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【#103】長野県・長野市議会議員選挙レポート(2023 9.17)

 「候補者51名」という選挙は私の約3年に渡る取材歴の中で最大の規模です。 一体どうなるのか、行くまでは不安で仕方なかったのですが、概ねポイントとなる候補には会えた気がしています。 是非御購読いただきたいレポートです。

 また今回は、選挙取材の先輩である「選挙ウォッチャーちだい」さんと取材日が重なり、初めて同じ日に同じ選挙を取材するコトになりました。 是非ちだいさんのレポートも合わせて読んで、視点の違いを愉しんでいただければ嬉しいです。

 私の未熟さが明らかになってしまうダケかもしれませんが(汗)



◆概要

(長野市役所 ※2021年8月撮影)
  • 面積:834.81㎢(長野県 第2/77位)

  • 人口:366,597人(長野県 第1位)※2023年9月1日現在

  • 人口密度:439.13人/㎢(長野県 第4位)※2023年9月1日現在

  • 平均年齢:49.01歳(若い順 第16位)※2020年10月1日現在

  • 市長:荻原健司(1期目)

 言わずと知れた「キング・オブ・スキー」。 オリンピック選手 ~ 参院議員(自民 1期)を経て2021年、現職が引退し新人同士の一騎打ちとなった市長選を制す。

  • 衆議院は長野1区に属し、


◆立候補者(定数36/51名)

宮坂 知芳  (47) 無所属 新 団体職員
阿出川 希  (45) 共産  新 政党職員
加藤 英夫  (58) 無所属 現 2期目を目指す
小林 義直  (72) 無所属 現 7期目を目指す
鈴木 央   (59) 無所属 新 会社役員
木村 恵太  (39) 維新  新 ピザ店経営
鈴木 洋一  (54) 無所属 現 3期目を目指す
桜井 篤   (64) 無所属 現 2期目を目指す
森 しげる  (65) 無所属 新 社会福祉士
小泉 一真  (57) 無所属 現 4期目を目指す
山本 裕太  (27) 無所属 新 自営業
箱山 正一  (49) 無所属 現 2期目を目指す
山崎 昭夫  (54) 維新  新 元アナウンサー
東方 みゆき (54) 無所属 現 2期目を目指す
三沢 幸男  (49) 無所属 新 会社員
寺沢 さゆり (55) 無所属 現 5期目を目指す
和田 凌弥  (28) 無所属 新 元会社員
堀内 伸悟  (44) 公明  現 2期目を目指す
宮崎 治夫  (74) 無所属 現 5期目を目指す
西脇 かおる (49) 無所属 現 2期目を目指す
黒沢 清一  (69) 共産  現 3期目を目指す
百合 ゆり恵 (60) 無所属 新 元保育士
若林 純代  (59) 無所属 新 会社役員
滝沢 真一  (39) 共産  現 3期目を目指す
金沢 敦志  (61) 無所属 現 3期目を目指す
山﨑 裕子  (58) 無所属 新 パート職
若林 祥   (74) 無所属 現 4期目を目指す
松田 光平  (66) 無所属 現 5期目を目指す
西沢 諒相  (37) 無所属 新 システムエンジニア
三井 経光  (77) 無所属 現 10期目を目指す
市川 和彦  (68) 無所属 現 4期目を目指す
佐藤 高志  (36) 共産  新 政党職員
藤沢 紀子  (52) 公明  新 農業
青木 敏明  (58) 無所属 現 2期目を目指す
倉野 立人  (61) 無所属 現 6期目を目指す
山岸 晃   (31) 無所属 新 団体職員
本木 晋   (42) 無所属 新 元国会議員秘書
野々村 博美 (66) 共産  現 10期目を目指す
原 洋子   (45) 無所属 新 元家庭科講師
清水 美加子 (55) 公明  新 主婦
小泉 栄正  (74) 無所属 現 5期目を目指す
浅川 徹   (49) 公明  新 政党役員
手塚 秀樹  (62) 無所属 現 4期目を目指す
松井 英雄  (56) 公明  現 4期目を目指す
関川 武文  (67) 無所属 新 農業
北沢 哲也  (51) 無所属 現 4期目を目指す
竹内 茂   (71) 共産  現 3期目を目指す
中村 俊二  (67) 無所属 新 自営業
和田 一成  (67) 無所属 現 2期目を目指す
内藤 武道  (26) 無所属 新 塾講師
西沢 利一  (71) 無所属 現 4期目を目指す

 現職28名、新人23名が立候補し、政党別では公明から5名、共産から6名、維新から2名出ています。 また、女性候補は11名で全体の約2割です。


◆前回(2019年)の選挙結果(定数39/52名)

