Keep On “Keeping On”(東京都知事選の結果を見て)
東京都知事選の結果が、20時ちょうどに出ました。
こんなにも望んでいないけど、こんなにも予想できたコトを、こんなにもリアルに叩きつけられると、凹みますね、やっぱ。
だからといって、したり顔して結果の分析をしているメディアをただ見ている場合じゃないなと思ったので、急遽パソコンの前に向かっています。 大まかな結果を聞いたダケの状態で今思っているコトを書き殴ろうかと。
全ての数字が出そろったアトの感想や、
この↑記事の答え合わせなどは、明日以降に「後編」として書き足すコトにします。
◆前編(2024 7.7執筆)
◎小池氏圧勝という「現実」を、一旦受け入れた上で
自分にかかっているフィルターバブルを差し引いても、小池氏がどこから支持を得て、誰が支持しているのか見えづらいのが正直な感想ですが、某配信番組を見ている時、スタッフの女性(30代、ひとり親)の人が(冗談と皮肉を込めて)言った、
という言葉に全て表れているのだと思います。 何だかんだいって小池氏が子育て世帯に対してとった支援の厚さは凄まじく、それが大きな勝因なのでしょう(※「自民党がステルスで動いて・・・」とかいった、したり顔の評論家が言うような分析は横に置いときます)。
やはり、自分や家族の生活が最も大切で有り、腹が減っては戦も何もできないというのが究極のリアルであるというコトの証明になってしまいました。 一度そうなってしまうと正常化バイアスがただでさえ強い現在の日本人気質を見る限り、それを覆すのは至難の業だと改めて思い知らされる結果です。
ただ、ここから4年間、小池氏が都知事であり続け(られ)るかというとそれも疑問で、この結果に欲が出て調子乗って国のトップを再び狙うかもしれないし、怪しい過去や最近の言動がめくられてしまうかもしれないし、(不謹慎を承知で書くと)体調面の不安だって消え去ったワケでは有りません。 この先、何が起こるか分からないので引き続き厳しい目でチェックするのみです。
◎石丸氏は「パンダ」なのか「エリマキトカゲ」なのか
最近急激に注目を集め今回の選挙で大量の得票を得るまでに至った石丸氏ですが、私の先輩である選挙ウォッチャーちだいさんの取材を見続けている人たちにとって石丸氏は2020年の安芸高田市長選の時から知っていて、議会の揉め事が勃発したコトもリアルタイムで見てきた人物です。
私が2020年の安芸高田市長選で寺の境内でQ&A方式の個人演説会をしていた映像を見た時に抱いた印象は、「コイツはダメだ」でした。 喋りが頼りなく、質問者の問いに正面から答えていない彼を見て「この人は使えない」と思ったからです。
だが当選直後に何かの媒体に載ったインタビューで石丸市長は「市の支出の何もかもを削って良いわけではなく、病院などは赤字だ黒字だで判断すべきものではない」と答えていたのを見て、一旦は彼を応援しようと考えを変えたのですが、その後、議会と揉める様を見て「あっ、やっぱコイツはダメだ」と思うに至りました。 “議員と揉める首長” が如何に「劇薬」であるかを、長野県在住の私は田中康夫県政時代にイヤというほど思い知らされたのでね。
そこから4年間、リアルタイムで追ってきた身としては彼がネット界隈でバズればバズるほど、その “地金” が見えたダケでしかないので応援できるワケもなく。 実際、議会と揉めまくるだけで政策が前に進まない現状に辟易した安芸高田市民からは嫌われまくりで2選を目指しても再選は難しいだろうと見られていた空気を察した彼は、銀行マンのキャリアを捨ててまで戻って来た安芸高田市をアッサリと捨てて上京し、立候補と相成り、本日に至ります。
特に注目の政策を挙げるワケでもなく、安芸高田市長時代の「半沢直樹」を彷彿させる切り抜き動画等で得た注目度だけで(※彼を支援した企業さんの話とかも横に置いときます)大躍進を遂げたのですが、私はその様子を見て「まさに “客寄せパンダ” だなぁ」という印象しかありません。
よしんばパンダだったらまだ、日本初来日時から現在まで動物園の人気者であり続けているのだからイイですが、安芸高田市民から4年間で見切りをつけられた様を見るにつけ、私には彼が、80年代に大ブームを起こし、1年足らずでブームが去っていったエリマキトカゲにしか見えません。
