新規事業の起点は「熱」 ~そこに想いはあるか?~
新規事業を始めるとき、起点となるのは、目的と想い。そこに燃えるような熱量があるかどうかが重要なポイントです。
社長の頭の中では、燃え盛る炎になっているのに、社員は冷めているということも多い。社長の熱量が、どれだけ社内に伝わっているかが問題です。
今日は、新規事業スタート期のチェックリストから、最初の「熱量」について、深堀りしてみます。
社長の熱量
ここでは、社長と言っていますが、社員が起案する場合は、その起案者の熱量が起点になります。
台本なしで2時間以上、熱く語る
台本無しで2時間、熱く語れるのは、それまでの蓄積として相当長く考えている証拠。数々の試行錯誤や、将来展望、話し出したら、もう止まりません。その熱量は、だんだん周囲に伝搬していきます。
何時間でも話し合える仲間
そして、真剣に、何時間でも話し合える仲間がいる。立場は上下関係でも、話しているときは対等。色々言い合えるくらいがちょうどいい。
新規事業は社長1人だけでは、どうにもならない。必ず協力者が必要。指示命令ではなく、共感して自ら動く人が必須です。社長同様、燃えている仲間。炎が燃え移り、広がっていきます。
社員の熱量
社長が熱く燃えている様子を、社員が前向きに捉え、理解する姿勢があることが重要です。冷静に判断したり、サポートする人も必要ですが、だんだんと炎に煽られて、暖まっていく感じになるといいですね。
お客様の熱量
社内の熱量は、お客様にも伝わります。本気でやっている商品・サービスは、どこか一味違う。お客様はそういう違いを敏感に感じているものです。
「この商品・サービスは何か違う」「他はもう、ないな(考えてない)」、そういうコアなファンを一人ずつ増やしていくのが、お客様の熱量を上げていくフェーズ
営業・マーケティングの小手先の手法に頼るのではなく、商品・サービスに込めた本気度が伝わるように工夫することが重要です。
社外パートナーの熱量
社外パートナーも同様に、「何か凄いことが起きているぞ」「早く手を組んだ方が良さそう」と思わせるくらいのムーブメントが起こせたら最高ですね。
社長の熱量が、社員、お客様、社外パートナーと、伝わり、みんなが熱くなる。
そこには、自社、お客様、社会、すべてを巻き込む大きな目的(意味)がある。その目的に共感するから、段々と熱量が伝わり、燃え広がっていく。そういう風景をイメージしながら、構想を練るのが、私の大好きな時間です。
あなたは中心となる人?
それとも、周りで協力する人?
どちらも大切な存在です
参考記事
新規事業をやる意味、動機から熱量が生まれる、ということ
いいチームの3要素も、熱量が伝わる仕組みとして重要
この記事を書いたのは、
もうそうビズ企画 代表 川原茂樹
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