[当]グレート 無茶 (47) 無所属 新 6,231票
[当]手塚 秀樹   (58) 無所属 現 4,380票
[当]布目 裕喜雄  (61) 社民  現 4,257票
[当]金沢 敦志   (57) 無所属 元 3,939票
[当]寺沢 小百合  (51) 無所属 現 3,871票
[当]加藤 英夫   (54) 無所属 新 3,640票
[当]和田 一成   (63) 無所属 新 3,486票
[当]箱山 正一   (45) 無所属 新 3,475票
[当]西脇 かおる  (45) 無所属 新 3,327票
[当]勝山 秀夫   (47) 公明  現 3,017票
[当]野々村 博美  (62) 共産  現 3,002票
[当]小泉 栄正   (70) 無所属 現 2,998票
[当]青木 敏明   (54) 無所属 新 2,998票
[当]松井 英雄   (52) 公明  現 2,960票
[当]小林 秀子   (60) 公明  現 2,859票
[当]市川 和彦   (64) 無所属 現 2,829票
[当]近藤 満里   (57) 公明  現 2,774票
[当]北沢 哲也   (47) 無所属 現 2,729票
[当]滝沢 真一   (35) 共産  現 2,706票
[当]小林 史子   (52) 無所属 新 2,697票
[当]堀内 伸悟   (40) 公明  新 2,682票
[当]塩入 学    (80) 無所属 現 2,659票
[当]西沢 利一   (67) 無所属 現 2,621票
[当]鈴木 洋一   (50) 無所属 現 2,695票
[当]若林 祥    (70) 無所属 現 2,559票
[当]倉野 立人   (57) 無所属 元 2,554票
[当]佐藤 久美子  (63) 共産  現 2,483票
[当]小林 義直   (68) 無所属 現 2,408票
[当]東方 みゆき  (50) 無所属 新 2,337票
[当]宮崎 治夫   (70) 無所属 現 2,323票
[当]鎌倉 希旭   (36) 無所属 現 2,203票
[当]阿部 孝二   (69) 共産  現 2,201票
[当]松木 茂盛   (80) 無所属 現 2,137票
[当]黒沢 清一   (65) 共産  現 2,124票
[当]桜井 篤    (60) 無所属 新 1,962票
[当]竹内 茂    (67) 共産  現 1,899票
[当]松田 光平   (80) 無所属 現 1,897票
[当]三井 経光   (73) 無所属 現 1,867票
[当]小泉 一真   (53) 無所属 現 1,847票
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[落]山本 晴信   (68)  無所属 現 1,590票
[落]東沢 一也   (68)  無所属 新 1,579票
[落]山岸 晃    (27)  無所属 新 1,555票
[落]吉田 喜美夫  (56)  無所属 新 1,543票
[落]柘植 圭二   (57)  無所属 現 1,535票
[落]百合 ゆり恵  (56)  N国  新 1,135票
[落]宮坂 知芳   (43)  無所属 新    882票
[落]宮下 勉    (66)  無所属 新    794票
[落]北村 結    (31)  無所属 新    543票
[落]清宮 利花   (59)  無所属 新    537票
[落]斉藤 鶴司   (62)  無所属 新    513票
[落]小林 誠    (38)  無所属 新    487票
[落]西沢 真砂子  (56)  幸福  新    422票

投票率:40.31%

 前回は現職29名、元職2名、新人22名が立候補し、政党別では公明から5名、共産から6名、社民から1名、N国から1人、幸福実現党から1人出た結果、現職27名、元職2名、新人10名が当選。 政党別ではN国と幸福実現党以外の党は全員当選しました。 そして女性は9名当選で全体の約23%でした。
 落選14名のうち現職は2名のみ。 残り12名が新人という非常に “固い” 選挙でしたが、果たして今回は。

 ちなみに、前回の目玉でトップ当選したグレート無茶氏は一期途中の今年4月、県議選に挑戦し当選しました。

 さて、前回と今回で「違い」が有るのは、お気づきでしょうか。 それが第一のPOINTとなります。


◆POINT① 定数が「3」減!

 今回の市議選、定数が3議席減りました。 それは「維新が身を切る改革を断行した」というワケでも何でもなく、単純に人口が減少しているからでありまして。

長野市の人口動態 に、2023年9月の人口を追記)

 前回の選挙(令和元年)の人口が377,967人に対し今年9月が366,597人。 (集計方法が異なる可能性がありますが)前回の選挙時から11,370人、約3%減少しているため定数減となってしまいました。 県庁所在地であり県内に2つしかない中核市(もうひとつは松本市)の現状が、コレです。
 市中心部に関しては北陸新幹線も通り市電も充実していますが、逆にいえば「伸びしろが無い」とも言えるワケで。 また人口が少ない中山間部は軒並み10%を超える人口減少が見られ、地域差が拡大しています。
 今の長野市に必要なのは、人口増に転じるために何か新しい政策を仕掛ける議員なのか、それとも人口減を受け入れて減少幅を小さくするような政策を取る議員なのか。 人口減に危機感を抱く有権者は選挙公報や演説で各候補の主張をチェックした上で投票先を選ぶ必要が有ります。

 さて、POINTは、あと2つほど有りますが、それは現地取材を伴うため有料部分で書かせて下さい。 長野県在住の選挙系フリーライターとして、より地域に密着した内容に仕上げたつもりです。 是非とも御購読いただきたく存じます。


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