彼が「パンダ」なのか「エリマキトカゲ」なのか、そのうち答えは出てくるでしょう。 大躍進したとはいえ「落選」なのだから現職の政治家(首長、議員)ではないので直接的な影響は限定的です。 だから今は別に放っておいて、彼がパンダだとしてもエリマキトカゲだとしても支持者という名の「客」に「コンテンツ」として消費される様を半笑いで見守ってやろうかな、と。
彼は確かにネットが生み出した「怪物」なのかもしれませんが、ネット内ではコンテンツが次から次にとんでもないスピードで生み出され、それと同じ量と速さで消費され消えていきます。 果たして彼は、それに耐えるコトが出来るでしょうか。
(※7/8追記) 実際、石丸氏がテレビインタビューに出演し、パネリストに対して相変わらずのサイコパスっぷりを発揮したようですが、ネットの世界以外で初めて “それ” を見てドン引きしている人もいるようですね。
エリマキトカゲブームの時もそうでした。 動物番組やテレビCMで見た時はかわいく見えたけど、日本に持ち込まれて実際に見ると小さいしキモチ悪いしでガッカリした人がいっぱいいました。
やっぱりしばらくは「石丸伸二」と名づけられたエリマキトカゲが、エリを立てて二本足で走り回っている姿を失笑しながら見る程度で丁度良いんじゃないかと。
大体さぁ、「半沢直樹」は社内のトップではない主人公が、役職が上の人に噛みつくから見ていてカタルシスを得るコトが出来たワケであって、翻って「市長」だった彼を半沢直樹に置き換えるなら決して堺雅人ではなく、「頭取」役の北大路欣也になるハズですよ。 そこの違いすら分からんのかね、支持者の皆様は。 ったく・・・
◎蓮舫氏の選挙運動を通じて、得たもの
蓮舫氏が低迷した原因だとして、したり顔の有識者が語っているのを聞くと、
などが挙げられています。 確かにそれはそうかもしれません。 ただそれらは(「無所属」の出馬だったとはいえ中心になって活動していた)立憲民主党の人たちが考えればイイことなので、それについて語るつもりは有りません。
私にとって重要なトピックは、蓮舫氏を支持・応援した「有権者」にとって今回の選挙は得たものしかないというコトです。
最初こそ軽いノリの応援姿勢や(私個人の感想ですが)キモチ悪いハッシュタグが拡散されたのを見て「またか・・・」と呆れていたのですが、蓮舫氏の熱量に感化されて応援する形に変化がでて、その結果として生まれたのが「ひとり街宣」であり、どの候補よりも街頭演説に集まった人々だったのだろうと。
今回の選挙、小池氏が公開討論に出ないなどテレビをコントロールするコトで支配に成功し、石丸氏がネット上で最もバズるコトで支配に成功したとするならば、蓮舫氏やその支持者が得たのは「ひとり街宣」の光景。 つまり、
を支配できた選挙だったと私は思います。 そして「投票」という行為が(ネット投票が解禁されていない現状においては)究極の「地上」行動である限り、最も「投票」にコミットした空間の支配に成功した選挙だったと。 ならばそれを絶対に手放さず、今回起こした行動を続けるのみです。
日本では滅多に起こらない「政権交代」ですが、それが起きた過去の例を思い出せば、決め手になったのは支持者の「熱量」でした。
翻って今回の選挙、最も高い熱量で候補者を応援していたのは間違いなく蓮舫氏とその支持者。 ならば今回の結果に一旦絶望しながら前を向いてこれからも続けるしかないでしょう。 反省するのは立憲の政治家たちにやらせりゃイイし、高い熱量で応援する姿に「キモい」なんて言う人に媚びる必要もありません。 「地上」に立って発する「声」を以て発信する高い「熱量」で巻き込んでいくコトが結局は最短のルートだと私は思います。
ある保守系論壇の人が言っていた言葉を引用するならば、民主主義とは「遅さ」です。 社会を変えるコトにスピードを求めるならば権威主義の方がよっぽど手っ取り早いワケで。 しかし先人たちは手っ取り早さよりも自らがイニシアチブを取るために、多くの血を流しながらも、結論に至るまでに最も時間がかかる民主主義を選びました。
