挙取材の先輩である「選挙ウォッチャーちだい」さんと取材日が重なり、初めて同じ日に同じ選挙を取材するコトになりました。 是非ちだいさんのレポートも合わせて読んで、視点の違いを愉しんでいただければ嬉しいです。
私の未熟さが明らかになってしまうダケかもしれませんが(汗)
◆概要
面積:834.81㎢(長野県 第2/77位)
人口:366,597人(長野県 第1位)※2023年9月1日現在
人口密度:439.13人/㎢(長野県 第4位)※2023年9月1日現在
平均年齢:49.01歳(若い順 第16位)※2020年10月1日現在
市長:荻原健司(1期目)
言わずと知れた「キング・オブ・スキー」。 オリンピック選手 ~ 参院議員(自民 1期)を経て2021年、現職が引退し新人同士の一騎打ちとなった市長選を制す。
◆立候補者(定数36/51名)
現職28名、新人23名が立候補し、政党別では公明から5名、共産から6名、維新から2名出ています。 また、女性候補は11名で全体の約2割です。
◆前回(2019年)の選挙結果(定数39/52名)
前回は現職29名、元職2名、新人22名が立候補し、政党別では公明から5名、共産から6名、社民から1名、N国から1人、幸福実現党から1人出た結果、現職27名、元職2名、新人10名が当選。 政党別ではN国と幸福実現党以外の党は全員当選しました。 そして女性は9名当選で全体の約23%でした。
落選14名のうち現職は2名のみ。 残り12名が新人という非常に “固い” 選挙でしたが、果たして今回は。
ちなみに、前回の目玉でトップ当選したグレート無茶氏は一期途中の今年4月、県議選に挑戦し当選しました。
さて、前回と今回で「違い」が有るのは、お気づきでしょうか。 それが第一のPOINTとなります。
◆POINT① 定数が「3」減!
今回の市議選、定数が3議席減りました。 それは「維新が身を切る改革を断行した」というワケでも何でもなく、単純に人口が減少しているからでありまして。
前回の選挙(令和元年)の人口が377,967人に対し今年9月が366,597人。 (集計方法が異なる可能性がありますが)前回の選挙時から11,370人、約3%減少しているため定数減となってしまいました。 県庁所在地であり県内に2つしかない中核市(もうひとつは松本市)の現状が、コレです。
市中心部に関しては北陸新幹線も通り市電も充実していますが、逆にいえば「伸びしろが無い」とも言えるワケで。 また人口が少ない中山間部は軒並み10%を超える人口減少が見られ、地域差が拡大しています。
今の長野市に必要なのは、人口増に転じるために何か新しい政策を仕掛ける議員なのか、それとも人口減を受け入れて減少幅を小さくするような政策を取る議員なのか。 人口減に危機感を抱く有権者は選挙公報や演説で各候補の主張をチェックした上で投票先を選ぶ必要が有ります。
さて、POINTは、あと2つほど有りますが、それは現地取材を伴うため有料部分で書かせて下さい。 長野県在住の選挙系フリーライターとして、より地域に密着した内容に仕上げたつもりです。 是非とも御購読いただきたく存じます。