そして時は流れ現代、民主主義を行使する際にとる行動は「議論」であり、そこで用いるのは「言葉」であり、「声」です。 今回の選挙で「声」を手に入れた蓮舫氏や支持者に今後広がる景色は「希望」でしかありません。
ただし、先述の通り民主主義には時間がかかります。 だから次も負けるかもしれないし次の次も負けるかもしれない。 それでも「地上」で「声」をあげるコトを続けるのみ。 政治に「チート」は無いし、有り得ないし、もし有ったのならば、それを求めている人がいたら、そいつはタダの権威主義者でしかありません。 そんな人に媚びてはいけないと私は思っています。
Keep On “Keeping On”
続けるコトを続けて行きましょう
※以上で前編を終わります。 後編は明日書きます。 冒頭に書いた通り、三位(四位)以下の順位を検証し、そして所謂「選挙ウォッチャー」界隈の今後について想うコトを書きます。
こんだけエラそうに書いて「じゃあおめーはどーするんだ!?」と思われているでしょうが、その答えになればイイな、と。
では、一旦寝ます。 おやすみなさい・・・
◆後編(2024 7.8執筆)
おはようございます。
朝が来て、全ての票が開きました。 それでは、冒頭にお約束していた、
コチラに書いた内容の答え合わせをしていきましょうか。
◎実は怖くて書かなかった、数字
とはいえ冒頭から記事の内容ではない話になって恐縮なのですが、上記記事を書いた際に「コレを書くコトで読者に “それ” を意識させる事態になったらイヤだなぁ・・・」と思い載せなかった過去のサンプルが有ります。 それが、
2011年の都知事選に無所属で出馬し、4選した石原慎太郎氏に次ぐ2位に入った東国原英夫氏。 この得票を蓮舫氏が下回ったら、そして、石丸氏が上回ったら、と・・・
石丸氏はそれにやや足りなかったものの蓮舫氏は3分の2を獲得するのがやっとという結果に。 やはり衝撃的な数字です。
そして、蓮舫氏が絶対に上回らなければならなかった数字も実は見つけましたが書くのを控えました。 それが、
2016年、初当選した小池氏の対抗馬として注目されるも自身のスキャンダルで墜ちて行った、と言われていた鳥越俊太郎氏よりも、今回の蓮舫氏は票が獲れていないという。
前編で書いた通り今回の蓮舫氏を支持する人々の姿勢は絶対に間違っていなかったと断言できますが、この数字は、厳しい・・・
更に石丸氏に関して言えば、
候補者の数が絶対的に少ない衆院東京15区補選における飯山陽氏(及び日本保守党)の得票率をも上回ったという衝撃・・・
・・・これ以上コッチのコトを考えると、また凹んでしまいそうなので四位以下の注目候補の得票率から、一体過去の都知事選でいうトコロの「誰」レベルだったのかを考察していきましょう。
◎注目候補の得票数から見る、ポジション
3位とはかなり引き離され供託金没収になった4位の田母神閣下。 それでも6ケタの得票を獲得し前回の桜井誠(得票率2.9% / 推定得票数197,874票)を上回るコトが出来たのは面目躍如といったトコロでしょうか。
しかしながら自身が2014年に獲得した得票率12.55%(推定得票数856,316票)から4分の1にまで減ったのは、まさにこの10年で閣下の影響力が10年で4分の1以上にまで減少したと言えるでしょう。 そしてそれは、
桜井誠も然りで、前回の得票率2.9%は今回に当てはめると197,874票を獲得したコトになるので、彼の影響力はこの4年で半分以下に減少したという証左になるかと。
ただ個人的には二人ともよくこれだけ獲れたなぁというキモチで、二人の票を合わせて約5%の都民がド級のネット右翼だというのは、まぁまぁ反吐が出る数字です。
都知事選に複数出た候補を続いて取り上げるならば、
御年96歳で7度目の都知事選に立候補したドクター中松も過去最低の得票率に沈みました。 とはいえランキングでいえば11位なのはサスガ、だといえるのは他候補の得票を見れば明らかだろうと。
そして “キング・オブ・インディー候補” こと、
後藤輝樹は前回の4分の1に獲得票を減らしました。 しかもバカな都選管のせいで掲示場48候補分に入れなくてクリアファイルに入れて貼らされた小林弘候補(7,408票)より票が獲れないというのは大惨敗でしかないのですが、今回大発生した「アレ」な候補よりは票を獲れているので、その辺りは格の違いを見せられたのかもしれません。 ただし、下の下で。
次に今回初挑戦の注目候補の結果を見ていきましょうか。
AIエンジニアで先進的な政策を掲げた安野貴博は6桁に乗せ、前回の桜井誠やドクター中松が最高得票を獲った2003年に迫る票を得ました。 順位も「主要4候補」に次ぐ5位に入り、最高の結果が出たといって良いかと。
彼が掲げた政策は知事にならないと出来ないワケではないし、本人も現在の立場で政治にコミットしていくと語っているようなので政治家ではなく「個人」としての彼に今後も注目です。
“反ワクのカリスマ” こと内海聡。 最終日には「反ワクオールスターズ」と言える顔ぶれを集めて大集会を敢行した彼が、6桁の票を獲ってしまいました。 東京都民の2%近くが反ワクだと思うと、ウンザリしますね。
コレもまたウンザリな結果で、都民の1.61%が「暇アノン」だという結果になりますが、今回は彼のコトを良く知らずにザックリとしたイメージだけで投票した人や選挙中に配信された「対談」を見た “アンチ石丸” の人が票を投じたケースも有るようなので一概にはいえないかもしれませんが・・・ まぁ、反吐が出ますね。
選挙期間中の報道では「主要4候補」の次に安野貴博と共に名前が出ていた清水国明ですが、0.55%の得票。 2016年のマック赤阪の得票に及ばないレベルに沈みました。
彼なりに想いが有っての立候補で、選挙期間中に能登に行って復興が進んでいない状況を可視化するという手段は私としてはアリなのですが、そこでタスキを書けていた姿はウンザリしましたね。 それこそ被災者には関係ないコトだし。
「AIメイヤー」こと、どインディープロレスラー「ジャンボ松田」こと日本維新の会公認で長野県辰野町議選に出たコトが有る(定数14/17人 17位)松田道人ですが、「知事なら『ガバナー』だろ」というツッコミを体中に浴びながら立候補して、この数字。「AI」という点でキャラが被る安野貴博の約2%の票しか獲得できていません。 なお、過去の例から見ればこれ以降に紹介する候補は1999年の羽柴誠三秀吉より票が獲れていないというコトになります。
ポスターはイラストなのに討論会ではマスク姿で出てきたりと設定もブレブレ。 ただ目立ちたいがために300万を都に捧げたのですね。 それだったら私に取材費としてサポートしてくれた方がよっぽど世の中に貢献する自信が有るのですが、、、
“鬼すべりピエロ” ことコイツは、あれだけ悪目立ちして知名度は上がったのでしょうが、だからといって支持されるワケでもなくたったコレだけの票でした。
京都大学を卒業してコレっていうのも、人として悲しいですね。 そういえば石丸伸二も京大卒でしたっけ。 今回の選挙で随分評判堕ちましたよね、京大も。
衆院東京15区補選の選挙妨害で逮捕されたまま “獄中立候補” した黒川敦彦。 シャバにいる残党で選挙戦をしましたが、当然の如く僅かしか票が獲れず。
ただ、その残党どもが小池百合子の演説にカウンターをブツけていた様子を見ると、観衆の中でマイク使って騒いでいるコトはダメですが黒川みたいに候補の目の前に迫ったワケでもなく、選挙カーから(演説を邪魔しないほどの音量で)テープを流している分には、アリかなぁと思っている私は公平性に欠けた意見なのでしょうか。
以上、注目(「アレ」)候補の紹介でした。 ちなみに、今回選挙をぶち壊しやがったN国の奴ら(24候補)ですが、同姓同名作戦で8位に入ってしまった人は(作戦成功とはいえ)サイコパス石丸の恩恵にあずかったダケなので勝手ながらN国票とはみなさず外して、代わりに合同演説会をしていた鬼すべりピエロと元幹事長の獄中立候補の二人を加えた分を「N国票」とするならば、25人合わせて、
で、前回の都知事選で立花ら3候補が獲った「54,479票」の3分の1ほどに減っています。 あれだけ世間を騒がせておいて、コレです。 迷惑でしかありません。
そして最後に、この「ポスタージャック問題」で可視化された、いわゆる「選挙ウォッチャー」界隈について書きます。
◎中立公正を気取る「選挙ウォッチャー」は滅びればイイ
選挙戦が始まると真っ先に話題になったN国界隈による「ポスター問題」。 ポスタージャックに鬼すべりピエロのエロポスターなど有りましたが、 それに対し大手メディアが問題として取り上げていたのが意外といえば意外でした。
ただ冷静に考えると主要候補を取り上げると「公平性」がどーだこーだ言われるのを恐れた大手メディアが “帳尻合わせ” のために取り上げていたのでしょうね。 とはいえ大手メディアは率先して問題視していたのが、事実です。
一方、フリーで活動しながら選挙を取材したり観察したりして発信する人たち、私を含むそれらを便宜上「選挙ウォッチャー」と表現しますが、(先輩だから持ち上げるワケでもなく)ちだいさんが主要候補の取材そっちのけでポスターを撮り回って証拠を押さえて問題提起していた一方、それをスルーしていつも通りのノリで淡々とN国のポスターを紹介している人もいました。 そういう人を見て私は激しく憤りを覚えたのです。
そういったコトは我々のような「公平性」に捉われないフリーの記者、ライター、選挙ウォッチャーが率先して問題視しなければならないコト。
だって、こーいったコトが起きて今後(恐らくそうなるであろう)選挙の規制が厳しくなってしまうと、いわゆる「選挙ウォッチャー」界隈が楽しみにしている選挙の “面白味” が失われてしまい、下手すると自らの食い扶ちを失いかねない死活問題のハズなのですが、それを見て見ぬフリしているのか何にも思わないのか分かりませんが、意見表明しないのは有り得ません。
細かく見ていけば「漫遊師匠」「ニキ」と呼ばれている、界隈の第一人者は場面場面でこの問題を批判していたのですが、自らの「全員取材」という長年貫いてきたスタイルにこだわっていました。 今後この問題が問われた際に “資料” として残すために誰かが取材する必要は有ったでしょうし、それをやるのは第一人者である彼しかいないのでしょうが、もう少し批判を大きく発してほしかったなと思います。
また、Netflixで配信された某ドラマに出たフリーの取材者のモデルと言われている某氏は、小池氏が八丈島で取材し撮影した写真をめぐってゴタゴタに巻き込まれ、その結果「ネトウヨ」呼ばわりされるというとんでもないとばっちりを受けてしまいましたが、これまでの言動を見れば彼がどれだけリベラルなスタンスで、それに基づいて発言しているのはちょっと調べれば分かるハズで、災難だったなぁと思うしかないのですが、彼の不思議なトコロは普段は自分のスタンスから物申しているのに、こと選挙記事になると誰よりも中立公正なスタンスを取ってしまうところ。
私は、彼は今回のN国のポスタージャックを「良くも悪くも画期的」と評しているのがどうしても看過できない。何故自らのスタンスを選挙取材で発揮しないのか、発揮できないのかが、私には分かりません。
選挙を「趣味」のように捉えても別にイイですが決して「娯楽」にならないように発信を気をつけた方が良いかと思います。
とはいえこの両者はまだ自らの意見やスタンスを表明していた方で、毎週地方選挙の開票速報をしてくれる「漫才師系選挙ウォッチャー」やタレント業の忙しさを縫って街頭演説を見に行く「タレント系選挙ウォッチャー」などはポスタージャックを問題視している様子は有りません(タレントの人は “ナンデス系” のイベントに出演した時に発言したかもしれませんが、わざわざ配信を購入する気がないので不明です)。
この問題に何の反応も示さない「選挙ウォッチャー」は後々自分の首を絞めるコトに気づくべきですが、気づいた時には選挙が息苦しくなって手遅れになっているかもしれませんね。 自分の意見やスタンスを持たない取材人は今後生きられないでしょうし、滅びても仕方ないんじゃないですか?
私は今回の都知事選を経て、自分の意見やスタンスを更に強く持ち発信していこうとココロに決めました。 中立気取ったせいで沈んでいくであろう界隈の人を、指差して笑いながらね。
以上です
最後までご覧いただき有難う御座いました